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公開番号
2025010125
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024109272
出願日
2024-07-05
発明の名称
汚水漏れ防止具
出願人
個人
代理人
主分類
A47K
13/24 20060101AFI20250109BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約
【課題】腰掛式便器の便器本体と便座との隙間からの汚水の漏れを防止できる汚水漏れ防止具を、製造が容易で、利便性を損なわず、多様な腰掛式便器に対応可能に提供する。
【解決手段】汚水漏れ防止具は、汚水を受ける略帯状の汚水受け部および汚水受け部を便器本体に着脱可能に取り付ける装着部と、装着部の取り付け位置を保持する装着保持部とを有し、汚水受け部と便器本体との間に汚水排出用の間隙部を形成可能とする間隙保持部を少なくともひとつ以上備え、汚水は汚水受け部内側面および汚水排出用の間隙部に流下させることが可能であり、装着部の一部または全部を便器の上面に載置し、装着部の位置を便器上面上において変更可能であり、汚水受け部の略水平方向の位置を変更可能にするとともに、保持部は装着部の位置を保持し、または、装着部を便器上面上の一定範囲内の位置に保持可能とすることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
腰掛式便器の便器本体と便座との隙間からの汚水の漏れを防止する汚水漏れ防止具であって、前記汚水漏れ防止具は、汚水を受ける略帯状の汚水受け部と、前記汚水受け部を前記便器本体に着脱可能に取り付ける装着部と、前記装着部の取り付け位置を保持する装着保持部とを有し、前記汚水受け部は前記便器の内周縁との間に汚水排出用の間隙部を形成可能とする間隙保持部を少なくともひとつ以上備え、前記汚水受け部の上端を、平面視で前記便器本体外周縁より内側に設置可能で、かつ、側面視で前記便器本体上端の高さより上側に設置可能であり、前記汚水受け部の下端を、平面視で前記便器本体内周縁より内側に設置可能で、かつ、側面視で前記便器本体上端の高さより下側に設置可能であり、前記汚水受け部で受けた汚水は前記汚水受け部内側面に流下させるとともに、前記汚水受け部を超えた汚水は前記汚水排出用の間隙部に流下させることが可能であり、
前記装着部の一部または全部を前記便器の上面に載置し、前記装着部の位置を前記便器上面上において変更可能であり、前記汚水受け部の略水平方向の位置を変更可能にするとともに、前記保持部は前記装着部の位置を保持し、または、前記装着部を前記便器上面上の一定範囲内の位置に保持可能にすることを特徴とする汚水漏れ防止具。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記装着部は、前記汚水受け部と連結されたアーム部と、前記アーム部の一部または全部に備えた調整部を有し、前記調整部は可とう性あるいは弾性を有する部材よりなり、下ろした前記便座の底面に、前記汚水受け部の上端部または前記アーム部および前記調整部の上端部を押し当て可能とともに、前記便器の上面に前記アーム部および前記調整部の下面を押し当て可能で、前記汚水受け部の高さ方向の位置を下ろした前記便座の底面と前記便器の上面との間隔に応じて可変可能としたことを特徴とする請求項1に記載の汚水漏れ防止具。
【請求項3】
前記汚水受け部を複数個連結可能とする連結部を設け、前記汚水受け部を連結した長さを調節することを可能とするとともに、前記連結部は前記便器本体の内側縁の形状に応じて、前記連結部を挟んだ両側の汚水受け部の開き角度を調節可能にすることを特徴とする請求項1または2に記載の汚水漏れ防止具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、腰掛式便器使用に際する、便器本体と便座との隙間からの汚水漏れの予防の利便性向上に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、腰掛式便器は、便器本体と便座とからなり、便座裏面に取り付けられた脚部によって、便器本体と便座との間には隙間がある。この隙間からは、座位での排泄の際の尿や、人体局部洗浄機能の洗浄水が漏れることがある。
ここで、以下、腰掛式便器の前記隙間から漏れる尿や人体局部洗浄水を簡略に汚水と表現する。
【0003】
前記のような汚水漏れの問題を解決する方法として、特許文献1では、帯状の汚水受け部を便器との間に間隙部を形成して取り付け、汚水受け部上端を超えた汚水も間隙部から流れ落ちることができるため、伝い漏れを防ぎ、汚水漏れ防止具自体への汚水の蓄積も防ぐとする。さらに、装着部の一部に線状の金属部材を用いることで、様々な形状の便器や隙間の大きさに対応可能とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-234767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1は、汚水漏れ防止の効果を発揮するためには、汚水受け部の位置や高さが適切に設置されることが必要であり、腰掛式便器の多様さに対応可能な自由度の高さと、実際の利用における適切な状態を維持することとのバランスをとりにくいという課題があった。例えば、装着部に線状の金属部材を用いた場合は調節の自由度は高いものの、便器と便座の隙間は目視しにくい部分でもあり、利用者が多様な腰掛式便器にあわせて調節して設置するのは困難な場合があった。また、適切に設置できていても、腰掛式便器の利用に伴い、装着部がずれてしまったり、汚水受け部の高さが変わってしまうことにより、汚水漏れを起こす場合があるとの苦情が寄せられていた。さらに、便器内の清掃等で汚水漏れ防止具をとりはずした場合には、調節してあった形状が崩れてしまうことがあり、再調整を要することも不評であった。
【0006】
おって、汚水受け部については、便器前方だけでなく、便器後方におよぶ製品への希望が寄せられているが、便器後方まで含めると形状の多様性が増してより対応が困難になる上、大型となる製品を別に製造することはコストがかかりすぎ、販売においても保管場所や送料等が嵩むため、気軽に購入できない価格となってしまうという課題があった。
さらに、利用状況によっては、要介護者等漏れの頻度が高い方の利用時だけ、汚水受け部が多少目立っても漏れをしっかり防ぐ設定にしたい、その他の場合は清掃を楽にすることを優先して汚水受け部が目立たない設定としたい等、同じ腰掛式便器を利用する上で、人や状況によって異なるニーズに合わせられないことも課題であった。
【0007】
市販されている汚水漏れ対策品についても、大半の商品が設置位置や見た目の問題から、実質、座位利用に限定せざるを得ない状況があり、家庭内等、当事者が了解し得る環境での利用にとどまる傾向がみられていることは残念である。実際、公共の場のトイレで汚水漏れ対策がとられていることは大変少なく、汚水漏れが起こりやすい現状にあり、利用者にとって快適な利用が妨げられているだけでなく、清掃担当者の負担も増し、人手不足の中、本来の業務を圧迫しながらトイレ清掃に手間をとられている状況は社会的にも大きな損失と考えられる。また、近年は座位での排泄が増加傾向にあるとはいえ、便座を上げて利用する機会が無くなるわけではなく、例えば、おむつ内の便だけを流したり、嘔吐時の利用等、立位での排尿以外の利用もあることを考慮する必要があると考えられる。公共の場でも利便性を損なわず、心理的にも受け入れ可能な汚水漏れ防止具があることが望ましい。
【0008】
本発明では、腰掛式便器使用に際する、便器本体と便座との隙間からの汚水の漏れを防止する汚水漏れ防止具を、多様な腰掛式便器に対応し、希望する漏れ防止の程度にあわせて簡便に調整できるとともに適切な設置状態を維持でき、公共のトイレにおいても利便性を向上させるものを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決するために、次のような汚水漏れ防止具を発明した。
請求項1の汚水漏れ防止具においては、 腰掛式便器の便器本体と便座との隙間からの汚水の漏れを防止する汚水漏れ防止具であって、前記汚水漏れ防止具は、汚水を受ける略帯状の汚水受け部と、前記汚水受け部を前記便器本体に着脱可能に取り付ける装着部と、前記装着部の取り付け位置を保持する保持部とを有し、前記汚水受け部は前記便器の内周縁との間に汚水排出用の間隙部を形成可能とする間隙保持部を少なくともひとつ以上備え、前記汚水受け部の上端を、平面視で前記便器本体外周縁より内側に設置可能で、かつ、側面視で前記便器本体上端の高さより上側に設置可能であり、前記汚水受け部の下端を、平面視で前記便器本体内周縁より内側に設置可能で、かつ、側面視で前記便器本体上端の高さより下側に設置可能であり、前記汚水受け部で受けた汚水は前記汚水受け部内側面に流下させるとともに、前記汚水受け部を超えた汚水は前記汚水排出用の間隙部に流下させることが可能であり、
前記装着部の一部または全部を前記便器の上面に載置し、前記装着部の位置を前記便器上面上において変更可能であり、前記汚水受け部の略水平方向の位置を変更可能にするとともに、前記保持部は前記装着部の位置を保持し、または、前記装着部を前記便器上面上の一定範囲内の位置に保持可能にすることを特徴とする汚水漏れ防止具。
【0010】
請求項2の汚水漏れ防止具においては、前記装着部は、前記汚水受け部と連結されたアーム部と、前記アーム部の一部または全部に備えた調整部を有し、前記調整部は可とう性あるいは弾性を有する部材よりなり、下ろした前記便座の底面に、前記汚水受け部の上端部または前記アーム部および前記調整部の上端部を押し当て可能とともに、前記便器の上面に前記アーム部および前記調整部の下面を押し当て可能で、前記汚水受け部の高さ方向の位置を下ろした前記便座の底面と前記便器の上面との間隔に応じて可変可能としたことを特徴とする請求項1に記載の汚水漏れ防止具。
(【0011】以降は省略されています)
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