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公開番号2025117415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012242
出願日2024-01-30
発明の名称蜂用巣箱
出願人丸東東海商事株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類A01K 47/02 20060101AFI20250804BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】意図しない巣門の開閉を抑制できる蜂用巣箱を提供すること。
【解決手段】作業者が把持部45を掴み、開口部21に沿って所定方向へ把持部45を移動させることにより、それに連なるスライド部材40も移動して巣門14が開閉される。作業者がロック部28を開口部21の内部に位置させたときに、把持部45の移動が規制されるロック状態となる。一方、作業者がロック部28を開口部21の外部に位置させたときに、把持部45の移動が許容される解除状態となる。これらの状態を作業者が任意に切り替えることによって、意図しない巣門14の開閉を抑制できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内部に蜂用の巣枠を収納可能な箱体に形成された蜂用巣箱であって、
前記蜂用巣箱の一の側壁の最外面を構成する板状の表板と、
前記表板に貫通形成されて前記蜂用巣箱の内側および外側を連通する巣門と、
前記表板の内側に配置され、前記表板の板厚方向に垂直な所定方向へのスライド移動に応じて前記巣門を開閉するスライド部材と、
前記所定方向に延びるように前記表板に貫通形成された開口部と、
前記開口部を通って前記スライド部材から前記表板の外側へ張り出し、前記スライド部材と共に前記所定方向に移動可能な把持部と、
前記把持部の移動を規制可能なロック部と、を備え、
前記ロック部を前記開口部の内部に位置させることで前記把持部の移動が規制されるロック状態と、前記ロック部を前記開口部の外部に位置させることで前記把持部の移動が許容される解除状態とが切り替えられることを特徴とする蜂用巣箱。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記開口部は、前記所定方向に沿ってそれぞれ延び、互いに幅方向に離れた第1側縁および第2側縁を備え、
前記ロック部は、前記第1側縁または前記第2側縁を回転軸として、前記表板に回転可能に取り付けられた板状の部位であることを特徴とする請求項1記載の蜂用巣箱。
【請求項3】
前記巣門を閉じた前記ロック状態において、
前記ロック部は、前記開口部の内部の前記把持部と、前記第1側縁および前記第2側縁の一方との間に配置される引掛部を備え、
前記把持部は、前記表板の外側に沿って前記第1側縁および前記第2側縁の一方側へ張り出し、前記引掛部と前記板厚方向に対向する第1張出部を備えることを特徴とする請求項2記載の蜂用巣箱。
【請求項4】
前記把持部は、弾性を有する合成樹脂によって形成されていることを特徴とする請求項3記載の蜂用巣箱。
【請求項5】
前記開口部は、前記所定方向の端縁のうち前記巣門を閉じるときの前記スライド部材の前進側に位置する第1端縁と、
前記第1側縁および前記第2側縁の他方を前記幅方向に切り欠いて前記第1端縁を延長する第1溝と、を備え、
前記把持部は、前記開口部の内部を前記幅方向に移動可能であることを特徴とする請求項3記載の蜂用巣箱。
【請求項6】
前記第1溝の前記幅方向の端部に前記把持部を接触させたとき、前記第1張出部が前記ロック状態の前記引掛部と前記板厚方向に対向することを特徴とする請求項5記載の蜂用巣箱。
【請求項7】
前記開口部は、前記所定方向に沿ってそれぞれ延び、互いに幅方向に離れた第1側縁および第2側縁と、
前記所定方向の端縁のうち、前記巣門を閉じるときの前記スライド部材の前進側とは反対側に位置する第2端縁と、
前記第1側縁または前記第2側縁を前記幅方向に切り欠き、前記把持部の前記幅方向の最大寸法以上に前記第2端縁を延長する第2溝と、を備え、
前記把持部は、前記開口部の内部を前記幅方向に移動可能であり、
前記第2溝の前記幅方向の端部に前記把持部を接触させたとき、前記表板の外側と前記板厚方向に対向する第2張出部を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の蜂用巣箱。
【請求項8】
前記巣門は、前記所定方向の縁のうち前記巣門を閉じるときの前記スライド部材の前進側に位置する閉鎖縁を備え、
前記スライド部材は、前記前進側の縁であって前記巣門を閉じるときに前記閉鎖縁を前記前進側へ越える前進側縁を備え、
前記前進側縁は、前記閉鎖縁の長さ方向の両端よりも外側へ延長されると共に、長さ方向の少なくとも片側へ向かうにつれて前記前進側へ張り出すように前記閉鎖縁に対して傾斜することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の蜂用巣箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は蜂用巣箱に関し、特に意図しない巣門の開閉を抑制できる蜂用巣箱に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、農作物を受粉させるための複数匹の蜂を蜂用巣箱に営巣させた後、ビニールハウス等の圃場へ蜂用巣箱を運搬することが行われている。運搬時に蜂用巣箱から外側へ蜂が出ないようにしつつ、圃場への設置時や営巣時に蜂用巣箱の内外を蜂が行き来できるように、蜂の出入口である巣門を開閉するための機構が蜂用巣箱に設けられている。特許文献1に開示された蜂用巣箱では、作業者が把持部を掴んでスライドさせることによって、巣門が開閉される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-136870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示された技術に対し、周囲の物品や作業者が蜂用巣箱の把持部に当たること等に起因した、意図しない巣門の開閉を抑制することが望まれている。
【0005】
本発明は上述した要求に応えるためになされたものであり、意図しない巣門の開閉を抑制できる蜂用巣箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明の蜂用巣箱は、内部に蜂用の巣枠を収納可能な箱体に形成された蜂用巣箱であって、前記蜂用巣箱の一の側壁の最外面を構成する板状の表板と、前記表板に貫通形成されて前記蜂用巣箱の内側および外側を連通する巣門と、前記表板の内側に配置され、前記表板の板厚方向に垂直な所定方向へのスライド移動に応じて前記巣門を開閉するスライド部材と、前記所定方向に延びるように前記表板に貫通形成された開口部と、前記開口部を通って前記スライド部材から前記表板の外側へ張り出し、前記スライド部材と共に前記所定方向に移動可能な把持部と、前記把持部の移動を規制可能なロック部と、を備え、前記ロック部を前記開口部の内部に位置させることで前記把持部の移動が規制されるロック状態と、前記ロック部を前記開口部の外部に位置させることで前記把持部の移動が許容される解除状態とが切り替えられる。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の蜂用巣箱によれば、作業者が把持部を掴み、開口部に沿って所定方向へ把持部を移動させることにより、それに連なるスライド部材も移動して巣門が開閉される。作業者がロック部を開口部の内部に位置させたときに、把持部の移動が規制されるロック状態となる。一方、作業者がロック部を開口部の外部に位置させたときに、把持部の移動が許容される解除状態となる。これらの状態を作業者が任意に切り替えることによって、意図しない巣門の開閉を抑制できる。
【0008】
請求項2記載の蜂用巣箱によれば、請求項1記載の蜂用巣箱が奏する効果に加え、次の効果を奏する。開口部は、所定方向に沿ってそれぞれ延び、互いに幅方向に離れた第1側縁および第2側縁を備える。ロック部は、第1側縁または第2側縁を回転軸として、表板に回転可能に取り付けられた板状の部位である。この回転軸まわりのロック部の回転によって、ロック部が開口部の内部に位置するロック状態と、ロック部が開口部の外部に位置する解除状態とを切り替える機構を簡素化できる。
【0009】
請求項3記載の蜂用巣箱によれば、請求項2記載の蜂用巣箱が奏する効果に加え、次の効果を奏する。巣門を閉じたロック状態において、ロック部は、開口部の内部の把持部と、第1側縁および第2側縁の一方との間に配置される引掛部を備える。巣門を閉じたロック状態において、把持部は、表板の外側に沿って第1側縁および第2側縁の一方側へ張り出し、引掛部と板厚方向に対向する第1張出部を備える。これにより、基本的には、巣門を閉じたロック状態から、ロック部が回転して解除状態へ切り替わろうとするときに、引掛部が第1張出部に引っ掛かり、解除状態へ切り替わり難い。引掛部の回転軌跡から第1張出部が退避するように、作業者が把持部を変形させること等により、引掛部と第1張出部との引っ掛かりが解除され、ロック部を解除状態へ切り替え易くなる。よって、意図せずにロック部が解除状態となることを抑制できるので、意図せずに巣門が開くことをより抑制できる。
【0010】
請求項4記載の蜂用巣箱によれば、請求項3記載の蜂用巣箱が奏する効果に加え、次の効果を奏する。把持部は、弾性を有する合成樹脂によって形成されている。そのため、巣門を閉じたロック状態では、周囲の物品や作業者が把持部に当たって把持部が弾性変形しても、把持部の弾性復帰によって引掛部と第1張出部との引っ掛かりを維持し易くできる。よって、意図せずにロック部が解除状態となることをより抑制できるので、意図せずに巣門が開くことをより一層抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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