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公開番号2025034706
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141248
出願日2023-08-31
発明の名称γカーブ設定装置、γカーブ設定方法、及び、表示装置
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類G09G 5/37 20060101AFI20250306BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】表示部上での光の反射に起因する映像の変化に対応することができるγカーブ設定装置を実現する。
【解決手段】γカーブ設定装置(10)は、表示部(13)の環境下での照度情報(LU)を取得する第1の取得部(15)と、表示部の表示領域上での光の反射率に対応する、反射対応情報を取得する第2の取得部(16)と、照度情報、及び、反射対応情報に基づいて、γカーブを設定する設定部(17)と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
映像を表示するための表示部の環境下での照度情報を取得する第１の取得部と、
前記表示部の表示領域上での光の反射率に対応する反射対応情報を、取得する第２の取得部と、
前記照度情報、及び、前記反射対応情報に基づいて、前記表示部での表示用の映像信号の階調を変換するためのγカーブを、設定する設定部と、
を備える、γカーブ設定装置。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記設定部は、
前記γカーブを決定する決定処理と、
前記照度情報、及び、前記反射対応情報に基づいて、前記決定処理において決定されたγカーブを調節する調節処理と、
前記調節処理において調節されたγカーブを前記映像信号のためのγカーブとして設定する設定処理と、
を実行する、請求項１に記載のγカーブ設定装置。
【請求項３】
前記設定部は、前記調節処理において、
前記照度情報が表す照度が基準照度より大きい場合、前記決定処理において決定されたγカーブを調節し、前記照度が前記基準照度以下の場合、前記決定処理において決定されたγカーブを調節しない、
請求項２に記載のγカーブ設定装置。
【請求項４】
前記γカーブは、前記映像信号の階調を入力階調から出力階調へと変換するための指標であり、
前記調節処理において調節された後のγカーブは、基準階調よりも低い入力階調範囲の少なくとも一部を含む、所定の入力階調範囲を有し、
前記調節処理において調節された後のγカーブによって、前記所定の入力階調範囲内の入力階調から変換された第１の出力階調は、前記調節処理において調節される前のγカーブによって、前記入力階調から変換された第２の出力階調よりも、小さい、
請求項２又は３に記載のγカーブ設定装置。
【請求項５】
前記設定部は、前記調節処理において、
前記映像信号が表す映像上での最小階調を取得し、
前記最小階調を入力階調として、前記γカーブによって変換される出力階調が、前記最小階調よりも小さくなるように、前記決定処理において決定されたγカーブを調節する、
請求項２又は３に記載のγカーブ設定装置。
【請求項６】
前記設定部は、前記調節処理において、
前記映像信号が表す映像上での最大階調を取得し、
前記最大階調を入力階調として、前記γカーブによって変換される出力階調が、前記最大階調よりも大きくなるように、前記決定処理において決定されたγカーブを調節する、
請求項５に記載のγカーブ設定装置。
【請求項７】
前記設定部は、前記調節処理よりも前に設定されていたγカーブから、前記調節処理において調節されたγカーブへと、前記設定処理において設定されるγカーブを段階的に切り替える、請求項２又は３に記載のγカーブ設定装置。
【請求項８】
前記設定部は、前記決定処理において、前記照度情報に基づいて、γカーブを決定する、請求項２又は３に記載のγカーブ設定装置。
【請求項９】
前記映像信号は、映像のジャンルを識別するジャンル情報を有し、
前記設定部は、前記決定処理において、前記映像のジャンル情報、及び、前記照度情報に基づいて、γカーブを決定する、請求項８に記載のγカーブ設定装置。
【請求項１０】
映像を表示するための表示部の環境下での照度情報を取得する第１の取得処理と、
前記表示部の表示領域上での光の反射率に対応する、反射対応情報を取得する第２の取得処理と、
前記照度情報、及び、前記反射対応情報に基づいて、前記表示部での表示用の映像信号の階調を変換するためのγカーブを、設定する設定処理と、
を含む、γカーブ設定方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、γカーブ設定装置、γカーブ設定方法、及び、表示装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
入力される映像の輝度ヒストグラムに対応して生成されたγカーブを用いることで、映像の輝度を変換する技術が知られている（特許文献１参照）。この技術では、映像の輝度ヒストグラムに対応して、映像を調節することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００９－０１７２００号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ここで、映像は、映像自体のみならず、その映像を視聴する環境の明るさ、更には、映像を表示する表示装置によっても変化することが判った。すなわち、互いに異なる２種類の表示装置を比較的明るい明環境、比較的暗い暗環境に配置し、表示される映像を比較した。その結果、この両者は、暗環境において、共に、黒が沈みコントラストが高い映像を表示できた。しかし、明環境において、一方の表示装置の映像は、暗環境と同様、良好であったが、他方の表示装置の映像は、黒が浮いて、コントラスト感が乏しかった。
【０００５】
発明者らによる検討の結果、この黒浮きは、表示装置の表示領域上での光の反射に起因することが判明した。しかし、前述の技術では、表示部上での光の反射に起因する映像の変化に対応することは困難である。
【０００６】
本発明の一態様は、表示部上での光の反射に起因する映像の変化に対応することが可能なγカーブ設定装置、γカーブ設定方法、及び、表示装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るγカーブ設定装置は、映像を表示するための表示部の環境下での照度情報を取得する第１の取得部と、前記表示部の表示領域上での光の反射率に対応する、反射対応情報を取得する第２の取得部と、前記照度情報、及び、前記反射対応情報に基づいて、前記表示部での表示用の映像信号の階調を変換するためのγカーブを、設定する設定部と、を備える。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の一態様によれば、表示部上での光の反射に起因する映像の変化に対応することが可能なγカーブ設定装置、γカーブ設定方法、及び、表示装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の実施形態に係る表示装置の構成を表すブロック図である。
γカーブ設定方法での処理の流れを表すフロー図である。
決定されるγカーブの一例を表す図である。
調節されるγカーブの一例を表す図である。
γカーブ設定方法での処理の流れを表すフロー図である。
テーブルと画質モードの関係を表す図である。
テーブルと照度の関係を表す図である。
γカーブ設定方法での処理の流れを表すフロー図である。
中間γカーブの一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
〔第１の実施形態〕
以下、本発明の第１の実施形態について、詳細に説明する。図１は、第１の実施形態態に係る表示装置１０の構成を表すブロック図である。表示装置１０は、映像信号処理部１１、ドライバ１２、表示部１３、記憶部１４、照度情報取得部１５、反射対応情報取得部１６、及び、γカーブ設定部１７を有する。この内、記憶部１４、照度情報取得部１５、反射対応情報取得部１６、及び、γカーブ設定部１７は、γカーブを設定するγカーブ設定装置２０として機能する。
（【００１１】以降は省略されています）

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