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公開番号2025043119
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150447
出願日2023-09-15
発明の名称コイル部品
出願人太陽誘電株式会社
代理人個人
主分類H01F 17/04 20060101AFI20250321BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】小型化されたコイル部品において磁気特性の劣化を抑制する方法を提供する。
【解決手段】コイル部品1は、複数の金属磁性粒子を含む基体10と、基体内においてコイル軸Axの周りに巻かれており、複数ターン巻回されている第1周回部25a1及び第1周回部25a1よりも下方に配置され、複数ターン巻回されている第2周回部25b1を有するコイル導体と、を備える。基体は、コイル軸を中心とする径方向においてコイル導体よりも外側に設けられている第1磁性部11と、径方向において第1磁性部よりも内側に設けられている第2磁性部12と、を有する。第1磁性部における金属磁性粒子の充填率を示す第1充填率は、第2磁性部における金属磁性粒子の充填率を示す第2充填率の0.9倍以上1.1倍以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の金属磁性粒子を含む基体と、
前記基体内においてコイル軸の周りに巻かれているコイル導体と、
を備え、
前記基体は、前記コイル軸を中心とする径方向において前記コイル導体よりも外側に設けられている第1磁性部と、前記径方向において前記第1磁性部よりも内側に設けられている第2磁性部と、を有し、
前記第1磁性部における前記金属磁性粒子の充填率を示す第1充填率は、前記第2磁性部における前記金属磁性粒子の充填率を示す第2充填率の0.9倍以上1.1倍以下である、
コイル部品。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1充填率は、前記第2充填率以上である、
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記複数の金属磁性粒子のうち前記第1磁性部に含有されている第1金属磁性粒子の平均粒径を示す第1平均粒径は、前記第2磁性部に含有されている第2金属磁性粒子の平均粒径を示す第2平均粒径よりも小さい、
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記基体は、前記コイル軸と交差する第1面と、前記第1面に対向する第2面と、を有し、
前記第1磁性部は、前記第1面から前記第2面に向かって凹む凹部を有し、
前記第2磁性部は、前記凹部に収容される、
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記第1磁性部は、前記凹部の底面を画定する第1基部と、前記第1基部から前記コイル軸に沿って前記第1面に向かって突出している壁部と、を有する、
請求項4に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記コイル軸を中心とする径方向における前記壁部の寸法の最小値を示す最小壁部厚さは、100μm以下である、
請求項5に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記第2磁性部は、前記基体の前記第1面の少なくとも一部を画定する第2基部と、前記第2基部から前記第1面に向かって突出する突出部と、を有し、
前記コイル導体は、前記突出部の周りに巻回されている、
請求項4に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記基体は、前記第1面と前記第2面とを接続する第3面と、前記第3面に対向する第4面と、を有し、
前記第3面及び前記第4面は、前記壁部の外周面により画定され、
前記凹部の側面は、前記壁部の内周面により画定され、
前記壁部の内周面は、前記コイル軸に沿う軸方向における第1位置での前記コイル軸を中心とする径方向における前記壁部の寸法を示す第1壁部厚さが、前記軸方向において前記第1位置よりも前記第1面の近くにある第2位置での前記径方向における前記壁部の寸法を示す第2壁部厚さよりも厚くなるように、前記壁部の外周面に対して傾斜している、
請求項5に記載のコイル部品。
【請求項9】
前記凹部の側面は、前記壁部の内周面により画定され、
前記内周面には、凹凸が形成されている、
請求項5に記載のコイル部品。
【請求項10】
前記コイル導体は、前記コイル軸の周りの周方向に延びる周回部と、前記周回部の一端から前記第1面まで延びる第1引出部と、前記周回部の他端から前記第1面まで延びる第2引出部と、を有し、
前記壁部は、前記コイル導体の前記周回部を径方向外側から覆っている、
請求項5に記載のコイル部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書の開示は、主に、コイル部品及びコイル部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
コイル部品は、様々な電子機器に搭載されている。コイル部品は、例えば、回路の電源ラインや信号ラインにおいてノイズを除去するために用いられる。一般的なコイル部品は、磁性材料から構成された基体と、基体に設けられたコイル導体と、を備える。
【0003】
特開2021-163859号公報に記載されている基体は、コイル導体の巻軸となる柱状部を有する磁性コアと、コイル導体を覆う外装部材と、を有する。かかるコイル部品は、磁性コアの柱状部にコイル導体を巻き付け、そのコイル導体を覆うように外装部材を設けることで作製される。磁性コア及び外装部材はいずれも、樹脂及び磁性粉を含有する混合樹脂組成物を圧縮成形することにより形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-163859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コイル部品の小型化が望まれている。特許文献1に記載されているように、外装部材を薄肉化することでコイル部品を小型化することが検討されている。
【0006】
しかしながら、外装部材を混合樹脂組成物から作製する際に、薄肉化された外装部材に混合樹脂組成物に含まれる金属磁性粒子が充填されにくくなるため、薄肉化された外装部材を有するコイル部品においては磁気特性が劣化するという問題がある。
【0007】
本明細書において開示される発明の目的は、上述した問題の少なくとも一部を解決または緩和することである。本明細書において開示される発明のより具体的な目的の一つは、小型化されたコイル部品において磁気特性の劣化を抑制することである。
【0008】
本明細書に開示される発明の前記以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかになる。本明細書に開示される発明は、前記の課題に代えて又は前記の課題に加えて、本明細書の記載から把握される課題を解決するものであってもよい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一又は複数の実施形態によるコイル部品は、複数の金属磁性粒子を含む基体と、基体内においてコイル軸の周りに巻かれているコイル導体と、を備える。基体は、コイル軸を中心とする径方向においてコイル導体よりも外側に設けられている第1磁性部と、径方向において第1磁性部よりも内側に設けられている第2磁性部と、を有する。第1磁性部における前記金属磁性粒子の充填率を示す第1充填率は、第2磁性部における前記金属磁性粒子の充填率を示す第2充填率の0.9倍以上1.1倍以下である。
【発明の効果】
【0010】
本明細書に開示されている発明の一実施形態によれば、小型化されたコイル部品において磁気特性の劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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