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公開番号
2025043993
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-01
出願番号
2023151634
出願日
2023-09-19
発明の名称
シート材の製造方法、およびシート材の製造装置
出願人
大阪シーリング印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B05D
3/06 20060101AFI20250325BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】紫外線の照射時における臭気の発生を抑制できるシート材の製造方法を提供する。
【解決手段】シート状の基材の第一面にUVインキを塗布して塗布層を形成する工程Aと、前記塗布層を覆うように前記塗布層にカバー部材を密着させる工程Bと、前記カバー部材で覆われた前記塗布層に紫外線を照射し、前記塗布層を硬化させることで、被覆層を形成する工程Cと、前記工程Cの後に、前記カバー部材を前記被覆層から剥離する工程Dと、を備え、前記カバー部材は、紫外線透過性を有し、前記カバー部材における前記塗布層に向き合う面は、剥離剤を含む、シート材の製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
シート状の基材の第一面にUVインキを塗布して塗布層を形成する工程Aと、
前記塗布層を覆うように前記塗布層にカバー部材を密着させる工程Bと、
前記カバー部材で覆われた前記塗布層に紫外線を照射し、前記塗布層を硬化させることで、被覆層を形成する工程Cと、
前記工程Cの後に、前記カバー部材を前記被覆層から剥離する工程Dと、を備え、
前記カバー部材は、紫外線透過性を有し、
前記カバー部材における前記塗布層に向き合う面は、剥離剤を含む、
シート材の製造方法。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記カバー部材は、可撓性を有する樹脂フィルムであり、
前記樹脂フィルムは、ベース層と剥離剤層とを備え、
前記剥離剤層は前記剥離剤を含む、請求項1に記載のシート材の製造方法。
【請求項3】
前記ベース層は、ポリエチレンテレフタレート樹脂によって構成されている、請求項2に記載のシート材の製造方法。
【請求項4】
前記樹脂フィルムの厚さは15μm以上50μm以下である、請求項2または請求項3に記載のシート材の製造方法。
【請求項5】
前記剥離剤はシリコーン樹脂である、請求項1または請求項2に記載のシート材の製造方法。
【請求項6】
前記工程Aにおいて、前記UVインキをグラビア印刷によって前記第一面に塗布する、請求項1または請求項2に記載のシート材の製造方法。
【請求項7】
前記工程Bにおいて、第一ローラーによって繰出ドラムに巻き取られた前記樹脂フィルムを前記基材に近づく方向にガイドし、前記基材に対して前記樹脂フィルムを密着させ、
前記工程Dにおいて、第二ローラーによって前記樹脂フィルムを前記基材から離れる方向にガイドし、前記樹脂フィルムを巻取ドラムに巻き取る、請求項2または請求項3に記載のシート材の製造方法。
【請求項8】
前記基材は、ベースシートと、前記ベースシートに印刷された印刷層と、を備え、
前記工程Aにおいて前記塗布層は前記印刷層を覆う、請求項1または請求項2に記載のシート材の製造方法。
【請求項9】
シート状の基材を搬送する搬送装置と、
前記基材の第一面にUVインキを塗布して、前記第一面に塗布層を形成する塗布装置と、
前記塗布層を覆うようにカバー部材を前記塗布層に密着させる配置装置と、
前記カバー部材で覆われた前記塗布層に紫外線を照射し、前記塗布層を硬化させた被覆層を形成する照射装置と、
前記被覆層から前記カバー部材を剥離する剥離装置と、を備え、
前記カバー部材は、紫外線透過性を有し、
前記カバー部材における前記塗布層に向き合う面は、剥離剤を含む、
シート材の製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート材の製造方法、およびシート材の製造装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、UVインクを吐出する印刷ヘッドと、UVインクに紫外線を照射するUV照射装置と、を備える印刷装置を開示する。UVインクは紫外線によって硬化する。UVインクが硬化して被覆層が形成されたとき、臭気が発生する。この臭気の問題を解決するために、特許文献1の印刷装置では印刷ヘッドおよびUV照射装置から気体を排気している。この構成によれば、シート状の基材上に被覆層を備えるシート材を製造することができる。
【0003】
上記臭気の発生原因の一つは、紫外線の照射領域に存在する酸素であることが知られている。特許文献1の構成において酸素の影響を低減させる場合、紫外線の照射領域に窒素を導入し、当該照射領域から酸素を排除することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-165208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
紫外線の照射領域に窒素を導入する場合、窒素を導入する導入装置だけでなく、作業員が存在する作業空間に窒素が漏れないように照射領域から窒素を排気する排気装置を備える必要がある。これら導入装置および排気装置が大掛かりで、印刷装置の大型化を招く。また、導入装置および排気装置のメンテナンスが必要となる。このメンテナンス時に印刷作業が停止してしまう。
【0006】
本発明の目的の一つは、簡単な構成で紫外線の照射時における臭気の発生を抑制できるシート材の製造方法、およびシート材の製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の第一の態様に係るシート材の製造方法は、シート状の基材の第一面にUVインキを塗布して塗布層を形成する工程Aと、前記塗布層を覆うように前記塗布層にカバー部材を密着させる工程Bと、前記カバー部材で覆われた前記塗布層に紫外線を照射し、前記塗布層を硬化させることで、被覆層を形成する工程Cと、前記工程Cの後に、前記カバー部材を前記被覆層から剥離する工程Dと、を備える。前記カバー部材は、紫外線透過性を有し、前記カバー部材における前記塗布層に向き合う面は、剥離剤を含む。
【0008】
UVインキは、紫外線によって硬化するインキである。UVインキは、紫外線を吸収してラジカルを発生させる光重合開始剤と、発生したラジカルによって重合する光重合樹脂と、を含む。紫外線の照射時にUVインキの周りに酸素が存在すると、酸素が光重合開始剤と結合して、光重合樹脂の重合反応が抑制される。また、酸素と結合した光重合開始剤が臭気を放つ。このような問題に対して、上記(1)に記載されるシート材の製造方法では、UVインキからなる塗布層がカバー部材によって覆われた状態で、塗布層に紫外線が照射される。紫外線の照射時に塗布層が大気から遮断されているため、紫外線に刺激された光重合開始剤と酸素との結合が抑制される。そのため、臭気の原因となる光重合開始剤と酸素とが結合した物質が生成されにくい。このような構成では、紫外線の照射領域に窒素を導入する必要もなく、また窒素を排気する構成および窒素が作業空間に漏れないようにする構成も必要ない。
【0009】
(2)上記(1)に記載されるシート材の製造方法において、前記カバー部材は、可撓性を有する樹脂フィルムであり、前記樹脂フィルムは、ベース層と剥離剤層とを備え、前記剥離剤層は前記剥離剤を含んでいても良い。
【0010】
樹脂フィルムからなるカバー部材は、後述する実施形態に示すように、基材に連続的に供給可能である。そのため、基材上に形成された塗布層を効率的に硬化させることができ、シート材の生産性が向上する。また、カバー部材をベース層と剥離剤層とに分けることで、カバー部材に求められる特性をベース部と剥離剤層とに分担させることができる。例えば、ベース層を伸びにくい材質によって構成し、樹脂フィルムを伸びにくくできる。
(【0011】以降は省略されています)
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