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公開番号
2025051313
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023160333
出願日
2023-09-25
発明の名称
除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置及びその制御方法
出願人
UBEマシナリー株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E02B
5/08 20060101AFI20250328BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】洗浄水ポンプの軸受潤滑水の水圧が低下しても洗浄水ポンプを停止することなく装置の連続運転を維持する除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置及びその制御方法。
【解決手段】除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置は、取水路への浸漬と引き上げが繰り返されるスクリーンと、塵芥を除去する洗浄手段を備えた除塵装置の前記洗浄手段の洗浄水ポンプの軸受に供給する軸受潤滑水の供給管の水圧を測定する圧力センサと、前記供給管の軸受潤滑水の流量を測定する流量センサと、圧力センサ及び流量センサと軸受の間の供給管上又は排水管上に取り付けて開度を調整可能な流量調整弁と、圧力センサと流量センサと流量調整弁と電気的に接続して圧力センサの測定値が前記洗浄水ポンプの常用圧力の下限に満たないときに流量調整弁の開度を絞って常用圧力の下限以上を維持して除塵装置の運転を継続する制御を行う制御部を備えた。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
取水路への浸漬と引き上げが繰り返されるスクリーンと、前記スクリーンに付着した塵芥を除去する洗浄手段を備えた除塵装置の前記洗浄手段の洗浄水ポンプの軸受に供給する軸受潤滑水の供給管の水圧を測定する圧力センサと、
前記供給管の前記軸受潤滑水の流量を測定する流量センサと、
前記圧力センサ及び前記流量センサと前記軸受の間の前記供給管上又は排水管上に取り付けて開度を調整可能な流量調整弁と、
前記圧力センサと前記流量センサと前記流量調整弁と電気的に接続して前記圧力センサの測定値が前記洗浄水ポンプの常用圧力の下限に満たないときに前記流量調整弁の開度を絞って前記常用圧力の下限以上を維持して前記除塵装置の運転を継続する制御を行う制御部を備えたことを特徴とする除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置であって、
前記制御部は、前記洗浄水ポンプのモータ部と電気的に接続し、前記圧力センサの測定値が前記洗浄水ポンプの常用圧力の下限に満たないときに前記洗浄水ポンプの吐出量を低減する制御を行うことを特徴とする除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載された除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置であって、
前記制御部は、前記スクリーンのモータ部と電気的に接続し、前記圧力センサの測定値が前記洗浄水ポンプの常用圧力の下限に満たないときに前記スクリーンの回転速度を減速する制御を行うことを特徴とする除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置。
【請求項4】
取水路への浸漬と引き上げが繰り返されるスクリーンと、前記スクリーンに付着した塵芥を除去する洗浄手段を備えた除塵装置の前記洗浄手段の洗浄水ポンプの軸受に供給する軸受潤滑水の供給管の水圧を圧力センサで測定し、前記供給管の前記軸受潤滑水の流量を流量センサで測定する工程と、
前記圧力センサの測定値が前記洗浄水ポンプの常用圧力の下限に満たないときに、前記圧力センサ及び前記流量センサと前記軸受の間の前記供給管上又は排水管上に取り付けた流量調整弁の開度を絞って前記常用圧力の下限以上を維持して前記除塵装置の運転を継続する制御を行う工程を有することを特徴とする除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御方法。
【請求項5】
請求項4に記載された除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御方法であって、
前記圧力センサの測定値が前記洗浄水ポンプの常用圧力の下限に満たないときに前記洗浄水ポンプの吐出量を低減する制御を行う工程を有することを特徴とする除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御方法。
【請求項6】
請求項5に記載された除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御方法であって、
前記圧力センサの測定値が前記洗浄水ポンプの常用圧力の下限に満たないときに前記スクリーンの回転速度を減速する制御を行う工程を有することを特徴とする除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御方法。
【請求項7】
請求項4から請求項6のいずれか1に記載の除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御方法であって、
前記制御を行う工程は、前記除塵装置から離れた場所で遠隔操作することを特徴とする除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、海や河川より取水する際や水の浄化処理の際に、水中の塵芥等の異物を除去する除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置及びその制御方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
火力発電所などの発電プラントにおいては、河川や海などから冷却水として使用するための取水場が設置されている。しかし、取水した水の中には塵芥や水生生物が含まれていることがあり、そのままでは使用することができない。そのため取水場では水中の塵芥や水生生物などを捕捉する働きをする除塵装置が設置されている。
除塵装置は、取水路の幅方向に横切るように水流に対して垂直もしくは傾斜を付けて設置されており、取水量の多い発電所等では、金網が取り付けられたスクリーンを周回転させて連続的に塵芥等の異物を捕捉して水上に引き上げる回転式スクリーンが採用されている。
【0003】
スクリーンに取り付けた金網に塵芥が残ったまま回動することは、通水率および塵芥除去機能を低下させるうえに負荷がかかり部品の劣化を招いてしまう。そのため除塵装置は連続的な運転に合わせてスクリーンに取り付けた金網から塵芥を強制的に除去している。具体的には上部スプロケットホイールが格納されている水上のハウジングで洗浄ノズルから洗浄水を金網の背面(塵芥を捕捉する面を正面としたとき)から吹き付けて洗浄して捕捉された塵芥等を除去している(例えば特許文献1参照)。
【0004】
この洗浄水は洗浄水ポンプから洗浄手段へ供給される。図4は従来の洗浄水ポンプの説明図である。洗浄水ポンプ5は軸受6を介してモータ部7に接続し、集塵後の取水路から水を汲み上げて洗浄水として洗浄手段に供給している。軸受6は動作を潤滑、冷却するための軸受潤滑水が必要となり、軸受6に軸受潤滑水の供給管6aと排水管6bを設けている。従来の軸受潤滑水は仕様により現場施設の工業用水を用いる場合がある。工業用水は現場施設内の他の設備と共用していることが多く供給が不安定であり、洗浄水ポンプ5に供給される軸受潤滑水の圧力(元圧)が十分でないと軸受6が焼付きを起こすなどの不具合を生じてしまう。そこで軸受潤滑水の供給管6aに圧力センサ8を設置して水圧を測定し、洗浄水ポンプ5の常用圧力(ポンプが定常運転できる圧力であり、ポンプの仕様、スペックにより変動する)に達していない場合には水圧が回復するまで洗浄水ポンプ5を停止して軸受6の不具合を回避していた。洗浄水ポンプ5を停止すると金網に洗浄水が供給されなくなり除塵機能が低下してしまい、除塵装置の連続的な運転が維持できなくなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-181743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点に鑑み、洗浄水ポンプの軸受潤滑水の水圧が低下しても洗浄水ポンプを停止することなく装置の連続運転を維持する除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するための第1の手段として、取水路への浸漬と引き上げが繰り返されるスクリーンと、前記スクリーンに付着した塵芥を除去する洗浄手段を備えた除塵装置の前記洗浄手段の洗浄水ポンプの軸受に供給する軸受潤滑水の供給管の水圧を測定する圧力センサと、
前記供給管の前記軸受潤滑水の流量を測定する流量センサと、
前記圧力センサ及び前記流量センサと前記軸受の間の前記供給管上又は排水管上に取り付けて開度を調整可能な流量調整弁と、
前記圧力センサと前記流量センサと前記流量調整弁と電気的に接続して前記圧力センサの測定値が前記洗浄水ポンプの常用圧力の下限に満たないときに前記流量調整弁の開度を絞って前記常用圧力の下限以上を維持して前記除塵装置の運転を継続する制御を行う制御部を備えたことを特徴とする除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置を提供することにある。
上記第1の手段によれば、洗浄水ポンプの軸受潤滑水の水圧が低下しても水圧を洗浄水ポンプの常用圧力まで回復させてポンプ停止を回避できる。従って除塵装置の連続運転を維持できる。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための第2の手段として、第1の手段において、前記制御部は、前記洗浄水ポンプのモータ部と電気的に接続し、前記圧力センサの測定値が前記洗浄水ポンプの常用圧力の下限に満たないときに前記洗浄水ポンプの吐出量を低減する制御を行うことを特徴とする除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置を提供することにある。
上記第2の手段によれば、軸受の負荷を低減して洗浄水ポンプの運転を停止することなく少量の洗浄水を洗浄手段へ供給することができ、除塵装置の連続運転を継続できる。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するための第3の手段として、第2の手段において、前記制御部は、前記スクリーンのモータ部と電気的に接続し、前記圧力センサの測定値が前記洗浄水ポンプの常用圧力の下限に満たないときに前記スクリーンの回転速度を減速する制御を行うことを特徴とする除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御装置を提供することにある。
上記第3の手段によれば、スクリーンに付着した塵芥を除去していない状態でスクリーンが浸漬して取水側に塵芥が流れることを防止できる。従って除塵装置を停止することなく連続運転を継続できる。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するための第4の手段として、取水路への浸漬と引き上げが繰り返されるスクリーンと、前記スクリーンに付着した塵芥を除去する洗浄手段を備えた除塵装置の前記洗浄手段の洗浄水ポンプの軸受に供給する軸受潤滑水の供給管の水圧を圧力センサで測定し、前記供給管の前記軸受潤滑水の流量を流量センサで測定する工程と、
前記圧力センサの測定値が前記洗浄水ポンプの常用圧力の下限に満たないときに、前記圧力センサ及び前記流量センサと前記軸受の間の前記供給管上又は排水管上に取り付けた流量調整弁の開度を絞って前記常用圧力の下限以上を維持して前記除塵装置の運転を継続する制御を行う工程を有することを特徴とする除塵装置の洗浄水ポンプ軸受潤滑水制御方法を提供することにある。
上記第4の手段によれば、洗浄水ポンプの軸受潤滑水の水圧が低下しても水圧を洗浄水ポンプの常用圧力まで回復させてポンプ停止を回避できる。従って除塵装置の連続運転を維持できる。
(【0011】以降は省略されています)
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