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公開番号
2025037351
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-18
出願番号
2023144227
出願日
2023-09-06
発明の名称
高所作業用のマンケージを有する重機と、高所作業用のマンケージにおける落下防止措置の検知システム
出願人
大成建設株式会社
,
皆元商事株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B66F
9/24 20060101AFI20250311BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】少なくともマンケージの周辺に電気配線を設けないことによって火薬誤爆のリスクを排除でき、法令を遵守しながら、マンケージの開閉扉の開閉や安全帯の使用もしくは未使用を検知することのできる、高所作業用のマンケージを有する重機と、高所作業用のマンケージにおける落下防止措置の検知システムを提供する。
【解決手段】移動台車10と、移動台車10に回動自在に装着されているマンケージブーム15と、マンケージブーム15の先端に装着されているマンケージ20とを有する重機90であり、マンケージ20は、作業床21と、作業床21の上方に設けられて、開閉扉25を備えている防護柵23とを有し、防護柵23には、光ファイバー39,49を利用した非接触式センサ30,40が取り付けられており、防護柵23の一部に安全帯のフックFが掛けられたこと、及び/又は開閉扉25が閉まったことを非接触式センサ30,40が検知する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
移動台車と、該移動台車に回動自在に装着されているマンケージブームと、該マンケージブームの先端に装着されているマンケージとを有する、高所作業用のマンケージを有する重機であって、
前記マンケージは、作業床と、該作業床の上方に設けられて、開閉扉を備えている防護柵とを有し、
前記防護柵には、光ファイバーを利用した非接触式センサが取り付けられており、
前記防護柵の一部に安全帯のフックが掛けられたこと、及び/又は前記開閉扉が閉まったことを前記非接触式センサが検知することを特徴とする、高所作業用のマンケージを有する重機。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記防護柵の一部に、前記フックが掛けられるフック領域が設けられており、
前記非接触式センサに含まれる送受信センサを構成する、光を発光する発光部と、光を受光する受光部が前記フック領域の両端に設けられており、
前記フック領域に前記フックが掛けられた際に、前記発光部から発光された光が該フックにて遮光され、該遮光により該フックが掛けられたことを検知することを特徴とする、請求項1に記載の高所作業用のマンケージを有する重機。
【請求項3】
前記防護柵の一部に、前記非接触式センサに含まれる近接センサが設けられており、
前記開閉扉が閉まった際に、該開閉扉の少なくとも一部を前記近接センサが検知することを特徴とする、請求項1に記載の高所作業用のマンケージを有する重機。
【請求項4】
前記非接触式センサは、外套の内部にセンサ素子が収容され、該外套の一端に光が送受信される開口が設けられており、
前記開口に透明カバーが取り付けられ、該開口から所定長さ離れた前記外套の内部に前記センサ素子が設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の高所作業用のマンケージを有する重機。
【請求項5】
前記移動台車に制御盤が取り付けられ、前記マンケージブームに沿って配設されている光ケーブルにより前記非接触式センサと該制御盤が接続されており、
前記制御盤には、光信号を電気信号に変換する変換器を介して報知手段が接続されており、
前記安全帯のフックが掛けられたことと、前記開閉扉が閉まったことの双方が検知された際に、前記報知手段が第1報知を実行し、
前記安全帯のフックが掛けられたことと、前記開閉扉が閉まったことの少なくとも一方が検知されない際に、前記報知手段が前記第1報知とは異なる第2報知を実行することを特徴とする、請求項1に記載の高所作業用のマンケージを有する重機。
【請求項6】
山岳トンネルの切羽に形成された装薬孔に対して、爆薬や込め物を含む被装填物を装填する装填作業に適用されることを特徴とする、請求項1に記載の高所作業用のマンケージを有する重機。
【請求項7】
移動台車と、該移動台車に回動自在に装着されているマンケージブームと、該マンケージブームの先端に装着されているマンケージとを有する、重機において、マンケージに設けられている開閉扉が閉じていることと、安全帯のフックが掛けられていることが含まれる落下防止措置を検知する、高所作業用のマンケージにおける落下防止措置の検知システムであって、
前記マンケージは、作業床と、該作業床の上方に設けられて、開閉扉を備えている防護柵とを有し、
前記防護柵には、光ファイバーを利用した非接触式センサが取り付けられており、
前記防護柵の一部に安全帯のフックが掛けられたこと、及び/又は、前記開閉扉が閉まったことを前記非接触式センサが検知することを特徴とする、高所作業用のマンケージにおける落下防止措置の検知システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高所作業用のマンケージを有する重機と、高所作業用のマンケージにおける落下防止措置の検知システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
発破による山岳トンネルの施工では、切羽に装薬孔を穿孔する作業や、切羽に形成された装薬孔に対して爆薬や込め物(アンコ、粘土)を含む被装填物を装填する作業があり、地面から届かない高所では、高所作業用のマンケージを有する重機の備えるマンケージブームの先端に取り付けられている当該マンケージ(もしくはマンケージバスケット)を作業床として使用しながら、被装填物の装填作業等が行われる。
マンケージでの装薬作業は高所作業となるため、マンケージの開閉扉の開放や安全帯の未使用は作業員の墜落の原因となる。そのため、扉の開放や安全帯未使用を検知でき、マンケージにいる作業員に対して周囲から注意喚起できるような高所墜落防止装置が必要となる。
この高所墜落防止装置としては、回転灯や報知ブザー等の設置を挙げることができる。しかしながら、マンケージの周辺に電気配線を施すことにより、漏電やケーブルの破損等によって電流が流れ、火薬の誤爆の恐れがある。また、火薬類取扱法施行規則、第五十一条四の二には、「ハ 電灯線、動力線その他漏電の恐れがあるものをできるだけ接近しないこと。」との記載がある。
【0003】
以上のことから、少なくともマンケージの周辺において、電気配線を設けないことによって火薬誤爆のリスクを排除でき、法令を遵守しながら、マンケージの開閉扉の開放や安全帯未使用を検知することのできる、高所作業用のマンケージを有する重機(ドリルジャンボや高所作業車などの高所作業をするために作業床を有する重機)や、高所作業用のマンケージにおける落下防止措置の検知システムが望まれる。
【0004】
ここで、特許文献1には、高所作業車の安全確認装置が提案されている。この安全確認装置は、高所作業車の作業台に設けられ、作業者の身体に装着された安全帯のフックをフック係止部に係止し、且つその係止状態を地上から確認できる安全確認装置であり、フック係止部へのフックの係止状態を検出するフック検出部と、そのフック検出部がフックの係止を検出すると下向きで、且つ制限された領域に照射又は投光する発光部とにより構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-79647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の高所作業車の安全確認装置によれば、フック検出部がフックの係止を検出した際に、下向きで且つ制限された領域に対して発光部が照射又は投光することにより、安全帯未使用を周囲が確認することができる。
しかしながら、作業台に電気配線を備えた発光部が存在することから、上記する課題、すなわち、漏電やケーブルの破損等によって電流が流れ、火薬が誤爆する危険性を内包している。
【0007】
本発明は、少なくともマンケージの周辺に電気配線を設けないことによって火薬誤爆のリスクを排除でき、法令を遵守しながら、マンケージの開閉扉の開閉や安全帯の使用もしくは未使用を検知することのできる、高所作業用のマンケージを有する重機と、高所作業用のマンケージにおける落下防止措置の検知システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成すべく、本発明による高所作業用のマンケージを有する重機の一態様は、
移動台車と、該移動台車に回動自在に装着されているマンケージブームと、該マンケージブームの先端に装着されているマンケージとを有する、高所作業用のマンケージを有する重機であって、
前記マンケージは、作業床と、該作業床の上方に設けられて、開閉扉を備えている防護柵とを有し、
前記防護柵には、光ファイバーを利用した非接触式センサが取り付けられており、
前記防護柵の一部に安全帯のフックが掛けられたこと、及び/又は前記開閉扉が閉まったことを前記非接触式センサが検知することを特徴とする。
【0009】
本態様によれば、マンケージの作業床の上方に設けられている、開閉扉を備えた防護柵に、光ファイバーを利用した非接触式センサが取り付けられ、防護柵の一部に安全帯のフックが掛けられたこと、及び/又は開閉扉が閉まったことを、非接触式センサが検知することにより、少なくともマンケージの周辺において電気配線が存在せず、従って火薬誤爆のリスクを排除でき、法令を遵守しながら、マンケージの開閉扉の開閉や安全帯の使用もしくは未使用を検知できる。
非接触式センサによる検知信号(光信号)は、マンケージから離れた例えば移動台車に搭載されている制御盤等に伝送される。制御盤はマンケージから離れていることから、電気信号を利用しても火薬誤爆のリスクに影響しないことから、変換器にて光信号を電気信号に変換した後に、防護柵の一部に安全帯のフックが掛けられたことや開閉扉が閉まったことを、制御盤から変換器を介して何らかの報知手段に電気信号で伝達し、報知手段を介して周囲の作業員等に報知することが可能になる。
【0010】
また、本発明による高所作業用のマンケージを有する重機の他の態様は、
前記防護柵の一部に、前記フックが掛けられるフック領域が設けられており、
前記非接触式センサに含まれる送受信センサを構成する、光を発光する発光部と、光を受光する受光部が前記フック領域の両端に設けられており、
前記フック領域に前記フックが掛けられた際に、前記発光部から発光された光が該フックにて遮光され、該遮光により該フックが掛けられたことを検知することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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