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公開番号2025049875
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023158347
出願日2023-09-22
発明の名称インクジェット印刷装置
出願人株式会社SCREENホールディングス
代理人個人
主分類B41J 2/17 20060101AFI20250327BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】循環経路におけるインクの温度が所定の範囲外である場合でも、適切な温度に調整できる技術を提供する。
【解決手段】循環経路の外部にてインクを貯留する外部タンク53と、循環経路上の分岐位置655と外部タンク53とを接続する分岐配管66と、インクを外部タンク53から循環経路へ送液する外部ポンプ72と、切替弁78と、循環経路内のインクの温度を検出する温度センサ761とを有する。切替弁78は、外部タンク53が、外部ポンプ72および分岐配管66を介して分岐位置655と連通する状態と、外部ポンプ72を介さず、バイパス配管67を介して分岐位置655と連通する状態と、を切替え可能である。制御部は、温度センサ761による検出結果が所定の範囲外である場合、循環経路内のインクを、バイパス配管67を介して外部タンク53へ送液し、その後、外部タンク53内のインクを、分岐配管66を介して循環経路へ送液する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
印刷媒体に対してインクを吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置であって、
インクを吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドへ供給されるインクを貯留する供給タンクと、前記吐出ヘッドから回収されたインクを貯留する回収タンクと、前記供給タンクと前記吐出ヘッドとを接続する供給配管と、前記回収タンクと前記供給タンクとを接続する帰還配管と、を含む、インクの循環経路と、
インクを前記回収タンクから前記帰還配管を介して前記供給タンクへ送液する、循環ポンプと、
前記循環経路の外部においてインクを貯留する、外部タンクと、
前記帰還配管上の分岐位置と前記外部タンクとを接続する、分岐配管と、
インクを前記外部タンクから前記分岐配管を介して前記循環経路へ送液する、外部ポンプと、
前記外部タンクが、前記外部ポンプおよび前記分岐配管を介して前記分岐位置と連通する状態と、前記外部タンクが、前記外部ポンプを介することなく、前記分岐配管および前記外部タンクを繋ぐバイパス配管を介して前記分岐位置と連通する状態と、を切替え可能な、切替弁と、
前記吐出ヘッド、前記循環ポンプ、前記外部ポンプ、および前記切替弁を制御可能な制御部と、
前記循環経路内のインクの温度を検出する、温度センサと、
を有し、
前記制御部は、
前記外部タンク内のインクを、前記分岐配管を介して前記循環経路へ送液する、補充モードと、
前記循環経路内のインクを、前記バイパス配管を介して前記外部タンクへ送液する、逆流モードと、
を、選択的に実行可能であり、
前記制御部は、前記温度センサによる検出結果が所定の範囲から外れていることを検知した場合に、前記逆流モードを実行し、その後、前記補充モードを実行する、インクジェット印刷装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
請求項1に記載のインクジェット印刷装置であって、
前記切替弁は、流入口と、流出口と、流出入口と、を有する三方弁であり、
前記流入口は、前記外部ポンプに連通し、
前記流出口は、前記バイパス配管を介して前記外部タンクに連通し、
前記流出入口は、前記循環経路に連通し、
前記制御部は、
前記補充モードにおいて、前記切替弁の前記流出口を閉塞して前記流入口と前記流出入口とを連通させつつ、前記循環ポンプおよび前記外部ポンプを駆動し、
前記逆流モードにおいて、前記切替弁の前記流入口を閉塞して前記流出口と前記流出入口とを連通させつつ、前記循環ポンプを駆動させ、かつ、前記外部ポンプの駆動を停止させる、インクジェット印刷装置。
【請求項3】
請求項1に記載のインクジェット印刷装置であって、
前記供給配管に介挿された、供給側開閉弁と、
前記帰還配管における前記循環ポンプと前記分岐位置との間に介挿された、帰還側開閉弁と、
前記供給タンク内を加圧する加圧機構と、
をさらに有し、
前記切替弁は、流入口と、流出口と、流出入口と、を有する三方弁であり、
前記流入口は、前記外部ポンプに連通し、
前記流出口は、前記バイパス配管を介して前記外部タンクに連通し、
前記流出入口は、前記循環経路に連通し、
前記制御部は、前記供給側開閉弁、前記帰還側開閉弁、および前記加圧機構をさらに制御可能であり、
前記補充モードにおいて、前記切替弁の前記流出口を閉塞して前記流入口と前記流出入口とを連通させつつ、前記循環ポンプおよび前記外部ポンプを駆動し、
前記逆流モードにおいて、前記切替弁の前記流入口を閉塞して前記流出口と前記流出入口とを連通させ、前記循環ポンプおよび前記外部ポンプの駆動を停止させ、かつ、前記供給側開閉弁および前記帰還側開閉弁を閉塞させつつ、前記加圧機構を駆動させる、インクジェット印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紙等の印刷媒体に対してインクを吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【0002】
従来、インクジェット印刷装置において、印刷媒体に対してインクを吐出する吐出ヘッドへ、インクを供給し、さらに吐出ヘッドにおいて吐出されなかったインクを回収して、再び吐出ヘッドへ供給する、インクの循環経路が設けられる場合がある。このようなインクの循環経路が設けられたインクジェット印刷装置については、例えば特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3419220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のインクジェット式記録装置においては、カートリッジ(6)内のインク袋(41)を加圧して、インク袋(41)内のインクをインクジェット式記録ヘッド(8)に流入させるとともに、一部のインクを通過させてサブタンク(10)に流入させる。また、サブタンク(10)には、新たなインクが補充される(段落0022-0023,図4)。これにより、インクジェット式記録ヘッド(8)のノズル開口(21)近傍で残留していたインクが、サブタンク(10)に排出され、補充された新しいインクと混合される(段落0024)。
【0005】
その後、サブタンク(10)のインクは、カートリッジ(6)との高低差に基づく水頭差により、インクジェット式記録ヘッド(8)を通り、インクカートリッジ(6)に逆流する。そして、このような、インクジェット式記録ヘッド(8)を経由したサブタンク(10)とインクカートリッジ(6)との往復循環を繰り返す。
【0006】
ここで、吐出ヘッドからインクを安定して吐出させるために、インクの温度を、例えば、35℃程度にすることが望ましい。しかしながら、長期間、装置を駆動させずにインクが循環経路に残留した場合、装置を再び駆動させようとすると、インクの温度が過度に低くなっていることがある。また、温度が過度に低くなっているインクを、ヒータ等を用いて一気に加熱すると、インクの温度が逆に過度に高くなることがある。このように、インクの温度が過度に高かったり低かったりする場合に、インクを吐出に適した温度に調整することは難しく、作業性が低下する虞がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、循環経路においてインクの温度が過度に高くなったり低くなったりした場合でも、インクを吐出に適した温度に容易に調整できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、印刷媒体に対してインクを吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置であって、インクの循環経路と、循環ポンプと、外部タンクと、分岐配管と、外部ポンプと、切替弁と、制御部と、温度センサと、を有する。前記循環経路は、インクを吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドへ供給されるインクを貯留する供給タンクと、前記吐出ヘッドから回収されたインクを貯留する回収タンクと、前記供給タンクと前記吐出ヘッドとを接続する供給配管と、前記回収タンクと前記供給タンクとを接続する帰還配管と、を含む。前記循環ポンプは、インクを前記回収タンクから前記帰還配管を介して前記供給タンクへ送液する。前記外部タンクは、前記循環経路の外部においてインクを貯留する。前記分岐配管は、前記帰還配管上の分岐位置と前記外部タンクとを接続する。前記外部ポンプは、インクを前記外部タンクから前記分岐配管を介して前記循環経路へ送液する。前記切替弁は、前記外部タンクが、前記外部ポンプおよび前記分岐配管を介して前記分岐位置と連通する状態と、前記外部タンクが、前記外部ポンプを介することなく、前記分岐配管および前記外部タンクを繋ぐバイパス配管を介して前記分岐位置と連通する状態と、を切替え可能である。前記制御部は、前記吐出ヘッド、前記循環ポンプ、前記外部ポンプ、および前記切替弁を制御可能である。前記温度センサは、前記循環経路内のインクの温度を検出する。前記制御部は、前記外部タンク内のインクを、前記分岐配管を介して前記循環経路へ送液する、補充モードと、前記循環経路内のインクを、前記バイパス配管を介して前記外部タンクへ送液する、逆流モードと、を、選択的に実行可能である。前記制御部は、温度センサによる検出結果が所定の範囲から外れていることを検知した場合に、前記逆流モードを実行し、その後、前記補充モードを実行する。
【0009】
本願の第2発明は、第1発明のインクジェット印刷装置であって、前記切替弁は、流入口と、流出口と、流出入口と、を有する三方弁である。前記流入口は、前記外部ポンプに連通する。前記流出口は、前記バイパス配管を介して前記外部タンクに連通する。前記流出入口は、前記循環経路に連通する。前記制御部は、前記補充モードにおいて、前記切替弁の前記流出口を閉塞して前記流入口と前記流出入口とを連通させつつ、前記循環ポンプおよび前記外部ポンプを駆動し、前記逆流モードにおいて、前記切替弁の前記流入口を閉塞して前記流出口と前記流出入口とを連通させつつ、前記循環ポンプを駆動させ、かつ、前記外部ポンプの駆動を停止させる。
【0010】
本願の第3発明は、第1発明のインクジェット印刷装置であって、供給側開閉弁と、帰還側開閉弁と、加圧機構と、をさらに有する。前記供給側開閉弁は、前記供給配管に介挿される。前記帰還側開閉弁は、前記帰還配管における前記循環ポンプと前記分岐位置との間に介挿される。前記加圧機構は、前記供給タンク内を加圧する。前記切替弁は、流入口と、流出口と、流出入口と、を有する三方弁である。前記流入口は、前記外部ポンプに連通する。前記流出口は、前記バイパス配管を介して前記外部タンクに連通する。前記流出入口は、前記循環経路に連通する。前記制御部は、前記供給側開閉弁、前記帰還側開閉弁、および前記加圧機構をさらに制御可能である。前記制御部は、前記補充モードにおいて、前記切替弁の前記流出口を閉塞して前記流入口と前記流出入口とを連通させつつ、前記循環ポンプおよび前記外部ポンプを駆動する。前記制御部は、前記逆流モードにおいて、前記切替弁の前記流入口を閉塞して前記流出口と前記流出入口とを連通させ、前記循環ポンプおよび前記外部ポンプの駆動を停止させ、かつ、前記供給側開閉弁および前記帰還側開閉弁を閉塞させつつ、前記加圧機構を駆動させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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