TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025040457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147278
出願日2023-09-12
発明の名称吊り足場装置および吊り足場装置の組立方法
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人アルファ国際特許事務所
主分類E04G 3/30 20060101AFI20250317BHJP(建築物)
要約【課題】吊り足場装置の追加部を組み立てる際の人や物の落下を防止する。
【解決手段】吊り足場装置は、既設部と、追加部と、を含む足場を備え、構造物に予め吊り下げられた既設部を起点として追加部が組み立てられる。足場は、梁材と、複数の梁材同士を回動自在に連結する連結手段と、連結手段による梁材の回動を制限する固定手段と、を有するフレーム部と、フレーム部によって支持される足場板と、を有する。吊り足場装置は、さらに、吊り下げ手段と、防護ネットと、を備える。追加部を構成する梁材のうちの第1の方向に平行に配置される第1の梁材は、一端が既設部の第1の方向における端部を構成する一の連結手段である第1の連結手段に接続された後、他端が水平面内を回動することによって第1の方向に平行に配置されるように構成され、防護ネットは、第1の梁材の他端が水平面内を回動するのに伴って、既設部と、第1の梁材と、の間に拡げられる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
既設部と、追加部と、を含む足場を備え、構造物に予め吊り下げられた前記既設部を起点として、水平方向に平行な第1の方向に前記追加部が組み立てられる吊り足場装置であって、
前記足場は、
梁材と、連結手段であって、複数の前記梁材同士を、前記連結手段に対して回動自在に連結する連結手段と、前記連結手段による前記梁材の回動を制限することにより、前記梁材を、前記第1の方向、または、水平方向に平行かつ前記第1の方向に垂直な第2の方向に平行に配置されるように固定する固定手段と、を有するフレーム部と、
前記フレーム部によって支持される足場板と、を有し、
前記吊り足場装置は、さらに、
前記構造物に前記足場を吊り下げる吊り下げ手段と、
防護ネットと、
を備え、
前記追加部を構成する前記梁材のうちの前記第1の方向に平行に配置される第1の梁材は、前記追加部を組み立てる際、一端が前記既設部の前記第1の方向における端部を構成する一の前記連結手段である第1の連結手段に接続された後、他端が水平面内を回動することによって前記第1の方向に平行に配置されるように構成され、
前記防護ネットは、前記第1の梁材の前記他端が水平面内を回動するのに伴って、前記既設部と、前記第1の梁材と、の間に拡げられる、吊り足場装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吊り足場装置であって、
前記足場は、さらに、前記連結手段に取り付けられ、水平方向に交差する方向に延びる支柱を有し、
前記第1の梁材の前記他端には、第2の連結手段が接続され、
前記防護ネットは、前記第1の梁材の前記他端が水平面内を回動する際、前記第2の連結手段に取り付けられた前記支柱と、前記既設部を構成する複数の前記支柱と、によって支持される、吊り足場装置。
【請求項3】
請求項1に記載の吊り足場装置であって、
前記追加部を構成する前記梁材のうちの前記第1の梁材と前記第2の方向に対向する第2の梁材は、前記追加部を組み立てる際、一端が前記既設部の前記第1の方向における端部を構成する他の前記連結手段である第3の連結手段に接続された後、他端が水平面内を回動することによって前記第1の方向に平行に配置されるように構成され、
前記防護ネットは、前記第2の梁材の前記他端が水平面内を回動するのに伴って、前記既設部と、前記第1の梁材と、前記第2の梁材と、の間に拡げられる、吊り足場装置。
【請求項4】
請求項3に記載の吊り足場装置であって、
前記足場は、さらに、前記連結手段に取り付けられ、水平方向に交差する方向に延びる支柱を有し、
前記第1の梁材の前記他端には、第2の連結手段が接続され、
前記第2の梁材の前記他端には、第4の連結手段が接続され、
前記防護ネットは、前記第2の梁材の前記他端が水平面内を回動する際、前記第2の連結手段に取り付けられた前記支柱と、前記第4の連結手段に取り付けられた前記支柱と、前記既設部を構成する複数の前記支柱と、によって支持される、吊り足場装置。
【請求項5】
既設部と、追加部と、を含む足場を備え、構造物に予め吊り下げられた前記既設部を起点として、水平方向に平行な第1の方向に前記追加部が組み立てられる吊り足場装置の組立方法であって、
前記足場における前記既設部を準備する第1工程であって、
前記足場は、
梁材と、連結手段であって、複数の前記梁材同士を、前記連結手段に対して回動自在に連結する連結手段と、前記連結手段による前記梁材の回動を制限することにより、前記梁材を、前記第1の方向、または、水平方向に平行かつ前記第1の方向に垂直な第2の方向に平行に配置されるように固定する固定手段と、を有するフレーム部と、
前記フレーム部によって支持される足場板と、
前記連結手段に取り付けられ、水平方向に交差する方向に延びる支柱と、を有する、第1工程と、
吊り下げ手段によって、前記構造物に前記既設部を吊り下げる第2工程と、
前記追加部を構成する前記梁材のうちの前記第1の方向に平行に配置される第1の梁材を設ける第3工程であって、
前記第1の梁材の一端を、前記既設部の前記第1の方向における端部を構成する一の前記連結手段である第1の連結手段に接続し、
前記第1の梁材の他端には、第2の連結手段を接続し、
防護ネットを、前記第2の連結手段に取り付けられた前記支柱と、前記既設部を構成する複数の前記支柱と、によって支持されるように取り付け、
前記第1の梁材が前記第1の方向に平行に配置されるよう、前記第1の梁材の前記他端を水平面内に回動させるのに伴って、前記防護ネットを、前記既設部と、前記第1の梁材と、の間に拡げる、第3工程と、
を備える、吊り足場装置の組立方法。
【請求項6】
請求項5に記載の吊り足場装置の組立方法であって、さらに、
前記追加部を構成する前記梁材のうちの前記第1の梁材と前記第2の方向に対向する第2の梁材を設ける第4工程であって、
前記第2の梁材の一端を、前記既設部の前記第1の方向における端部を構成する他の前記連結手段である第3の連結手段に接続し、
前記第2の梁材の他端には、第4の連結手段を接続し、
前記防護ネットを、前記第2の連結手段に取り付けられた前記支柱と、前記第4の連結手段に取り付けられた前記支柱と、前記既設部を構成する複数の前記支柱と、によって支持されるように取り付け、
前記第2の梁材が前記第1の方向に平行に配置されるよう、前記第2の梁材の前記他端を水平面内に回動させるのに伴って、前記防護ネットを、前記既設部と、前記第1の梁材と、前記第2の梁材と、の間に拡げる、第4工程を備える、吊り足場装置の組立方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、吊り足場装置および吊り足場装置の組立方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
建築物や土木構造物といった構造物の工事において、高所での作業を必要とする場合に、例えば地面の形状等によって地上に足場を組むことが困難なときには、吊り足場装置が用いられる。吊り足場装置は、足場と、構造物に足場を吊り下げる吊り下げ手段と、を備える。
【0003】
従来、組み立て済みのセクションに新しいセクションを据え付けることが可能なワークプラットフォーム支持システムが開示されている。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5506154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記ワークプラットフォーム支持システムをはじめとする吊り足場装置の足場は、既設部と、追加部と、を含んでおり、作業者は、既設部の上に居ながら追加部の組み立て作業を行うこととなる。そのため、追加部の組み立て作業を行う際に人や物が落下するおそれがある。
【0006】
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に開示される技術は、例えば以下の形態として実現することが可能である。
【0008】
(1)本明細書に開示される吊り足場装置は、既設部と、追加部と、を含む足場を備え、構造物に予め吊り下げられた前記既設部を起点として、水平方向に平行な第1の方向に前記追加部が組み立てられる。前記足場は、フレーム部と、足場板と、を有する。前記フレーム部は、梁材と、連結手段であって、複数の前記梁材同士を、前記連結手段に対して回動自在に連結する連結手段と、前記連結手段による前記梁材の回動を制限することにより、前記梁材を、前記第1の方向、または、水平方向に平行かつ前記第1の方向に垂直な第2の方向に平行に配置されるように固定する固定手段と、を有する。前記足場板は、前記フレーム部によって支持される。前記吊り足場装置は、さらに、前記構造物に前記足場を吊り下げる吊り下げ手段と、防護ネットと、を備える。前記追加部を構成する前記梁材のうちの前記第1の方向に平行に配置される第1の梁材は、前記追加部を組み立てる際、一端が前記既設部の前記第1の方向における端部を構成する一の前記連結手段である第1の連結手段に接続された後、他端が水平面内を回動することによって前記第1の方向に平行に配置されるように構成され、前記防護ネットは、前記第1の梁材の前記他端が水平面内を回動するのに伴って、前記既設部と、前記第1の梁材と、の間に拡げられる。
【0009】
本吊り足場装置によれば、防護ネットが、第1の梁材の他端が水平面内を回動するのに伴って、既設部と、第1の梁材と、の間に拡げられるため、追加部を組み立てる際の人や物の落下を防止することができる。
【0010】
(2)上記吊り足場装置において、前記足場は、さらに、前記連結手段に取り付けられ、水平方向に交差する方向に延びる支柱を有し、前記第1の梁材の前記他端には、第2の連結手段が接続され、前記防護ネットは、前記第1の梁材の前記他端が水平面内を回動する際、前記第2の連結手段に取り付けられた前記支柱と、前記既設部を構成する複数の前記支柱と、によって支持される構成としてもよい。本構成によれば、防護ネットが、第2の連結手段に取り付けられた支柱と、既設部を構成する複数の支柱と、によって支持されるため、防護ネットが、第1の梁材の他端が水平面内を回動するのに伴って、既設部と、第1の梁材と、の間に拡げられる。そのため、追加部を組み立てる際の人や物の落下をより効果的に防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

清水建設株式会社
ビス打ち装置
9日前
清水建設株式会社
自動ビス打ち機
6日前
清水建設株式会社
浮体構造物および洋上風力発電施設
3日前
個人
花立て
1か月前
個人
住宅
5日前
個人
地中収納型止水板
25日前
個人
柱と壁の木造連結構造
27日前
GHL株式会社
建物
3日前
環境計測株式会社
局舎
1か月前
株式会社オカムラ
ブース
9日前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
三協立山株式会社
構造体
17日前
大成建設株式会社
防音建屋
1か月前
三協立山株式会社
建築装置
1か月前
個人
簡易テント係合固定具
1か月前
鹿島建設株式会社
制震架構
17日前
個人
ツリー型太陽光発電システム
16日前
大成建設株式会社
木質架構
1か月前
株式会社オカムラ
パネル装置
23日前
文化シヤッター株式会社
階段
23日前
株式会社竹中工務店
建物構造
1か月前
文化シヤッター株式会社
階段
4日前
株式会社アンビックス
防音室
1か月前
日精株式会社
機械式駐車装置
1か月前
鹿島建設株式会社
外断熱構造
3日前
個人
耐震ユニット
1か月前
個人
屋根裏の暖気管理システム
1か月前
株式会社大林組
免震構造
1か月前
三協立山株式会社
パネル構造体
17日前
株式会社竹中工務店
耐震壁構造
1か月前
株式会社大林組
制振構造
6日前
トヨタ自動車株式会社
充電施設
1か月前
株式会社大林組
建物構造及び建築方法
1か月前
株式会社オカムラ
什器システム
23日前
極東開発工業株式会社
駐車装置
1か月前
積水ハウス株式会社
手摺
25日前
続きを見る