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公開番号2025051556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023176305
出願日2023-09-22
発明の名称セルロースを含む化合物と金属材料との複合体
出願人AMPコンサルティング合同会社
代理人
主分類H01B 7/00 20060101AFI20250327BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】複合体を用いた柔軟性を有する電気・電子部品の配線基板または配線ケーブルなどの構造体であり、該配線基板または配線ケーブルに接続される半導体装置やセンサーなど電子デバイス装置や電源回路などから発生する熱を該配線経由で、外部電磁ノイズから半導体回路や電子デバイス回路を保護するシールド電極線に放出する機能を有し、かつ該放熱機能が該複合体の湾曲や屈曲に対し損なわれ難い複合体を提供する。
【解決手段】セルロースを含む化合物により金属材料配線を被覆し、該金属材料配線の一部であるシールド配線が放熱機能を有し、かつ該セルロースを含む化合物が組成の異なる複数層にて形成された多層構造を有するセルロース材料と金属材料との複合体とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シート状または筒状または糸状に加工されたセルロースまたはその誘導体を含む化合物と、シート状または細長い帯状または棒状または線状に加工された金属材料との複合体であって、該金属材料が該セルロースまたはその誘導体を含む化合物により被覆された被覆部分と、金属材料表面の一部が該セルロースまたはその誘導体分子により被覆されていない非被覆部分とを有し、かつ該セルロースまたはその誘導体を含む化合物を加工したシートまたは筒または糸は、それぞれ組成の異なる複数層にて形成された多層構造を有することを特徴とするセルロースまたはその誘導体を含む化合物と金属材料との複合体。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
上記細長い帯状に加工された金属材料は、上記シート状に加工されたセルロースまたはその誘導体を含む化合物の二枚の層の間に複数本配置されかつ上記被覆部と非被覆部を有する複数の信号電線または電源電線であり、かつ該シート状に加工されたセルロースまたはその誘電体を含む化合物層を介して第2の金属材料層を配置し、該第2の金属材料層は該信号および電源の伝達に対し外部からの電磁波ノイズを軽減するシールド電極であり、該シールド電極は該信号電線または電源電線から伝わる熱の少なくとも一部を吸収する放熱機能を有することを特徴とする請求項第1項記載のセルロースまたはその誘導体を含む化合物と金属材料との複合体。
【請求項3】
上記棒状または線状に加工された金属材料は、上記シート状または筒状または糸状に加工されたセルロースまたはその誘導体を含む化合物により包帯された上記被覆部および包帯されない上記非被覆部を有し、該棒状または線状に加工された金属材料は、その複数本が平行方向に配置された信号電線または電源電線およびシールド線であり、該信号電線または電源電線の周囲に少なくも2本以上のシールド線を配置し、該シールド線は該信号電線または電源電線から伝わる熱の少なくとも一部を吸収する放熱機能を有することを特徴とする請求項第1項記載のセルロースまたはその誘導体を含む化合物と金属材料との複合体。
【請求項4】
上記金属材料がセルロースまたはその誘導体を含む化合物により被覆された上記被覆部において、該セルロースまたはその誘導体を含む化合物分子が持つ少なくとも一部の官能基と金属材料の原子とが化学的結合を有していることを特徴とする請求項第2項または第3項記載のセルロースまたはその誘導体を含む化合物と金属材料との複合体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セルロースを含む化合物と金属材料との複合体による電気・電子部品の配線基板または配線ケーブルなどの構造体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、無線通信技術の進展に伴い、例えば5Gと呼ばれるような無線通信網の世代更新により、電子計算機、データサーバー、電子回路を搭載する機器である電機製品や機械製品、自動車、建設機械など様々な機器間で、無線通信機能が日常的に活用されている。
【0003】
また、AI技術の進展により、その基盤となる機械学習に必要なビッグデータと呼ばれる大規模データベースの蓄積および該データベースを用いた情報演算処理に求められる性能要求が高まり、これらを支える中核技術である半導体回路部品やセンサーや表示素子などの電子デバイス回路部品に対しその回路加工の微細化や回路クロックの高速化などが必要となると共に、回路の温度上昇を抑制する放熱設計技術が重要となる。
【0004】
一方、工業製品に用いる素材について、従来の石油輸入に頼るプラスチックおよびポリマーだけではなく、国内調達可能な自然由来代替素材の開発および実用化が、SDGs目標への対応やマイクロプラスチック問題への対応など持続可能社会に向けた取組みを鑑み、重要となる。
【0005】
特許文献1では、繊維強化複合材料を用いた配線基板について、繊維とマトリクス材料との複合化により機能性が付与された複合材料技術が開示されている。
特許文献2では、靭性に優れ、かつ平面性が高いセルロース繊維複合フィルムによる配線基板の製造方法技術が開示されている。
非特許文献1では、セルロースナノファイバー材料についてセルロース分子の官能基が異なる材料が開示され、一部の官能基に金属イオンや金属ナノ粒子を付着させさまざまな機能を付加する記述が有る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-180416
特開2017-78151
【非特許文献】
【0007】
近畿経済産業局ウェブサイト「セルロースナノファイバー関連サンプル提供一覧」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1および2等に開示されるセルロース繊維を用いたフィルムの回路基板への応用事例においては、フィルムの湾曲や屈曲に対するフィルム材料と金属配線材料との密着性および、外部電磁ノイズから回路を保護するシールド電極に半導体回路や電子デバイス回路からの放熱機能を担わせた際の、該フィルム材料と金属配線材料との密着性を保持する必要性についての記述は見られない。
非特許文献1などに開示されるセルロースナノファイバー材料の事例においては、セルロース材料と金属配線材料との密着性についての記述は見られない。
【0009】
本発明は、自然由来のセルロース材料と金属材料との複合体を用いた柔軟性を有する電気・電子部品の配線基板または配線ケーブルなどの構造体であり、該配線基板または配線ケーブルに接続される半導体装置やセンサーなど電子デバイス装置や電源回路などから発生する熱を該配線経由で、外部電磁ノイズから半導体回路や電子デバイス回路を保護するシールド電極線に放出する機能を有し、かつ該放熱機能が該複合体の湾曲や屈曲に対し損なわれ難い複合体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による、セルロースを含む化合物により金属材料配線を被覆し、該金属材料配線の一部であるシールド配線が放熱機能を有し、かつ該セルロースを含む化合物が組成の異なる複数層にて形成された多層構造を有するセルロース材料と金属材料との複合体を上記課題解決の手段とする。
(【0011】以降は省略されています)

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