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公開番号2025118559
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2025013446
出願日2025-01-30
発明の名称抗ウイルス剤
出願人大阪ガスケミカル株式会社
代理人弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類A01N 41/10 20060101AFI20250805BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】細菌、真菌等の微生物に対する抗微生物作用のみならず、ウイルス抑制効果を発揮する、抗ウイルス剤の提供を課題とする。
【解決手段】(A)ジヨードメチル-p-トリルスルホンおよび(B)酸化亜鉛を、有効成分として含有する抗ウイルス剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ジヨードメチル-p-トリルスルホンおよび(B)酸化亜鉛を、有効成分として含有する抗ウイルス剤。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
請求項1に記載の抗ウイルス剤を含有する抗ウイルス性製品。
【請求項3】
対象ウイルスがエンベロープウイルスである、請求項1に記載の抗ウイルス剤。
【請求項4】
請求項1に記載の抗ウイルス剤を、ヒト以外に用いるウイルス抑制方法。
【請求項5】
請求項1に記載の抗ウイルス剤を、物品に配合すること、又は物品表面にコーティングすることを含む、抗ウイルス加工された物品を製造する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗ウイルス剤、抗ウイルス性製品、ヒト以外に用いるウイルス抑制方法及び、抗ウイルス加工された物品を製造する方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
インフルエンザやノロウイルス等によるウイルス性の感染症の拡大はこれまでも繰り返し流行しており、これらのウイルスに感染すると高熱や激しい嘔吐、下痢などの重い症状が発症するため、感染予防に対する生活者の意識は非常に高い。
そのため、生活者に身近な物品に抗微生物性(抗菌性、抗カビ性、防藻性等)の付与のみならず、抗ウイルス性の付与の要望は高まっている。しかしながら、微生物学的には、抗微生物性と抗ウイルス性は全く別異なものであるため、抗微生物性と抗ウイルス性の両方を物品に付与させる場合は、抗微生物性成分と抗ウイルス性成分の2種類の成分を併用する必要があるものの、この併用は薬剤安定性の問題やコスト面における課題があった。
一方、ジヨードメチル-p-トリルスルホンや酸化亜鉛が、優れた抗菌・防かび活性を有すること(特許文献1、2等)は公知であるが、当該2剤の併用により顕著に優れたウイルス抑制効果を示すことは、これまで報告されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平05-117105号公報
特開平04-093360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、細菌、真菌等の微生物に対する抗微生物作用のみならず、ウイルス抑制効果を発揮する、抗ウイルス剤の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、細菌、真菌等の微生物に対する抗微生物作用を有することが知られている抗菌・防かび剤の中から、併用により顕著に優れたウイルス抑制効果を発揮する組み合わせを見出し、上記課題を解決するに至ったものである。
【0006】
本発明は、具体的には次の事項を要旨とする。
1.(A)ジヨードメチル-p-トリルスルホンおよび(B)酸化亜鉛を、有効成分として含有する抗ウイルス剤。
2.1.に記載の抗ウイルス剤を含有する抗ウイルス性製品。
3.対象ウイルスがエンベロープウイルスである、1.に記載の抗ウイルス剤。
4.1.に記載の抗ウイルス剤を、ヒト以外に用いるウイルス抑制方法。
5.1.に記載の抗ウイルス剤を、物品に配合すること、又は物品表面にコーティングすることを含む、抗ウイルス加工された物品を製造する方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の抗ウイルス剤は、細菌、真菌等の微生物に対しても抗微生物作用を発現するのみならず、併用による顕著に優れたウイルス抑制効果を発揮することができ、有用である。
特に、各種の工業用製品や工業用材料に適用することにより、微生物防除活性に加えて、優れたウイルス抑制効果を付与することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の抗ウイルス剤、抗ウイルス性製品、ウイルス抑制方法及び、抗ウイルス加工された物品を製造する方法について詳細に説明する。
<(A)ジヨードメチル-p-トリルスルホンについて>
本発明の抗ウイルス剤は、下記化学構造を有する(A)ジヨードメチル-p-トリルスルホンを有効成分とするものである。
TIFF
2025118559000001.tif
24
170
本発明における(A)ジヨードメチル-p-トリルスルホン(以下、「DMTS」と称する場合がある。)は、公知技術により製造することも可能であるが、市販品を使用することも可能である。DMTSは、極めて有効な抗真菌剤であり、様々な間接食品接触用途にも適用可能であること、さらに皮膚刺激等の面で安全性が高いといった特徴を有する化合物である。
【0009】
本発明の抗ウイルス剤における(A)ジヨードメチル-p-トリルスルホンの含有量としては特に限定されず、発揮させるべき抗ウイルス効果に応じて適宜決定することができる。
具体的な(A)ジヨードメチル-p-トリルスルホンの含有量の例としては、0.5重量%以上が挙げられる。より高い抗ウイルス効果を得る観点から、好ましくは1重量%以上、より好ましくは5重量%以上、さらに好ましくは10重量%以上が挙げられる。また、(A)ジヨードメチル-p-トリルスルホンの含有量の上限としては特に限定されないが、例えば99.5重量%以下が挙げられ、より好ましくは、99重量%以下、さらに好ましくは95重量%以下、よりさらに好ましくは90重量%以下が挙げられる。
【0010】
<(B)酸化亜鉛について>
酸化亜鉛は、亜鉛華や亜鉛白とも呼ばれ、白色顔料として工業用途に使用されるほか、微粒子酸化亜鉛が紫外線遮蔽効果や可視光透明性を有することに由来して、化粧料、日焼け止め、医薬品、塗料、プラスチック等の様々な用途に広く使用されている。
近年、酸化亜鉛が抗菌活性を有することが注目され、物品に抗菌性能を付与することが提案されている。
本発明において、(B)酸化亜鉛は、(A)ジヨードメチル-p-トリルスルホンと併用することにより、それぞれの微生物防除活性を発揮することに加えて、(A)ジヨードメチル-p-トリルスルホンの抗ウイルス活性を飛躍的に向上させ得るものである。
本発明においては、顕著に優れた抗ウイルス性向上効果が得られるため、酸化亜鉛が単独で抗ウイルス性を示さない組成であっても、効果的に抗ウイルス性向上効果を得ることができる。
このような観点から、酸化亜鉛の好適な例として、平均粒子径が0.01μm以上の酸化亜鉛が挙げられる。酸化亜鉛の平均粒子径の上限としては特に、限定されないが、抗ウイルス性向上効果を好ましく得る等の観点から、50μm以下、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下、さらに好ましくは5μm以下、特に好ましくは3μm以下、最も好ましくは1μm以下が挙げられる。酸化亜鉛の平均粒子径の下限としては特に、限定されないが、0.01μm以上が好ましい。なお、本明細書において「平均粒子径」とは、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置を用いて測定した場合の、体積累積50%粒子径(D50)を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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