特許ウォッチ

公開番号2025029884
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023134766
出願日2023-08-22
発明の名称電気掃除機
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A47L 9/14 20060101AFI20250228BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】集塵部内を塵埃で汚さない電気掃除機を提供すること。
【解決手段】塵埃を含む空気を吸引口から吸引する吸引部と、吸引口から吸引された塵埃を含む空気を取り込む流入口と、流入口の周囲部に取り付けられたシール部材とを備えた集塵部とを具備し、シール部材は、流入口の周囲部に取付けられる筒状ベース部と、筒状ベース部に設けられ、集塵部の内部側に突出する筒状リブとを有する電気掃除機。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
塵埃を含む空気を吸引口から吸引する吸引部と、
吸引口から吸引された塵埃を含む空気を取り込む流入口と、流入口の周囲部に取り付けられたシール部材とを備えた集塵部とを具備し、
シール部材は、流入口の周囲部に取付けられる筒状ベース部と、筒状ベース部に設けられ、集塵部の内部側に突出する筒状リブとを有する電気掃除機。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
シール部材は、筒状ベース部の内面の一部から筒状ベース部の中心軸に向かって中心軸を超える位置まで突出する突出片をさらに有する、請求項１に記載の電気掃除機。
【請求項３】
突出片は、吸引部から集塵部に空気が流入する際に、集塵部の内部方向に傾斜可能である、請求項２に記載の電気掃除機。
【請求項４】
集塵部は、集塵部の内部から外部へ空気を排出する排出口を、流入口から離れた位置に有し、
突出片は、吸引部から集塵部に空気が流入する際に、排出口へ向かって集塵部の内部方向に傾斜し、突出片の先端が筒状リブよりも集塵部の内部側に突出する、請求項３に記載の電気掃除機。
【請求項５】
シール部材は、集塵部の内部側に面する突出片の内面に規制リブをさらに有し、
規制リブは、突出片が傾斜したときに筒状ベース部または筒状リブに当接して突出片の傾斜を規制する、請求項４に記載の電気掃除機。
【請求項６】
筒状リブは、集塵部内にセットされた集塵パックの取付板の吸気口に達するが集塵パックの内部へ突出しない長さを有し、吸気口に嵌まる、請求項５に記載の電気掃除機。
【請求項７】
突出片は、筒状ベース部の内面の一部と連結する連結部と、筒状ベース部の内面に近接し、中心軸を中心とする周方向の連結部の両側に設けられた一対の近接縁部と、中心軸を超える位置に配置された先端と、筒状ベース部の内面と離間し、先端の周方向の両側に設けられた一対の離間縁部とをさらに有し、
先端と筒状ベース部の内面との間、および、一対の離間縁部と筒状ベース部の内面との間に、空気を通過させる通風間隙が設けられている、請求項６に記載の電気掃除機。
【請求項８】
シール部材は、筒状リブの周囲に設けられた環状リップをさらに有し、
環状リップは、集塵部内にセットされた集塵パックの取付板に接触する、請求項１～７のいずれか１つに記載の電気掃除機。
【請求項９】
環状リップは、筒状リブの周囲外側の内側リップ部と、内側リップ部の周囲外側の外側リップ部とを有する、請求項８に記載の電気掃除機。
【請求項１０】
シール部材は、筒状リブと内側リップ部との間に環状リブをさらに有し、
集塵パックが集塵部内にセットされた状態において、取付板に接触した内側リップ部が環状リブに当接する、請求項９に記載の電気掃除機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、電気掃除機に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の電気掃除機として、特許文献１には、集塵袋を収納した塵埃ケース枠体を掃除機本体の集塵室内にセットし、集塵袋内に塵埃を捕捉する集塵パック方式の電気掃除機が開示されている。集塵袋としては、市販の使い捨ての集塵パック（いわゆる紙パック）が一般的に用いられる。集塵パック方式の電気掃除機において、塵埃を含む空気が流入する塵埃ケース枠体の流入口の周縁にはゴム製のパッキンが設けられている。このパッキンは、塵埃ケース枠体の流入口の周縁に取り付けられる外周部と、外周部の内面から中心軸へ向かって突出する複数の三角形の弁からなる逆止弁とを有する。
【０００３】
集塵袋は、集塵袋の台紙の吸気口が塵埃ケース枠体のパッキンと重なるように、塵埃ケース枠体内にセットされる。電気掃除機の運転時の風圧によってパッキンの複数の弁の先端が集塵袋内に移動して吸気口が開き、塵埃を含む空気が吸気口を通って集塵袋内に流入する。電気掃除機の駆動を停止すると、パッキンの複数の弁の先端が元の位置に戻って吸気口を塞ぎ、集塵袋内の塵埃が集塵室内へ漏れ出ないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００６－０５５３０３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
塵埃ケース枠体のパッキンは、逆止弁によって集塵袋内の塵埃が集塵室内へ漏れ出ないようにしているが、パッキンの外周部と集塵袋の吸気口周囲の台紙との間には隙間が形成されるため、電気掃除機の運転中に塵埃がその隙間を通って塵埃ケース枠体内に漏れ出て塵埃ケース枠体内を汚してしまう場合があった。
【０００６】
本発明は、以上のような事情を考慮してなされた電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、塵埃を含む空気を吸引口から吸引する吸引部と、
吸引口から吸引された塵埃を含む空気を取り込む流入口と、流入口の周囲部に取り付けられたシール部材とを備えた集塵部とを具備し、
シール部材は、流入口の周囲部に取付けられる筒状ベース部と、筒状ベース部に設けられ、集塵部の内部側に突出する筒状リブとを有する電気掃除機を提供する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明に係る電気掃除機によれば、集塵部内にセットされた集塵パックの内部に溜まった塵埃がシール部材によって集塵部内に漏れ出ることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明に係る電気掃除機の第１実施形態を斜め上方から見た斜視図である。
第１実施形態の電気掃除機の左側から見た断面側面図である。
第１実施形態の電気掃除機の吸引部を斜め下方から見た斜視図である。
第１実施形態の電気掃除機の集塵部を斜め上方から見た斜視図である。
第１実施形態の集塵部を中心線に沿って切断した左側から見た断面図である。
第１実施形態の集塵部のシール部材およびその周辺構造を左側から見た断面側面図である。
第１実施形態のシール部材を中心軸の方向の一端側から見た斜視図である。
第１実施形態のシール部材を中心軸の方向の一端側から見た平面図である。
第１実施形態のシール部材を中心軸の方向の他端側から見た斜視図である。
第１実施形態の集塵部の集塵パック内に塵埃を含む空気を流入させる状態を示す左側から見た断面側面図である。
図６のシール部材の突出片の先端が風圧によって集塵部の内部側へ移動した状態を説明する図である。
図８のシール部材の突出片の先端が風圧によって集塵部の内部側へ移動した状態の平面図である。
第１実施形態の集塵部を斜め下方から見た斜視図である。
第１実施形態の集塵部の蓋体を開いた状態を示す斜視図である。
第１実施形態の集塵パックを集塵部にセットする前の押圧機構を示す左側から見た断面側面図である。
第１実施形態の蓋体を開いた集塵部への集塵パックのセット状態を示す斜視図である。
第１実施形態の集塵パックを集塵部にセットした後の押圧機構を示す左側から見た断面側面図である。
第１実施形態の集塵部にセットされる使用前の集塵パックの平面図である。
図１８Ａの集塵パックの左側面図である。
第１実施形態の集塵部に集塵パックをセットするときの説明図である。
第１実施形態の集塵部のロック部を外部に露出させた状態を示す斜視図である。
第１実施形態の集塵部のロック部のロック状態を示す説明図である。
第１実施形態のロック部の連動機構の第１動作を示す説明図である。
第１実施形態のロック部の連動機構の第２動作を示す説明図である。
第１実施形態の集塵部から満杯の集塵パックを廃棄する状態を示す説明図である。
第２実施形態の電気掃除機を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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