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公開番号
2025038743
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2023145531
出願日
2023-09-07
発明の名称
電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
出願人
シャープ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G03G
5/06 20060101AFI20250312BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】電荷発生物質として公知の2,3-ブタンジオールのチタニルフタロシアニン付加体を用いた感光体において、高速化や小型化、感光体の小径化に対して、除電光による光疲労による帯電低下および外部光による前露光に対して、安定した画像を提供し得る電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】基体上に、電荷発生層と電荷輸送層とがこの順で積層された積層型感光層を少なくとも備え、前記電荷発生層が、電荷発生物質として、分光吸収スペクトルにおいて、波長745~780nmに極大吸収を有する2,3-ブタンジオールが付加されたチタニルフタロシアニン、および特定のピラゾロン系化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体により、上記の課題を解決する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基体上に、電荷発生層と電荷輸送層とがこの順で積層された積層型感光層を少なくとも備え、
前記電荷発生層が、電荷発生物質として、一般式(I):
JPEG
2025038743000025.jpg
58
170
で表され、かつ分光吸収スペクトルにおいて、波長745~780nmに極大吸収を有する(2R,3R)-2,3-ブタンジオールが付加されたチタニルフタロシアニンおよび(2S,3S)-2,3-ブタンジオールが付加されたチタニルフタロシアニンから選択される少なくとも1種、および一般式(II):
JPEG
2025038743000026.jpg
35
170
(式中、R
a
およびR
b
は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基、炭素数1~12のアルキル基、炭素数1~12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、エステル基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、アリル基、アミド基、アミノ基 、アシル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、カルボニル基、カルボン酸基またはハロゲン化アルキル基であり、該置換基は、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基またはハロゲン化アルキル基である)
で表されるピラゾロン系化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記チタニルフタロシアニンが、分光吸収スペクトルにおける波長780nmおよび750nmの吸光度をそれぞれAbs
780
およびAbs
750
としたときに、Abs
750
<Abs
780
の関係を満たす請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項3】
前記ピラゾロン系化合物が、分光吸収スペクトルにおいて、波長515~560nmに極大吸収を有する請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項4】
前記ピラゾロン系化合物が、前記電荷発生物質100質量部に対して30~60質量部の割合で前記電荷発生層に含まれる請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項5】
前記電荷輸送層が、その全固形分に対して0.2質量%以下の割合で、前記ピラゾロン系化合物を含有する請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項6】
前記ピラゾロン系化合物が、前記一般式(II)における置換基Raが置換基を有してもよいフェニル基である化合物である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項7】
前記ピラゾロン系化合物が、次式:
JPEG
2025038743000027.jpg
49
170
で表される化合物である請求項6に記載の電子写真感光体。
【請求項8】
前記チタニルフタロシアニンが、0.15~0.45μmの平均粒径D(50%)を有する請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項9】
前記電荷輸送層が、正孔輸送物質として、一般式(III):
JPEG
2025038743000028.jpg
50
170
(式中、R
1
、R
2
、R
5
およびR
6
は、同一または異なって、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基またはハロゲン原子であり、m、n、pおよびqは、同一または異なって、0~3の整数であり、R
3
およびR
4
は、同一または異なって、水素原子またはアルキル基である)
で表されるスチルベン誘導体、および一般式(II):
JPEG
2025038743000029.jpg
48
170
(式中、R
7
は、水素原子またはアルキル基であり、R
8
およびR
9
は、同一または異なって、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基またはハロゲン原子であり、r、sおよびtは、同一または異なって、0~3の整数である)
で表されるスチルベン誘導体から選択される少なくとも1種を含有する請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項10】
請求項1または2に記載の電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、帯電された前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体上に転写する転写手段とを少なくとも備えることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真技術を用いて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などに多用されている。
電子写真プロセスに用いられる電子写真感光体(以下「感光体」ともいう)は、基体上に光導電性材料を含有する感光層が積層されて構成されている。
現在、有機系光導電性材料を主成分とする感光層を備えた感光体(「有機系感光体」ともいう)の研究開発が進み、実用される画像形成装置の感光体の主流を占めている。
【0003】
有機系感光体としては、基体上に、電荷発生物質および電荷輸送物質(「電荷移動物質」ともいう)をバインダ樹脂(「結着樹脂」、「結着剤樹脂」ともいう)に分散させた単層型感光層を備える構成、および電荷発生物質をバインダ樹脂に分散させた電荷発生層と電荷輸送物質をバインダ樹脂に分散させた電荷輸送層とをこの順で積層した積層型感光層を備える構成が提案されている。これらの内、後者の機能分離型の感光体は、電子写真特性および耐久性に優れ、材料選択の自由度が高く、感光体特性を様々に設計し易く、広く活用されている。
【0004】
感光体の構成材料として様々な材料が提案され、電荷発生物質(顔料)として、高感度であり、かつ外部環境、特に湿度変動により感度特性の変化が少ない2,3-ブタンジオールのチタニルフタロシアニン付加体が提案されている(特開平7-173405号公報:特許文献1)。
しかしながら、電荷発生物質として、2,3-ブタンジオールのチタニルフタロシアニン付加体を含有する感光体は、分光スペクトルにおいて、波長600nm付近に強い吸収を有し、画像形成装置(実機)内部で帯電、露光、現像、転写および除電の各工程が繰り返し行われる際に、通電疲労または除電光による光疲労が影響する。そして、繰り返し使用において、放置後一回転目の帯電電位が所定電位にまで上がらなくなり、1枚目のコピ-画像において感光体の一回転目の領域と2回転目以降の領域との間に表面電位に差(以下「FV0」ともいう)が生じ、画像濃度の不均一や下地のかぶりを生じ、画質の低下を招くという問題があった。
【0005】
感光体は、通常の使用において、複写機などの画像形成装置内部の光源だけではなく、周辺部材などの交換パーツの2回目のメンテナンスや装置内の紙詰まりの際に外光に曝される。このような外光による感光体の光疲労は、装置内での電気疲労よりもダメージが大きく、画像劣化を引き起こす原因となっている。これらの光劣化は、電荷発生層中において発生する過剰キャリアが影響しているものと考えられている。
【0006】
これらの課題に対して、380~480nmに最大吸収波長を有する特定の紫外線吸収剤を電荷輸送層に添加する技術が提案され、また300~370nmに最大吸収波長を有し、730~800nmに吸収波長をもたない特定の構造有する添加剤(電子輸送物質)を電荷輸送層に添加する技術が提案されている(特開2010-164639号公報:特許文献2)。
しかしながら、いずれも感光層に添加剤を用いることになり、影響の大小はあるものの電荷輸送をトラップする作用があることに変わりはない。また、少量であっても感光層に低分子化合物を添加することで、耐刷性の低下という課題がもたらされる。
以上のことから、複写機などの画像形成装置は、高速化や小型化、感光体の小径化、ロングライフの要望に対して未だ不十分であるのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平7-173405号公報
特開2010-164639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本開示は、電荷発生物質として公知の2,3-ブタンジオールのチタニルフタロシアニン付加体を用いた感光体において、高速化や小型化、感光体の小径化に対して、除電光による光疲労による帯電低下および外部光による前露光に対して、安定した画像を提供し得る電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、電荷発生層が、電荷発生物質として、分光吸収スペクトルにおいて、波長745~780nmに極大吸収を有する2,3-ブタンジオールのチタニルフタロシアニン付加体および特定のピラゾロン系化合物を含有することで、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
かくして、本開示によれば、基体上に、電荷発生層と電荷輸送層とがこの順で積層された積層型感光層を少なくとも備え、
前記電荷発生層が、電荷発生物質として、一般式(I):
JPEG
2025038743000002.jpg
58
170
(【0011】以降は省略されています)
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