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公開番号2025039096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023145944
出願日2023-09-08
発明の名称印刷装置および印刷方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250313BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷結果において所望の色を強調表現するための印刷制御を提供する。
【解決手段】顔料インクを吐出可能なノズルを複数有する印刷ヘッドを第1方向に沿って移動させながら印刷ヘッドに前記インクを吐出させる走査と、第1方向と交差する第2方向における媒体と印刷ヘッドとの相対移動と、の組み合わせにより印刷を行う印刷工程を有し、カラー印刷を行う印刷方法であって、カラー印刷において強調すべき色を指定する強調色情報を取得する情報取得工程を有し、印刷工程では、一回の走査による印刷を受ける領域である媒体の単位領域に対して前記インクである第1色インクおよび第1色インクと異なる色の第2色インクを吐出して混色させる場合に、第1色インクを吐出する走査と、第2色インクを吐出する走査とを異ならせ、強調色情報に応じて、第1色インクを吐出する走査と第2色インクを吐出する走査との実行順序を変更する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
媒体に対して顔料インクを吐出可能なノズルを複数有する印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドを搭載し、第1方向に沿って往復移動可能なキャリッジと、
前記第1方向と交差する第2方向における前記媒体と前記印刷ヘッドとの相対移動を行う搬送部と、
前記第1方向に沿う前記キャリッジの移動に伴う前記印刷ヘッドによる前記インクの吐出動作である走査を制御する制御部と、を備え、
印刷データに従って複数色の前記インクを前記印刷ヘッドにより前記媒体へ吐出してカラー印刷を行う印刷装置であって、
前記制御部は、
前記カラー印刷において強調すべき色を指定する強調色情報を取得し、
一回の前記走査による印刷を受ける領域である前記媒体の単位領域に対して前記インクである第1色インクおよび前記第1色インクと異なる色の第2色インクを吐出して混色させる場合に、前記第1色インクを吐出する前記走査と、前記第2色インクを吐出する前記走査とを異ならせ、前記強調色情報に応じて、前記第1色インクを吐出する前記走査と前記第2色インクを吐出する前記走査との実行順序を変更する、ことを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第1色インクを用いる色が前記強調色情報により指定されていれば、前記第2色インクを吐出する前記走査よりも後に前記第1色インクを吐出する前記走査を実行し、前記第2色インクを用いる色が前記強調色情報により指定されていれば、前記第1色インクを吐出する前記走査よりも後に前記第2色インクを吐出する前記走査を実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記強調色情報は、前記強調の度合いを示す情報を含み、
前記制御部は、前記強調色情報が示す前記強調の度合いに応じて、前記単位領域に対する前記第1色インクと前記第2色インクとの着弾時間差を制御する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記印刷ヘッドは、
前記第1方向から見て重なる位置に、前記第1色インクを吐出するための複数の前記ノズルからなる第1ノズル列と、前記第2色インクを吐出するための複数の前記ノズルからなる第2ノズル列とを有し、
前記第1方向から見て重なる位置に、前記第1色インクを吐出するための複数の前記ノズルからなる第3ノズル列と、前記第2色インクを吐出するための複数の前記ノズルからなる第4ノズル列とを有し、
前記第1ノズル列および前記第2ノズル列に対して前記第3ノズル列および前記第4ノズル列は、前記第2方向における前記媒体の搬送の上流側に位置し、
前記制御部は、前記単位領域に対して、前記第3ノズル列により前記第1色インクを吐出する前記走査と前記第2ノズル列により前記第2色インクを吐出する前記走査とを行う第1印刷と、前記第4ノズル列により前記第2色インクを吐出する前記走査と前記第1ノズル列により前記第1色インクを吐出する前記走査とを行う第2印刷と、のいずれかを前記強調色情報に応じて実行する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記媒体における前記インクの浸透のし易さに応じて、前記単位領域に対する前記第1色インクと前記第2色インクとの着弾時間差を制御する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
【請求項6】
媒体に対して顔料インクを吐出可能なノズルを複数有する印刷ヘッドを第1方向に沿って移動させながら前記印刷ヘッドに前記インクを吐出させる走査と、前記第1方向と交差する第2方向における前記媒体と前記印刷ヘッドとの相対移動と、の組み合わせにより印刷を行う印刷工程を有し、
印刷データに従って複数色の前記インクを前記印刷ヘッドにより前記媒体へ吐出してカラー印刷を行う印刷方法であって、
前記カラー印刷において強調すべき色を指定する強調色情報を取得する情報取得工程を有し、
前記印刷工程では、一回の前記走査による印刷を受ける領域である前記媒体の単位領域に対して前記インクである第1色インクおよび前記第1色インクと異なる色の第2色インクを吐出して混色させる場合に、前記第1色インクを吐出する前記走査と、前記第2色インクを吐出する前記走査とを異ならせ、前記強調色情報に応じて、前記第1色インクを吐出する前記走査と前記第2色インクを吐出する前記走査との実行順序を変更する、ことを特徴とする印刷方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
キャリッジに搭載されたヘッドによる媒体に対する走査と、当該走査の方向に直交する方向への媒体の搬送とを組み合わせて、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)といった各色インクを使用してカラー印刷を行うインクジェットプリンターが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9‐30009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カラー印刷によれば、媒体におけるインクの混色により様々な色が表現可能である。印刷結果においてユーザー所望の色を強調したいとき、従来は、強調したい色のインク吐出量を増やす等の制御が実行されていた。前記文献1によれば、吐出量が異なるインク吐出口を設定することでインク吐出量を変えて階調をつけることが記載されている。
【0005】
しかしながら、所望の色を強調表現するために強調したい色のインク吐出量を増やす等の制御を実行する場合、インク消費量が増大したり、インクの滲みによる線の歪み等の画質劣化が生じたりする虞があった。
このような状況に鑑みて、印刷結果において所望の色を強調表現するための印刷制御に関して改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
媒体に対して顔料インクを吐出可能なノズルを複数有する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドを搭載し、第1方向に沿って往復移動可能なキャリッジと、前記第1方向と交差する第2方向における前記媒体と前記印刷ヘッドとの相対移動を行う搬送部と、前記第1方向に沿う前記キャリッジの移動に伴う前記印刷ヘッドによる前記インクの吐出動作である走査を制御する制御部と、を備え、印刷データに従って複数色の前記インクを前記印刷ヘッドにより前記媒体へ吐出してカラー印刷を行う印刷装置であって、前記制御部は、前記カラー印刷において強調すべき色を指定する強調色情報を取得し、一回の前記走査による印刷を受ける領域である前記媒体の単位領域に対して前記インクである第1色インクおよび前記第1色インクと異なる色の第2色インクを吐出して混色させる場合に、前記第1色インクを吐出する前記走査と、前記第2色インクを吐出する前記走査とを異ならせ、前記強調色情報に応じて、前記第1色インクを吐出する前記走査と前記第2色インクを吐出する前記走査との実行順序を変更する。
【0007】
媒体に対して顔料インクを吐出可能なノズルを複数有する印刷ヘッドを第1方向に沿って移動させながら前記印刷ヘッドに前記インクを吐出させる走査と、前記第1方向と交差する第2方向における前記媒体と前記印刷ヘッドとの相対移動と、の組み合わせにより印刷を行う印刷工程を有し、印刷データに従って複数色の前記インクを前記印刷ヘッドにより前記媒体へ吐出してカラー印刷を行う印刷方法であって、前記カラー印刷において強調すべき色を指定する強調色情報を取得する情報取得工程を有し、前記印刷工程では、一回の前記走査による印刷を受ける領域である前記媒体の単位領域に対して前記インクである第1色インクおよび前記第1色インクと異なる色の第2色インクを吐出して混色させる場合に、前記第1色インクを吐出する前記走査と、前記第2色インクを吐出する前記走査とを異ならせ、前記強調色情報に応じて、前記第1色インクを吐出する前記走査と前記第2色インクを吐出する前記走査との実行順序を変更する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
装置構成を簡易的に示す図。
印刷ヘッドと媒体との関係性を上方からの視点により示す図。
本実施形態にかかるカラー印刷の印刷方法を示すフローチャート。
印刷ヘッドと媒体の単位領域とを上方からの視点により示す図。
本実施形態による効果を説明するための図。
第3変形例にかかる印刷ヘッドと媒体とを上方からの視点により示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。各図は例示であるため、形状や比率や濃淡が正確でなかったり、互いに整合していなかったり、一部が省略されていたりする場合がある。
【0010】
1.装置構成の概略説明:
図1は、本実施形態にかかる印刷装置10の構成を簡易的に示している。印刷装置10は、制御部11、表示部13、操作受付部14、通信IF15、記憶部16、搬送部17、キャリッジ18、印刷ヘッド19等を備える。IFは、インターフェイスの略である。制御部11は、プロセッサーとしてのCPU11a、ROM11b、RAM11c等を有する一つ又は複数のICや、その他の不揮発性メモリー等を含んで構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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