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公開番号2025066848
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2025018977,2021502173
出願日2025-02-07,2020-02-21
発明の名称印刷用塗工紙
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類D21H 19/38 20060101AFI20250416BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】良好な印刷面感と印刷表面強度を備えるA3グレード相当の印刷用塗工紙を提供する。
【解決手段】白紙光沢度(75°)が40%超60%未満の印刷用塗工紙であって、原紙の少なくとも片面に片面塗工量5~15g/m2の顔料塗工層を備え、最外顔料塗層が0.80μm以下の平均粒子径(D50)を有する不定形炭酸カルシウムを含む印刷用塗工紙。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
白紙光沢度(75°)が40%超60%未満の印刷用塗工紙であって、
原紙の少なくとも片面に片面塗工量5~15g/m

の顔料塗工層を備え、
最外顔料塗工層が0.80μm以下の平均粒子径(D50)を有する不定形炭酸カルシウムを含む、印刷用塗工紙。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記不定形炭酸カルシウムの平均粒子径(D50)が0.50μm以上である、請求項1に記載の印刷用塗工紙。
【請求項3】
前記最外顔料塗工層における顔料100重量部中に、前記不定形炭酸カルシウムを10重量部以上含む、請求項1または2に記載の印刷用塗工紙。
【請求項4】
前記不定形炭酸カルシウムの平均粒子径(D50)が0.55~0.75μmである、請求項1~3のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
【請求項5】
前記最外顔料塗工層における顔料100重量部中に、前記不定形炭酸カルシウムを50重量部以下含む、請求項1~4のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
【請求項6】
前記最外顔料塗工層における顔料100重量部中に、前記不定形炭酸カルシウムを30重量部以下含む、請求項1~5のいずれかに記載の印刷用塗工紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はA3グレード相当の印刷用塗工紙に関し、より詳しくは良好な印刷面感と印刷表面強度を備えるA3グレード相当の印刷用塗工紙に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
印刷用塗工紙は、塗工量に応じてA1~A3グレード等に分類される。一般にA3グレードに分類される印刷用塗工紙は、原紙に晒化学パルプを100%使用しかつ塗工量が片面で5~15g/m

程度であることから、印刷面感が良好かつ軽量であり、美粧性を求められるカタログ、パンフレット、チラシ、ポスター等の用途に用いられる。しかし、より塗工量の多いA2グレードの印刷用塗工紙と比較して塗工量が低いことから、A2グレードレベルの印刷面感を得ることが難しいという課題があった。印刷用塗工紙の面感を向上させることに関し、特許文献1は顔料として二酸化チタンを用いることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-163020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で使用される二酸化チタンを用いずに、当該分野で通常使用される炭酸カルシウムを用いて良好な印刷面感を達成したいという要求がある。また、発明者らは予備的検討を行った結果、印刷面感を向上させようとすると印刷表面強度が低下する傾向にあることを見出した。かかる事情を鑑み、本発明は、良好な印刷面感と印刷表面強度を備えるA3グレード相当の印刷用塗工紙を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明者らは特定の粒子径を有する不定形微粒炭酸カルシウムを含む顔料塗工層を備える印刷用塗工紙が上記課題を解決することを見出した。すなわち、前記課題は以下の本発明によって解決される。
(1)白紙光沢度(75°)が40%超60%未満の印刷用塗工紙であって、
原紙の少なくとも片面に片面塗工量5~15g/m

の顔料塗工層を備え、
最外顔料塗工層が0.80μm以下の平均粒子径(D50)を有する不定形炭酸カルシウムを含む、印刷用塗工紙。
(2)前記不定形炭酸カルシウムの平均粒子径(D50)が0.50μm以上である、(1)に記載の印刷用塗工紙。
(3)前記最外顔料塗工層における顔料100重量部中に、前記不定形炭酸カルシウムを10重量部以上含む、(1)または(2)に記載の印刷用塗工紙。
(4)前記不定形炭酸カルシウムの平均粒子径(D50)が0.55~0.75μmである、(1)~(3)のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
(5)前記最外顔料塗工層における顔料100重量部中に、前記不定形炭酸カルシウムを50重量部以下含む、(1)~(4)のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
(6)前記最外顔料塗工層における顔料100重量部中に、前記不定形炭酸カルシウムを30重量部以下含む、(1)~(5)のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、良好な印刷面感と印刷表面強度を有するA3グレード相当の印刷用塗工紙を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明において「~」はその端点を含む。すなわち「X~Y」はXおよびYの値を含む。
【0008】
1.印刷用塗工紙
印刷用塗工紙とは原紙の上に設けられた顔料塗工層を備える印刷用の紙である。顔料塗工層とは白色顔料を主成分とする層である。本発明の印刷用塗工紙の最外顔料塗工層は、0.80μm以下の平均粒子径(D50)を有する不定形炭酸カルシウムを含有する。本発明の印刷用塗工紙は、用紙表面にオフセット印刷、グラビア印刷、オンデマンド印刷(レーザー方式、インクジェット方式、電子写真方式等)等の商業印刷を施すことができる。また、その用途としては書籍、雑誌、ポスター、封筒、カレンダー等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0009】
(1)最外顔料塗工層
1)顔料
本発明の最外顔料塗工層は平均粒子径(D50)が0.80μm以下の不定形炭酸カルシウム(以下、「第1の炭酸カルシウム」ともいう)を含む。不定形炭酸カルシウムとは形状が均一でない炭酸カルシウムであり、例えば、石灰石を物理的に粉砕、分級して製造される重質炭酸カルシウムや、パルプ製造工程の苛性化工程で製造された軽質炭酸カルシウム(苛性化軽質炭酸カルシウム、特許5274077号公報参照)等が挙げられる。
【0010】
顔料塗工層が原紙の両面に存在する場合は、少なくとも一方の面の最外顔料塗工層が第1の炭酸カルシウムを含めばよい。炭酸カルシウムは後述するラテックス等の酸性基を有する接着剤(バインダー)との結着性に優れ、かつ白色度を向上するので、良好な印刷表面強度と印刷面感と白色度を達成できる。
(【0011】以降は省略されています)

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