TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025041081
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-26
出願番号
2023148156
出願日
2023-09-13
発明の名称
磁気記録媒体及び磁気記憶装置
出願人
株式会社レゾナック・ハードディスク
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
G11B
5/66 20060101AFI20250318BHJP(情報記憶)
要約
【課題】磁性層中への拡散酸素原子を抑制し、磁性粒子の粒径を小さくして、飽和磁化を高め、磁気記録媒体の面記録密度をさらに向上させる磁気記憶装置を提供する。
【解決手段】非磁性基板上10に、少なくとも下地層20、磁気記録層30をこの順で有する磁気記録媒体1であって、磁気記録層30は、非磁性基板側から第1の磁性層30Aと第2の磁性層30Bを含み、第1の磁性層30A及び第2の磁性層30Bは、L1
0
型構造を有する磁性粒子と、粒界部を含むグラニュラ構造を有し、第1の磁性層30Aの粒界部は、窒化アルミニウムを含み、第2の磁性層30Bの粒界部は、六方晶窒化ホウ素を含み、第1の磁性層30Aにおける窒化アルミニウムの含有量は、15体積%~35体積%の範囲内であり、第2の磁性層30Bの粒界部の、X線光電子分光法によって観察されるB1sのスペクトルのピークが、191.6eV以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
非磁性基板上に、少なくとも下地層、磁気記録層をこの順で有する磁気記録媒体であって、
前記磁気記録層は、前記非磁性基板側から第1の磁性層と第2の磁性層を含み、
前記第1の磁性層及び第2の磁性層は、L1
0
型構造を有する磁性粒子と、粒界部を含むグラニュラ構造を有し、
前記第1の磁性層の粒界部は、窒化アルミニウムを含み、
前記第2の磁性層の粒界部は、六方晶窒化ホウ素を含み、
前記第1の磁性層における前記窒化アルミニウムの含有量は、15体積%~35体積%の範囲内であり、
前記第2の磁性層の粒界部の、X線光電子分光法によって観察されるB1sのスペクトルのピークが、191.6eV以下である磁気記録媒体。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記第1の磁性層の厚さが、0.25nm~0.7nmの範囲内である請求項1に記載の磁気記録媒体。
【請求項3】
前記第2の磁性層の厚さが、5nm~12nmの範囲内である請求項1又は2に記載の磁気記録媒体。
【請求項4】
前記L1
0
型構造を有する磁性粒子が、FePt合金粒子である請求項1又は2に記載の磁気記録媒体。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の磁気記録媒体を有する磁気記憶装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気記録媒体及び磁気記憶装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、磁気記録媒体に近接場光又はマイクロ波を照射して局所的に加熱することで、保磁力を低下させて記録する熱アシスト記録方式又はマイクロ波アシスト記録方式が、2Tbit/inch
2
程度の高い面記録密度を実現することができる次世代記録方式として注目されている。このようなアシスト記録方式の磁気ヘッドを用いると、室温における保磁力が数十kOeである磁気記録媒体に容易に記録することができる。このため、磁性層に含まれる磁性粒子として、結晶磁気異方性定数(Ku)が高い磁性粒子を用いることができ、その結果、熱安定性を維持したまま、磁性粒子を微細化することができる。
【0003】
上記[0002]記載の通り、アシスト記録方式用磁気記録媒体の磁性層には、Kuが高い磁性粒子を用いることができる。Kuが高い磁性粒子は、熱安定性を維持したまま微細化することができ、室温における保磁力を高くできる。
【0004】
Kuが高い磁性粒子としては、例えば、Fe-Pt合金粒子(Ku:最大で7×10
6
J/m
3
)、Co-Pt合金粒子(Ku:最大で5×10
6
J/m
3
)等のL1
0
型構造を有する磁性粒子が知られている。
【0005】
L1
0
型構造を有する磁性粒子を用いた磁性層としては、例えば、非特許文献1に、L1
0
型構造を有するFePt磁性粒子の周囲を六方晶窒化ホウ素の層状物で覆ったグラニュラ構造の磁性層が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
B. S. D. Ch. S. Varaprasad et al., AIP Advances, 13, 035002(2023)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、磁気記録媒体の面記録密度をさらに向上させることが望まれている。磁気記録媒体の面記録密度をさらに向上させるためには、磁性層に含まれる磁性粒子の粒径をさらに小さくすると共に、磁性粒子の異方性をさらに高めることが重要である。
【0008】
このような磁性層として、L1
0
型構造で(001)方向に配向したFePt磁性粒子と、その粒界部を六方晶窒化ホウ素としたグラニュラ構造の磁性層(以下、単に、「FePt-hBNグラニュラ磁性層」という。)が提案されている。
【0009】
六方晶窒化ホウ素は、(001)面が平行に積み重なった層状構造であるが、その(001)面がFePt磁性粒子の側面を取り囲むように形成され易く、FePt磁性粒子の間に粒界部として析出できるため、FePt磁性粒子の粒径を小さくすることができる。また、六方晶窒化ホウ素は、FePt磁性粒子との反応性が低いので、磁性粒子の規則化を阻害しない。
【0010】
しかしながら、従来の方法では、このようなFePt-hBNグラニュラ磁性層を安定的に成膜するのは難しかった。すなわち、FePt-hBNグラニュラ磁性層は、例えばスパッタリング法などにより成膜されるが、窒化ホウ素を六方晶化するためには、高い基板温度と、高エネルギー密度のプラズマ空間が必要となる。本発明者らが鋭意検討したところ、この六方晶化に必要な高エネルギー環境下に磁性層を曝した場合、下地層や基板に含まれる酸素原子がFePt-hBNグラニュラ磁性層に拡散してしまうことがわかった。前記拡散酸素原子は、FePt粒子の粗大化及び飽和磁化Ms等の静磁気特性悪化を誘発し、結果磁気記録媒体の電磁変換特性、特に面記録密度の低下要因となる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ルネサスエレクトロニクス株式会社
記憶装置
1か月前
個人
光情報装置、及び光情報制御方法
1か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
半導体記憶装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
27日前
キオクシア株式会社
記憶装置
27日前
キオクシア株式会社
記憶装置
28日前
キオクシア株式会社
メモリシステム
1か月前
キオクシア株式会社
メモリデバイス
1か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
29日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
28日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
2日前
国立大学法人東京科学大学
半導体装置および半導体チップ
今日
ソフトバンクグループ株式会社
システム
22日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
1か月前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
23日前
キオクシア株式会社
記憶装置及び記憶装置の制御方法
28日前
ローム株式会社
音再生マイクロコントローラ
23日前
有限会社フィデリックス
カートリッジのカンチレバーとスタイラスの接合構造
1か月前
キオクシア株式会社
テスト装置及びテスト方法
1か月前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
22日前
キオクシア株式会社
メモリシステムおよびその制御方法
1か月前
日本発條株式会社
ディスク装置用サスペンション
22日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置及びメモリシステム
28日前
キオクシア株式会社
メモリシステム及びメモリデバイス
1か月前
株式会社東芝
情報処理装置、磁気記録再生装置及び磁気記録再生システム
1か月前
株式会社レゾナック・ハードディスク
磁気記録媒体及び磁気記憶装置
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
15日前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
28日前
ミネベアミツミ株式会社
ランプ機構及びハードディスク駆動装置
1か月前
株式会社東芝
ディスク装置
28日前
株式会社東芝
ディスク装置
27日前
株式会社東芝
ディスク装置
27日前
株式会社東芝
ディスク装置
1か月前
浙江工業大学
二重らせん構造の録音と再生のためのスケジューリング方法
27日前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
27日前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
26日前
続きを見る
他の特許を見る