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公開番号2025047897
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023156664
出願日2023-09-22
発明の名称シール構造
出願人日立Astemo株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類F16J 15/10 20060101AFI20250327BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】シール部材と、シール部材を収容可能な環状溝とを有したシール構造において、環状溝からシール部材が脱抜し難いシール部材を提供する。
【解決手段】シール構造は、環状のシール部材22と、シール部材が装着される環状溝20とを備える。シール部材は、直線に形成される第1当接部64と、第1当接部の径方向外方に配置され、直線に形成される第2当接部66とを有する。第1当接部が、環状溝の第1側壁58の第1直線面581に沿うように当接する。第2当接部は、第1側壁の外方に配置された第2側壁60の第2直線面601に沿うように当接する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
弾性を有した環状のシール部材と、
第1端部を有する第1部材と、前記第1部材の前記第1端部に当接する第2端部を有し前記第1部材に固定される第2部材とを備えた装置において、前記第1端部及び前記第2端部のいずれか一方に形成され前記シール部材が装着される環状溝と、
を備えたシール構造であって、
前記環状溝は、環状の第1側壁と、
前記第1側壁の外方に配置され前記第1側壁に向かい合う環状の第2側壁と、
前記第1側壁の一部に設けられ、前記第1側壁の延在方向に沿って直線に形成される第1直線面と、
前記第2側壁の一部に設けられ、前記第2側壁の延在方向に沿って直線に形成される第2直線面と、
を有し、
前記シール部材は、直線に形成される第1当接部と、
前記第1当接部に対して径方向外方に配置され、直線に形成される第2当接部と、
隣接する前記第1当接部と前記第2当接部とを互いに繋ぐ接続部と、
を備え、
前記第1当接部及び前記第2当接部の少なくともいずれか一方は、前記シール部材の延在方向において複数設けられ、且つ前記第1当接部と前記第2当接部とが交互に設けられ、
前記第1当接部は、前記第1側壁の前記第1直線面に沿うように当接し、
前記第2当接部は、前記第2側壁の前記第2直線面に沿うように当接する、シール構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1記載のシール構造において、
前記シール部材の前記延在方向と直交する方向において、前記第1当接部の幅及び前記第2当接部の幅が、前記第1及び第2当接部を除く前記シール部材の部位の幅よりも大きい、シール構造。
【請求項3】
請求項1又は2記載のシール構造において、
前記シール部材は、前記環状溝に挿入される挿入端を有し、
前記シール部材の前記延在方向と直交する前記シール部材の断面において、前記挿入端は、前記環状溝への挿入方向に向けてテーパ状に形成される、シール構造。
【請求項4】
請求項2記載のシール構造において、
前記シール部材の前記延在方向において、前記第1当接部の第1長さと、前記第2当接部の第2長さとが同じである、シール構造。
【請求項5】
請求項1記載のシール構造において、
前記第1当接部は、前記第1直線面に当接する第1当接面を有し、
前記第2当接部は、前記第2直線面に当接する第2当接面を有し、
前記シール部材が前記環状溝から取り出された状態で、前記第1直線面と前記第2直線面との距離である溝幅に対し、前記第1当接面と前記第2当接面との離間距離が大きく、
前記環状溝に前記シール部材が装着された状態で、前記接続部が湾曲する、シール構造。
【請求項6】
弾性を有した環状のシール部材と、
第1端部を有する第1部材と、前記第1部材の前記第1端部に当接する第2端部を有し前記第1部材に固定される第2部材とを備えた装置において、前記第1端部及び前記第2端部のいずれか一方に形成され前記シール部材が装着される環状溝と、
を備えたシール構造であって、
前記環状溝は、環状の第1側壁と、
前記第1側壁の外方に配置され前記第1側壁に向かい合う環状の第2側壁と、
を有し、
前記シール部材は、直線に形成される第1当接部と、
前記第1当接部に対して径方向外方に配置され、直線に形成される第2当接部と、
隣接する前記第1当接部と前記第2当接部とを互いに繋ぐ接続部と、
を備え、
前記第1当接部及び前記第2当接部の少なくともいずれか一方は、前記シール部材の延在方向において複数設けられ、且つ前記第1当接部と前記第2当接部とが交互に設けられ、
前記第1当接部は、前記第1側壁に直線状に当接し、
前記第2当接部は、前記第2側壁に直線状に当接する、シール構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シール部材と、シール部材を収容可能な環状溝とを有したシール構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、環状のシール部材を環状溝に装着可能なシール構造である。シール部材は、径方向外方に向けて突出した複数の凸部と、凸部に対して径方向内方に向けて窪んだ複数の凹部とを備える。シール部材の周方向において、凸部と凹部とが交互となるように配置される。シール部材の各凸部が、環状溝における径方向外方の溝周面に接触し、各凹部が、環状溝における径方向内方の溝周面に接触する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-127827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1において、シール部材の凸部が径方向外方に向かう湾曲形状であり、凸部の頂部近傍となる凸部の一部が径方向外方の溝周面に接触する。シール部材の凹部は径方向内方に向かう湾曲形状であり、凹部の頂部近傍となる凹部の一部が径方向内方の溝周面に接触する。シール部材の周方向長さに対し、2つの溝周面に接触するシール部材の接触面積が少ない。そのため、環状溝からシール部材が脱抜しやすくなるという問題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様は、環状のシール部材と、シール部材が装着される環状溝とを備えたシール構造である。環状溝は、環状の第1側壁と、第1側壁の外方に配置される環状の第2側壁とを備える。シール部材は、直線に形成される第1当接部と、第1当接部に対して径方向外方に配置され直線に形成される第2当接部と、第1当接部と第2当接部とを互いに繋ぐ接続部とを備える。第1当接部は、第1側壁の第1直線面に沿うように当接し、第2当接部が、第2側壁の第2直線面に沿うように当接する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シール部材における第1当接部を、第1側壁の第1直線面に沿うように当接させ、シール部材における第2当接部を、第2側壁の第2直線面に沿うように当接させる。これにより、シール部材において湾曲形状である凸部及び凹部を第1側壁及び第2側壁に接触させる構造と比較し、第1側壁及び第2側壁に対するシール部材の接触面積を増加させることができるため、環状溝からのシール部材の脱抜を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係るシール構造を備えた吸気制御装置の全体構成図である。
図2は、図1の吸気制御装置のカバー部材を示す平面図である。
図3は、図2におけるシール構造の拡大平面図である。
図4Aは、図3のIVA-IVA線に沿った断面図である。図4Bは、図3のIVB-IVB線に沿った断面図である。
図5は、環状溝から取り出した状態を示すシール部材の拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に示されるように、本実施形態に係るシール構造10は、例えば、第1端部121を有した第1部材12と、第1端部121に当接する第2端部141を有した第2部材14とを備えた装置16に設けられる。シール構造10は、装置16において第1端部121及び第2端部141のいずれか一方の端部に形成された環状溝20にシール部材22が装着される。シール構造10が設けられる装置16は、例えば、内燃機関への空気の供給量を制御するための吸気制御装置18である。
【0010】
以下、吸気制御装置18における第2部材14の第2端部141にシール構造10を備える場合について説明する。なお、装置16は、吸気制御装置18である場合に限定されない。例えば、第1端部121を有した第1部材12と、第1端部121に当接する第2端部141を有した第2部材14とを備えた装置16であり、第1端部121及び第2端部141のいずれか一方の端部に形成された環状溝20にシール部材22が装着される構成であればよい。
(【0011】以降は省略されています)

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