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公開番号
2025038260
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2022017575
出願日
2022-02-08
発明の名称
端末装置、方法、および、集積回路
出願人
シャープ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H04W
72/0457 20230101AFI20250312BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】デュアルコネクティビティにおけるセルグループを活性化する端末装置、方法及び集積回路を提供する。
【解決手段】通信システムにおいて、端末装置のMACエンティティは、PScellを含むTAGに関連付けられたTATが満了し、かつ、SCGが不活性状態であることに基づいて、RRCエンティティに、SCGを活性化する際にランダムアクセス手順が必要であることを通知し、RRCエンティティは、SCGを不活性状態から活性状態に遷移させる際に、MACエンティティからの通知が不活性状態中に通知されていることに基づいて、MACエンティティに、ランダムアクセス手順を開始するよう指示する。
【選択図】図14
特許請求の範囲
【請求項1】
基地局装置と通信する端末装置であって、
MCGとSCGを用いて通信する処理部と、
前記基地局装置からシグナリングを受信する受信部と、
を備え、
前記MCGは少なくともPCellを含み、
前記SCGは少なくともPSCellを含み、
前記処理部は、MACエンティティでの処理とRRCエンティティでの処理を実行し、
前記MACエンティティは、
前記PSCellを含むTAGに関連付けられたTATが満了し、かつ、
前記SCGが不活性状態であるか否かを判断し、
前記PSCellを含むTAGに関連付けられたTATが満了し、かつ、
前記SCGが不活性状態であると判断したことに基づいて、
前記RRCエンティティに、前記SCGを活性化する際にランダムアクセス手順が必要であることを示す通知を通知し、
前記RRCエンティティは、
前記SCGを不活性状態から活性状態に遷移させる際に、前記MACエンティティから前記通知が前記不活性状態中に通知されているか否かを判断し、
前記SCGを不活性状態から活性状態に遷移させる際に、前記MACエンティティから前記通知が前記不活性状態中に通知されていると判断したことに基づいて、
前記MACエンティティに、ランダムアクセス手順を開始するよう指示する、
端末装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
基地局装置と通信する端末装置の方法であって、
MCGとSCGを用いて通信し、
前記MCGは少なくともPCellを含み、
前記SCGは少なくともPSCellを含み、
前記端末装置のMACエンティティは、
前記PSCellを含むTAGに関連付けられたTATが満了し、かつ、
前記SCGが不活性状態であるか否かを判断し、
前記PSCellを含むTAGに関連付けられたTATが満了し、かつ、
前記SCGが不活性状態であると判断したことに基づいて、
前記端末装置のRRCエンティティに、前記SCGを活性化する際にランダムアクセス手順が必要であることを示す通知を通知し、
前記端末装置のRRCエンティティは、
前記SCGを不活性状態から活性状態に遷移させる際に、前記MACエンティティから前記通知が前記不活性状態中に通知されているか否かを判断し、
前記SCGを不活性状態から活性状態に遷移させる際に、前記MACエンティティから前記通知が前記不活性状態中に通知されていると判断したことに基づいて、
前記端末装置のMACエンティティに、ランダムアクセス手順を開始するよう指示する、
方法。
【請求項3】
基地局装置と通信する端末装置に実装される集積回路であって、
MCGとSCGを用いて通信し、
前記MCGは少なくともPCellを含み、
前記SCGは少なくともPSCellを含み、
前記集積回路は、
前記端末装置のMACエンティティが、
前記PSCellを含むTAGに関連付けられたTATが満了し、かつ、
前記SCGが不活性状態であるか否かを判断し、
前記PSCellを含むTAGに関連付けられたTATが満了し、かつ、
前記SCGが不活性状態であると判断したことに基づいて、
前記端末装置のRRCエンティティに、前記SCGを活性化する際にランダムアクセス手順が必要であることを示す通知を通知し、
前記端末装置のRRCエンティティが、
前記SCGを不活性状態から活性状態に遷移させる際に、前記MACエンティティから前記通知が前記不活性状態中に通知されているか否かを判断し、
前記SCGを不活性状態から活性状態に遷移させる際に、前記MACエンティティから前記通知が前記不活性状態中に通知されていると判断したことに基づいて、
前記端末装置のMACエンティティに、ランダムアクセス手順を開始するよう指示する機
能を前記端末装置に発揮させる、
集積回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、方法、および、集積回路に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
セルラ移動通信システムの標準化プロジェクトである、第3世代パートナーシッププロ
ジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP)において、無線アクセス、コア網
、サービス等を含む、セルラ移動通信システムの技術検討及び規格策定が行われている。
【0003】
例えば、E-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)は、3GPPにおいて、第3.9世代および第4世代向けセルラ移動通信システム向け無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)として、技術検討及び規格策定が開始された。現在も3GPPにおいて、E-UTRAの拡張技術の技術検討及び規格策定が行われている。なお、E-UTRAは、Long Term Evolution(LTE:登録商標)とも称し、拡張技術をLTE-Advanced(LTE-A)、LTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)と称する事もある。
【0004】
また、NR(New Radio、またはNR Radio access)は、3GPPにおいて、第5世代(5th Generation:5G)向けセルラ移動通信システム向け無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)として、技術検討及び規格策定が開始された。現在も3GPPにおいて、NRの拡張技術の
技術検討及び規格策定が行われている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
3GPP TS 38.300 v16.4.0,"NR;NR and NG-RAN Overall description; Stage 2" pp10-134
3GPP TS 36.300 v16.4.0,"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA)and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN);Overall description; Stage 2" pp19-362
3GPP TS 38.331 v16.3.1,"NR;Radio Resource Control (RRC);Protocol specifications"pp21-881
3GPP TS 36.331 v16.3.0,"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA);Radio Resource Control (RRC);Protocol specifications" pp25-1015
3GPP TS 37.340 v16.4.0,"EvolvedUniversal Terrestrial Radio Access (E-UTRA)and NR; Multi-Connectivity; Stage 2" pp7-77
3GPP TS 38.321 v16.3.0, "NR;Medium Access Control (MAC) protocol specification" pp8-152
R2-2202027, “Introduction of efficient SCG activation/deactivation”
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
NRの拡張技術として大容量のデータ通信を可能とするために、複数のセルグループを用いて一つまたは複数の基地局装置と端末装置とが通信するデュアルコネクティビティ(マルチコネクティビティとも称する)技術がある。このデュアルコネクティビティでは、それぞれのセルグループで通信を行うために、端末装置はそれぞれのセルグループにおいて自分宛のメッセージの有無をモニタする必要がある。大容量のデータ通信が発生したときに端末装置が低遅延で通信できるように、端末装置は常に複数のセルグループのモニタを行う必要があり、多くの電力を消費する問題があった。そのため、一部のセルグループの
モニタを低頻度で行う、または停止する技術(セルグループの不活性化(Deactivated)
技術)の検討が開始された。
【0007】
非特許文献7は、これまでに合意された仕様詳細に基づいて作成されたRRCの仕様書のCR(Change Request)案である。しかしながら、現在のCR案に基づくと、セルグループの活
性化のため、MACが、必要時以外にランダムアクセス手順を開始しなければならない場合
があり、無駄なシグナリングが生じてくる恐れがある。
【0008】
本発明の一態様は、上記した事情に鑑みてなされたもので、通信制御を効率的に行うことができる端末装置、基地局装置、通信方法、集積回路を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の一態様は、以下のような手段を講じた。すなわち本発明の一態様は、基地局装置と通信する端末装置であって、MCGとSCGを用いて通信する処理部と、前記基地局装置からシグナリングを受信する受信部と、を備え、前記MCGは
少なくともPCellを含み、前記SCGは少なくともPSCellを含み、前記処理部は、MACエンテ
ィティでの処理とRRCエンティティでの処理を実行し、前記MACエンティティは、前記PSCellを含むTAGに関連付けられたTATが満了し、かつ、前記SCGが不活性状態であるか否かを判断し、前記PSCellを含むTAGに関連付けられたTATが満了し、かつ、前記SCGが不活性状態であると判断したことに基づいて、前記RRCエンティティに、前記SCGを活性化する際にランダムアクセス手順が必要であることを示す通知を通知し、前記RRCエンティティは、前記SCGを不活性状態から活性状態に遷移させる際に、前記MACエンティティから前記通知が前記不活性状態中に通知されているか否かを判断し、前記SCGを不活性状態から活性状態に遷移させる際に、前記MACエンティティから前記通知が前記不活性状態中に通知されていると判断したことに基づいて、前記MACエンティティに、ランダムアクセス手順を開始するよう指示する。
【0010】
また本発明の一態様は、基地局装置と通信する端末装置の方法であって、MCGとSCGを用いて通信し、前記MCGは少なくともPCellを含み、前記SCGは少なくともPSCellを含み、前
記端末装置のMACエンティティは、前記PSCellを含むTAGに関連付けられたTATが満了し、
かつ、前記SCGが不活性状態であるか否かを判断し、前記PSCellを含むTAGに関連付けられたTATが満了し、かつ、前記SCGが不活性状態であると判断したことに基づいて、前記端末装置のRRCエンティティに、前記SCGを活性化する際にランダムアクセス手順が必要であることを示す通知を通知し、前記端末装置のRRCエンティティは、前記SCGを不活性状態から活性状態に遷移させる際に、前記MACエンティティから前記通知が前記不活性状態中に通
知されているか否かを判断し、前記SCGを不活性状態から活性状態に遷移させる際に、前
記MACエンティティから前記通知が前記不活性状態中に通知されていると判断したことに
基づいて、前記端末装置のMACエンティティに、ランダムアクセス手順を開始するよう指
示する。
(【0011】以降は省略されています)
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