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公開番号2025044080
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023151781
出願日2023-09-19
発明の名称車両のドア用ストライカの取付構造
出願人株式会社SUBARU
代理人個人,個人
主分類B62D 25/04 20060101AFI20250325BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】ドアが閉じられた際のクォータパネルの発音を抑制し、車体組立時に面倒な調整作業を行うことなく補強パネル部材のピラー部のアウタパネルに対する位置を的確に定めることのできる車両のドア用ストライカの取付構造を提供する。
【解決手段】外板パネル部材13と、ピラー部40を補強するための補強パネル部材15と、ドアを閉状態に保つためのストライカ60と、を備えたドア用ストライカの取付構造において、補強パネル部材15にストライカ60の取付部62が設けられ、外板パネル部材13及び補強パネル部材15は、平面視で互いに重なり、車体の組立時に使用される位置決め孔をそれぞれ有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
クォータパネル及びピラー部のアウタパネルをなす外板パネル部材と、前記外板パネル部材の車幅方向内側に配置され前記ピラー部を補強するための補強パネル部材と、を有し、前記ピラー部がドア開口部の一部をなしている車体と、
前記車体に設けられ、ドアを閉状態に保つためのストライカと、を備え、
前記補強パネル部材に前記ストライカの取付部が設けられ、
前記外板パネル部材及び前記補強パネル部材に、平面視で互いに重なり、前記車体の組立時に使用される位置決め孔がそれぞれ形成される車両のドア用ストライカの取付構造。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記車体は、前記ピラー部のインナパネルをなす内側パネル部材を有し、
前記補強パネル部材は、前記内側パネル部材とともに閉断面をなす請求項1に記載の車両のドア用ストライカの取付構造。
【請求項3】
前記内側パネル部材は、前記外板パネル部材及び前記補強パネル部材の前記各位置決め孔と平面視で重なり、前記車体の組立時に使用される位置決め孔を有する請求項2に記載の車両のドア用ストライカの取付構造。
【請求項4】
前記補強パネル部材は、上下方向へ延び、
前記補強パネル部材の前記位置決め孔は、前記補強パネル部材の下端側に設けられる請求項3に記載の車両のドア用ストライカの取付構造。
【請求項5】
前記ストライカの前記取付部は、前記補強パネル部材に設けられたナットであり、
前記ストライカは、前記外板パネル部材及び前記補強パネル部材を挿通し前記ナットと螺合するボルトにより前記車体に取り付けられる請求項1から4のいずれか1項に記載の車両のドア用ストライカの取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のドア用ストライカの取付構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、自動車車両の車体は上下方向へ延びるピラー部を有し、ピラー部がドア開口部の一部をなしている。そして、車両用ドアのラッチと係合するドア用のストライカは、ドア開口部のピラー部に設けられる。ストライカは、ピラー部のアウタパネルから突出するよう配置され、閉状態の車両用ドアのラッチと係合する。ピラー部のアウタパネルは、車両のフェンダー部等をなすクォータパネルと一体の外板パネル部材により構成される。従って、ピラー部のアウタパネルにストライカを取り付けると、車両用ドアが閉じられる際に、車両用ドアからの入力がピラー部のアウタパネルからクォータパネルに伝達される。この結果、車両用ドアが閉じられた際に、クォータパネルが振動して発音してしまうという問題点がある。
【0003】
アウタパネルにストライカを直接的に取り付けない構造として、ピラー部のアウタパネルとインナパネルの間にピラーリンフォースを設け、ピラーリンフォースにストライカの締付ボルトと螺合するナットを設けるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、ピラーリンフォースにおいてナットが設けられる支持部はアウタパネルと重なり、支持部に連続する一端部および他端部がそれぞれインナパネルに接合されている。このストライカの取付構造であれば、車両用ドアからの入力のクォータパネルへの伝達が抑制される。特許文献1では、ピラーリンフォースの一端部と他端部を平行とすることにより、インナパネルに接合する前の状態で、ピラーリンフォースをインナパネルに対して車両前後方向および車両上下方向に位置調整可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-203079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の取付構造では、ピラー部のインナパネルにおけるピラーリンフォースの一端部及び他端部との各接合部を互いに平行に形成しなければならず、インナパネルの形状に大きな制約が加えられてしまう。また、車体組立時にインナパネルに対するピラーリンフォースの位置を調整しなければならず、車体の組立工程が煩雑となる。
【0006】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ドアが閉じられた際のクォータパネルの発音を抑制し、車体組立時に面倒な調整作業を行うことなく補強パネル部材のピラー部のアウタパネルに対する位置を的確に定めることのできる車両のドア用ストライカの取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、クォータパネル及びピラー部のアウタパネルをなす外板パネル部材と、前記外板パネル部材の車幅方向内側に配置され前記ピラー部を補強するための補強パネル部材と、を有し、前記ピラー部がドア開口部の一部をなしている車体と、前記車体に設けられ、ドアを閉状態に保つためのストライカと、を備え、前記補強パネル部材に前記ストライカの取付部が設けられ、前記外板パネル部材及び前記補強パネル部材に、平面視で互いに重なり、前記車体の組立時に使用される位置決め孔がそれぞれ形成される車両のドア用ストライカの取付構造が提供される。
【0008】
この車両のドア用ストライカの取付構造によれば、ストライカの取付部を補強パネル部材に設けたので、ドアが閉じられる際に、ドアからの入力は、ストライカを介して主に補強パネル部材に伝達される。これにより、ドアから外板パネル部材への入力が抑制され、ドアが閉じられた際のクォータパネルの振動及び発音を抑制することができる。
また、外板パネル部材におけるドア開口部の意匠面をなす部分に、ストライカの取付部が設けられる補強パネル部材を接合しない構成とすることができる。これにより、ドア開口部の意匠面に溶接痕等が現れることがなくなり、補強用の部材が外板パネル部材に接合されるものと比べて、車両の商品性を向上させることができる。
また、外板パネル部材及び補強パネル部材に平面視で互いに重なる位置決め孔をそれぞれ形成したので、車体組立時に治具を用いて外板パネル部材及び補強パネル部材の位置決めを行った状態で各パネル部材の接合を行うことができる。従って、補強パネル部材の外板パネル部材に対する位置調整作業は不要である。これにより、外板パネル部材と補強パネル部材は所期の位置精度で組み付けられ、外板パネル部材の補強パネル部材に対する位置が大きくずれることにより外板パネル部材に過大な残量応力が生じることはない。
【0009】
また、上記車両のドア用ストライカの取付構造において、前記車体は、前記ピラー部のインナパネルをなす内側パネル部材を有し、前記補強パネル部材は、前記内側パネル部材とともに閉断面をなしていてもよい。
【0010】
また、上記車両のドア用ストライカの取付構造において、前記内側パネル部材は、前記外板パネル部材及び前記補強パネル部材の前記各位置決め孔と平面視で重なり、前記車体の組立時に使用される位置決め孔を有してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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