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公開番号2025065607
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023174906
出願日2023-10-10
発明の名称ラミネート原紙およびラミネート紙
出願人日本製紙株式会社
代理人弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類B32B 29/00 20060101AFI20250415BHJP(積層体)
要約【課題】耐ブロッキング性に優れた、ラミネート原紙を提供すること。
【解決手段】紙基材と、該紙基材の少なくとも一方の面上に、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂とPHBH(ポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート))とを含む塗工層であるアンカー層を有するラミネート原紙。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
紙基材と、該紙基材の少なくとも一方の面上に、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂とPHBH(ポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート))とを含む塗工層であるアンカー層を有することを特徴とするラミネート原紙。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂と前記PHBHとの重量比が、30:70~70:30であることを特徴とする請求項1に記載のラミネート原紙。
【請求項3】
請求項1または2に記載のラミネート原紙の前記アンカー層上に、ラミネート層を有することを特徴とするラミネート紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ラミネート原紙およびラミネート紙に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から紙コップは液体容器として使用されている。紙コップは、胴部材と底部材とから構成され、製法上、まずカップ成形機上で、胴紙の両端縁をホットエアーで加熱後、マンドレルに巻きつけて、胴紙の一方の端縁をもう一方の端縁に重ね合わせて胴部貼り合わせ部をヒートシール処理で形成させて筒形状の胴部材とし、底紙の巻き取りから外周縁部が下向きに起立する底部材に打ち抜きながら絞り成形することで製造される(特許文献1)。
【0003】
一般的に、紙コップの素材には、基紙にドライラミネート、押出しラミネート等の方法でラミネート層を貼り合わせたラミネート紙が用いられる。基紙の片面にラミネート層を有するラミネート紙を用いて紙コップを製造する場合、胴部貼り合わせ部では、内側のラミネート紙の基紙が外側のラミネート紙のラミネート層に接してヒートシール処理されるため、貼り合わせ部は、内側から外側に向けた厚さ方向の層構成として、ラミネート層/基紙層/ラミネート層/基紙層の順となる(図2ア)。この構成でも接着強度はある程度維持されるが、より接着強度を上げる方法として、基紙のラミネート処理していない面に熱可塑性樹脂からなるアンカー層を設ける方法が考えられる。このアンカー層を介すると、ラミネート層/基紙層/アンカー層/ラミネート層/基紙層/アンカー層の順となり(図2イ)、基紙層とラミネート層の接着強度を高めることができる。さらに、この胴部貼り合わせ部の接着強度を向上させるためには、ラミネート原紙において、ラミネート層と基紙層の間にアンカー層を設ける方法も考えられる(図2ウ)。
【0004】
ところで、このような基紙の上にアンカー層が設けられたラミネート原紙を製造する場合、まず、基紙のいずれか一方の表面にアンカー層を塗工し、乾燥させて、原反として巻き取ったり、さらに続けて反対面にも同様にアンカー層を設け巻き取ったりする必要があるが、一旦アンカー層を設けた原紙を巻き取ると、ラミネート原紙の一方の面側に設けられたアンカー層がそれに重なる原紙の非塗工面、あるいは、他方の面側に設けられたアンカー層と接触し、ブロッキングが発生する場合がある。特に、基紙の両面にアンカー層を設ける場合は、ブロッキング発生のリスクが高く、解決が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-214365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、耐ブロッキング性に優れた、ラミネート原紙を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の課題を解決するための手段は、以下のとおりである。
1.紙基材と、該紙基材の少なくとも一方の面上に、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂とPHBH(ポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート))とを含む塗工層であるアンカー層を有することを特徴とするラミネート原紙。
2.前記エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂と前記PHBHとの重量比が、30:70~70:30であることを特徴とする1.に記載のラミネート原紙。
3.1.または2.に記載のラミネート原紙の前記アンカー層上に、ラミネート層を有することを特徴とするラミネート紙。
【発明の効果】
【0008】
本発明のラミネート原紙は、耐ブロッキング性に優れており、ラミネート原紙のままロール状に巻回されて高温多湿環境下に保管されても、ブロッキング(貼り付き)が起こりにくく、ブロッキングによる不具合の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例におけるブロッキング性評価の模式図。
基紙の片面にラミネート層を有するラミネート紙を用いた紙コップの胴部貼り合わせ部断面の模式図(ア)、基紙の片面にラミネート層、他面にアンカー層を有するラミネート紙を用いた紙コップの胴部貼り合わせ部断面の模式図(イ)、基紙の片面にアンカー層を介してラミネート層、他面にアンカー層を有するラミネート紙を用いた紙コップの胴部貼り合わせ部断面の模式図(ウ)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
「ラミネート原紙」
本発明のラミネート原紙は、紙基材と、この紙基材の少なくとも一方の面上に、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂とPHBH(ポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート))とを含む塗工層であるアンカー層を有する。
なお、本明細書において「A~B」(A、Bは数値)との記載は、A、Bを含む数値範囲、すなわち「A以上B以下」を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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