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公開番号2025040624
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147542
出願日2023-09-12
発明の名称蒸散方法および蒸散促進シート
出願人三井化学産資株式会社
代理人弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類E02D 3/10 20060101AFI20250317BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】土壌や池などの対象領域に存在する水分を効率よく簡便に蒸散する方法。
【解決手段】吸水性を有する繊維6が所定方向に沿って織り込まれた蒸散促進シート2の下側部分2aを土壌Sの内部に位置づけるとともに、蒸散促進シート2の上側部分2bを土壌Sの外部に位置づけ、土壌Sに存在する水分を下側部分2aによって吸収し、下側部分2aによって吸収した水分を上側部分2bに導き上側部分2bから蒸散させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
土壌や池などの対象領域に存在する水分を蒸散させる蒸散方法であって、
吸水性を有する繊維が所定方向に沿って織り込まれた蒸散促進シートの下側部分を前記対象領域の内部に位置づけるとともに、前記蒸散促進シートの上側部分を前記対象領域の外部に位置づけ、
前記対象領域に存在する水分を前記下側部分によって吸収し、前記下側部分によって吸収した水分を前記上側部分に導き前記上側部分から蒸散させる蒸散方法。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記蒸散促進シートには、前記所定方向に直交する方向に間隔をおいて前記所定方向に延びる複数本のラインを形成するように前記繊維が織り込まれている、請求項1に記載の蒸散方法。
【請求項3】
前記繊維には、前記所定方向に延びる1個以上の線状凹所が形成されている、請求項1に記載の蒸散方法。
【請求項4】
前記蒸散促進シートの主要部はジオテキスタイルとして形成され、前記主要部に前記繊維が織り込まれている、請求項1に記載の蒸散方法。
【請求項5】
前記蒸散促進シートの前記上側部分を支持する支持手段を設ける、請求項1から4までのいずれかに記載の蒸散方法。
【請求項6】
土壌や池などの対象領域に存在する水分の蒸散を促進する蒸散促進シートであって、
吸水性を有する繊維が所定方向に沿って織り込まれている蒸散促進シート。
【請求項7】
前記所定方向に直交する方向に間隔をおいて前記所定方向に延びる複数本のラインを形成するように前記繊維が織り込まれている、請求項6に記載の蒸散促進シート。
【請求項8】
前記繊維には、前記所定方向に延びる1個以上の線状凹所が形成されている、請求項6に記載の蒸散促進シート。
【請求項9】
主要部がジオテキスタイルとして形成され、前記主要部に前記繊維が織り込まれている、請求項6に記載の蒸散促進シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土壌や池などの対象領域に存在する水分を蒸散させる蒸散方法、および、土壌や池などの対象領域に存在する水分の蒸散を促進する蒸散促進シートに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
水分を多く含む軟弱地盤において建設工事を遂行するには、地盤改良が必要となる。地盤改良方法としては、たとえば、サンドドレーンなどのバーチカルドレーンを地表から鉛直方向に多数打設して、排水距離を短縮し、圧密沈下の促進と地盤強度の増加を図る方法が知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、水分を多く含む土壌から滞水や地下水などを取り除く際は、ポンプによって土壌から水を汲み上げ、そして、汲み上げた水を地表面に撒いて蒸散させることが行われる場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-323897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のサンドドレーン工法は大掛かりな工法であり、多額の費用や相当の日数が必要となる。一方、ポンプによって汲み上げた水を地表面に撒いて蒸散させる方法は、サンドドレーン工法と比較すると多少簡便ではあるが、やはり手間がかかるとともに効率の面においても改善の余地がある。
【0006】
本発明の課題は、土壌や池などの対象領域に存在する水分を効率よく簡便に蒸散する方法、および、土壌や池などの対象領域に存在する水分を効率よく簡便に蒸散するための蒸散促進シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、上記課題を解決する以下の蒸散方法が提供される。すなわち、
「滞水や地下水などを蒸散させる蒸散方法であって、
吸水性を有する繊維が所定方向に沿って織り込まれた蒸散促進シートの下側部分を対象領域の内部に位置づけるとともに、前記蒸散促進シートの上側部分を前記対象領域の外部に位置づけ、
前記対象領域に存在する水分を前記下側部分によって吸収し、前記下側部分によって吸収した水分を前記上側部分に導き前記上側部分から蒸散させる蒸散方法」が提供される。
【0008】
好ましくは、前記蒸散促進シートには、前記所定方向に直交する方向に間隔をおいて前記所定方向に延びる複数本のラインを形成するように前記繊維が織り込まれている。前記繊維には、前記所定方向に延びる1個以上の線状凹所が形成され得る。前記蒸散促進シートの主要部はジオテキスタイルとして形成され、前記主要部に前記繊維が織り込まれているのが望ましい。前記蒸散促進シートの前記上側部分を支持する支持手段を設けるのが好適である。
【0009】
また、本発明によれば、上記課題を解決する以下の蒸散促進シートが提供される。すなわち、
「土壌や池などの対象領域に存在する水分の蒸散を促進する蒸散促進シートであって、吸水性を有する繊維が所定方向に沿って織り込まれている蒸散促進シート」である。
【0010】
前記所定方向に直交する方向に間隔をおいて前記所定方向に延びる複数本のラインを形成するように前記繊維が織り込まれているのが好都合である。前記繊維には、前記所定方向に延びる1個以上の線状凹所が形成されているのがよい。主要部がジオテキスタイルとして形成され、前記主要部に前記繊維が織り込まれているのが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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