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公開番号2025040279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-24
出願番号2023147102
出願日2023-09-11
発明の名称ハンマー系作業システム
出願人FSテクニカル株式会社
代理人弁理士法人真菱国際特許事務所
主分類B25F 5/00 20060101AFI20250314BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】粉塵対策に泡を用いるハンマー系作業において、簡単な装置構成で効率良く作業を行うことができるハンマー系作業システムを提供する。
【解決手段】先端工具3が着脱自在に装着されるハンマー系電動工具2と、ハンマー系電動工具2に取り付けられ、作業動作の動作ポイントPおよびハンマー系電動工具2に装着した先端工具3を覆う防塵カバー4と、作業動作に併せて防塵カバー4の内部に泡Bを供給する泡供給装置5と、を備え、泡供給装置5は、泡原液Rを貯留する原液タンク7と、エアー源を含み、エアー源からのエアーを泡原液Rに吹き込むことで、泡Bを生成すると共に生成した泡Bを防塵カバー4に送る泡供給機構8と、を有している。
【選択図】図1




特許請求の範囲【請求項1】
穴あけ、ハツリおよび目荒らしのいずれかの作業動作を実施する先端工具が着脱自在に装着されるハンマー系電動工具と、
前記ハンマー系電動工具に取り付けられ、前記作業動作の動作ポイントおよび前記ハンマー系電動工具に装着した前記先端工具を覆う防塵カバーと、
前記作業動作に併せて前記防塵カバーの内部に泡を供給する泡供給装置と、を備え、
前記泡供給装置は、泡原液を貯留する原液タンクと、エアー源を含み、前記エアー源からのエアーを前記泡原液に吹き込むことで、泡を生成すると共に生成した泡を前記防塵カバーに送る泡供給機構と、を有していることを特徴とするハンマー系作業システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記原液タンクは、
前記泡原液を貯留するタンク本体と、前記タンク本体内に設けられ、前記泡原液にエアーを吹き込む吹込みパイプと、前記吹込みパイプの先端に設けられた発泡ノズルと、を有し、
前記発泡ノズルは、ノズルボディと、前記ノズルボディに着脱自在に装着されたオリフィス状のノズル口を有していることを特徴とする請求項1に記載のハンマー系作業システム。
【請求項3】
前記原液タンクは、
前記泡原液を貯留するタンク本体と、前記タンク本体内で発生した泡を前記防塵カバーに向けて送り出す送出口と、前記タンク本体を持ち運ぶための取っ手部と、を有し、
前記取っ手部には、前記タンク本体内に連なる泡流路と前記泡流路の下流端となる前記送出口とが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のハンマー系作業システム。
【請求項4】
前記防塵カバーは、
前記作業動作の方向に伸縮自在に構成された蛇腹状のカバー本体と、基端部が前記ハンマー系電動工具の先端部に装着されると共に、先端部に前記カバー本体が着脱自在に装着される筒状のカバーアタッチメントと、を有し、
前記カバーアタッチメントには、前記泡供給装置により供給された泡を前記カバー本体内に導入する泡導入口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のハンマー系作業システム。
【請求項5】
前記カバーアタッチメントには、前記先端工具の被チャック部がシール状態で貫通する貫通孔を形成したシールゴムが装着されていることを特徴とする請求項4に記載のハンマー系作業システム。
【請求項6】
前記基端部と前記シールゴムとの間に位置して前記カバーアタッチメントには、前記貫通孔を越えて前記基端部側に流入した泡を外部に導く泡排出開口が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のハンマー系作業システム。
【請求項7】
前記カバーアタッチメントの前記基端部には、前記ハンマー系電動工具の先端部に着脱自在に差し込み装着される差込み装着部が形成され、
前記差込み装着部は、円環状の環状ベース部と、前記環状ベース部から軸方向に突設され、円筒状の輪郭を為すと共に周方向に均等配置した3つの円弧片部と、を有することを特徴とする請求項4に記載のハンマー系作業システム。
【請求項8】
前記カバー本体の先端部には、内部に充満した泡を逃がす複数の切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のハンマー系作業システム。
【請求項9】
前記泡原液は、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤および両性イオン界面活性剤のいずれか1のイオン界面活性剤に、グリセリン、水溶性樹脂、グリーコール類、エステル類、糖類およびベルトナイトのうちの1以上を添加したものであることを特徴とする請求項1に記載のハンマー系作業システム。
【請求項10】
前記泡原液は、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤および両性イオン界面活性剤のうちの2種以上の界面活性剤に、グリセリン、水溶性樹脂、グリーコール類、エステル類、糖類およびベルトナイトのうちの1以上を添加したものであることを特徴とする請求項1に記載のハンマー系作業システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動工具を用いて行う、穴あけ、ハツリおよび目荒らし等の作業(ハンマー系作業)において、粉塵の発生を極力抑え得るハンマー系作業システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ハンマー系ではないが研削系のこの種のシステムとして、コンクリートの表面に設けられた石綿含有仕上げ塗材を研削すると共に、その際に生じる粉塵を除去する研削除去システムが知られている(特許文献1参照)。
この研削除去システムは、研削位置の石綿含有仕上げ塗材を研削するグラインダーと、粉塵の漏洩を防止するためにグラインダーの周囲を包囲して設けられるカバーと、発泡装置と、泡供給装置と、回収装置と、再利用装置と、を備えている。
このシステムでは、先ずグラインダーをコンクリートの表面の石綿含有仕上げ塗材に近接配置する一方、発泡装置で泡を生成すると共にこの泡を泡供給装置でカバーの内部に供給可能としておく。次にグラインダーの回転砥石を研削位置に押し当て、泡供給装置で泡をカバー内に供給して湿潤化した後、回転砥石を回転させる。これにより、研削位置から出る粉塵を泡で包み込むように研削する。カバーから漏れ出た研削材の泡は、回収装置により回収される。回収された研削材の泡からは再利用装置により気泡剤が分離され、分離れされた起泡剤は発泡装置に戻され再利用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-87959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような、従来の研削除去システムでは、泡を生成する発泡装置と、生成した泡をカバーに供給する泡供給装置とが別個に構成され、且つ泡供給装置の主要部がポンプで構成されている。このため、研削除去システムでは、装置構成が複雑になるだけでなく、泡の供給調整が難しく供給が不安定になる問題があった。
また、回収装置および再利用装置を備える点でも、装置構成が複雑になっていた。特に、ハンマー系作業では、泡に粉塵だけでなくコンクリート片(粉砕片)が混じるため、装置自体が大掛かりとなり作業効率が悪化する問題があった。
【0005】
本発明は、粉塵対策に泡を用いるハンマー系作業において、簡単な装置構成で効率良く作業を行うことができるハンマー系作業システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のハンマー系作業システムは、穴あけ、ハツリおよび目荒らしのいずれかの作業動作を実施する先端工具が着脱自在に装着されるハンマー系電動工具と、ハンマー系電動工具に取り付けられ、作業動作の動作ポイントおよびハンマー系電動工具に装着した先端工具を覆う防塵カバーと、作業動作に併せて防塵カバーの内部に泡を供給する泡供給装置と、を備え、泡供給装置は、泡原液を貯留する原液タンクと、エアー源を含み、エアー源からのエアーを泡原液に吹き込むことで、泡を生成すると共に生成した泡を防塵カバーに送る泡供給機構と、を有していることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、ハンマー系電動工具に所望の先端工具を装着すると共に、先端工具を覆うように防塵カバーを装着して作業動作を開始するが、その際、泡供給装置により防塵カバーの内部に泡を供給する。先端工具の作業動作でコンクリートの粉塵や粉砕片が発生するが、これら粉塵等は防塵カバー内で泡と混合される。このため、粉塵の大気中への飛散が防止されると共に、泡と共に粉塵や粉砕片を適切かつ容易に処理することができる。
一方、泡供給装置は、泡原液を貯留する原液タンクにエアーを吹き込んで泡を生成する構造であり、且つこのエアーにより生成した泡を防塵カバーに送る構造であるため、単純な構造で、泡の生成と泡の防塵カバーへの送り込みとを効率良く行うことができる。
なお、粉塵や粉砕片が混じり込んだ泡は、ウエスで拭き取るようにして処理(産業廃棄物)することが好ましい。
【0008】
この場合、原液タンクは、泡原液を貯留するタンク本体と、タンク本体内に設けられ、泡原液にエアーを吹き込む吹込みパイプと、吹込みパイプの先端に設けられた発泡ノズルと、を有し、発泡ノズルは、ノズルボディと、ノズルボディに着脱自在に装着されたオリフィス状のノズル口を有していることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、ノズルボディに着脱自在に装着される発泡ノズルにあっては、口径等の形態の異なる各種のノズル口を用意しておけば、対象物や先端工具に合った泡を容易に生成することができる。それは、単口のノズル口であってもよいし、複口のノズル口であってもよい。単口のノズル口にあっては、口径の異なる複数種を用意しておくことが好ましい。
【0010】
また、原液タンクは、泡原液を貯留するタンク本体と、タンク本体内で発生した泡を防塵カバーに向けて送り出す送出口と、タンク本体を持ち運ぶための取っ手部と、を有し、取っ手部には、タンク本体内に連なる泡流路と泡流路の下流端となる送出口とが形成されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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