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公開番号
2025063778
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023173260
出願日
2023-10-04
発明の名称
打込み計画作成装置、打込み計画作成プログラム、および打込み計画作成方法
出願人
大成建設株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
E04G
21/02 20060101AFI20250409BHJP(建築物)
要約
【課題】作業効率のよいコンクリートの打込み計画を作成することができる。
【解決手段】コンクリート打設における打込み計画を作成する打込み計画作成装置100であって、前記打込み計画は、施工対象物を分割した施工ブロックに、1以上の打込み口を用いてコンクリートを打ち込む順番を設定した施工ブロック単位での打込み順序であり、打込みを行う前記施工ブロックの範囲を示した分担範囲が、各々の前記打込み口に対応づけて予め設定されており、各々の前記打込み口における前記分担範囲内での打込み順序を作成する打込み口毎順序作成部43を備え、打込み口毎順序作成部43は、前記打込み口の移動距離が最短または準最短となる移動経路を打込み順序として求めるものであり、前記移動経路は、前記施工ブロックに設定される基準点を結んだものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
コンクリート打設における打込み計画を作成する打込み計画作成装置であって、
前記打込み計画は、施工対象物を分割した施工ブロックに、1以上の打込み口を用いてコンクリートを打ち込む順番を設定した施工ブロック単位での打込み順序であり、
打込みを行う前記施工ブロックの範囲を示した分担範囲が、各々の前記打込み口に対応づけて予め設定されており、
各々の前記打込み口における前記分担範囲内での打込み順序を作成する打込み口毎順序作成部を備え、
前記打込み口毎順序作成部は、前記打込み口の移動距離が最短または準最短となる移動経路を打込み順序として求めるものであり、
前記移動経路は、前記施工ブロックに設定される基準点を結んだものである、
ことを特徴とする打込み計画作成装置。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記打込み計画は、2以上の打込み口を用いてコンクリートを打ち込む打込み順序であり、
少なくとも一つの前記分担範囲の一部は、少なくとも一つの他の前記分担範囲の一部と重複しており、
重複して前記分担範囲が設定される前記施工ブロックの打込みを行う打込み口を決定し、決定に基づいて前記打込み順序を修正する重複ブロック修正部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の打込み計画作成装置。
【請求項3】
前記打込み口毎順序作成部は、ホップフィールド型ニューラルネットワークによる巡回セールスマン問題の解として、前記分担範囲内の移動経路を求めるものであり、
前記巡回セールスマン問題を解くためのエネルギー関数の制約項の係数およびコスト項の係数の組合せを変更しながら繰り返し移動経路を計算することで、最短または準最短となる移動経路を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載の打込み計画作成装置。
【請求項4】
前記重複ブロック修正部は、重複して前記分担範囲が設定される前記施工ブロックの打込み開始時刻の早い打込み口を、当該施工ブロックの打込みを行う打込み口として決定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の打込み計画作成装置。
【請求項5】
前記重複ブロック修正部は、決定に基づいて前記分担範囲を修正し、修正後の分担範囲に基づいて新たな打込み順序を計算するものであり、
打込み開始時刻の早い打込み口以外の他の打込み口の打込み順序からは、重複して前記分担範囲が設定される前記施工ブロックを削除する、
ことを特徴とする請求項4に記載の打込み計画作成装置。
【請求項6】
コンクリート打設における打込み計画を作成するための打込み計画作成プログラムであって、
前記打込み計画は、施工対象物を分割した施工ブロックに、1以上の打込み口を用いてコンクリートを打ち込む順番を設定した施工ブロック単位での打込み順序であり、
打込みを行う前記施工ブロックの範囲を示した分担範囲が、各々の前記打込み口に対応づけて予め設定されており、
コンピュータを、
各々の前記打込み口における前記分担範囲内での打込み順序を作成する打込み口毎順序作成部として機能させ、
前記打込み口毎順序作成部は、前記打込み口の移動距離が最短または準最短となる移動経路を打込み順序として求めるものであり、
前記移動経路は、前記施工ブロックに設定される基準点を結んだものである、
ことを特徴とする打込み計画作成プログラム。
【請求項7】
コンクリート打設における打込み計画を作成する打込み計画作成方法であって、
前記打込み計画は、施工対象物を分割した施工ブロックに、1以上の打込み口を用いてコンクリートを打ち込む順番を設定した施工ブロック単位での打込み順序であり、
打込みを行う前記施工ブロックの範囲を示した分担範囲が、各々の前記打込み口に対応づけて予め設定されており、
各々の前記打込み口における前記分担範囲内での打込み順序を作成する打込み口毎順序作成ステップを備え、
前記打込み口毎順序作成ステップでは、前記打込み口の移動距離が最短または準最短となる移動経路を打込み順序として求め、
前記移動経路は、前記施工ブロックに設定される基準点を結んだものである、
ことを特徴とする打込み計画作成方法。
【請求項8】
前記打込み計画は、2以上の打込み口を用いてコンクリートを打ち込む打込み順序であり、
少なくとも一つの前記分担範囲の一部は、少なくとも一つの他の前記分担範囲の一部と重複しており、
重複して前記分担範囲が設定される前記施工ブロックの打込みを行う打込み口を決定し、決定に基づいて前記打込み順序を修正する重複ブロック修正ステップを備える、
ことを特徴とする請求項7に記載の打込み計画作成方法。
【請求項9】
前記打込み口毎順序作成ステップでは、ホップフィールド型ニューラルネットワークによる巡回セールスマン問題の解として、前記分担範囲内の移動経路を求め、
前記巡回セールスマン問題を解くためのエネルギー関数の制約項の係数およびコスト項の係数の組合せを変更しながら繰り返し移動経路を計算することで、最短または準最短となる移動経路を求める、
ことを特徴とする請求項7に記載の打込み計画作成方法。
【請求項10】
前記重複ブロック修正ステップでは、重複して前記分担範囲が設定される前記施工ブロックの打込み開始時刻の早い打込み口を、当該施工ブロックの打込みを行う打込み口として決定する、
ことを特徴とする請求項8に記載の打込み計画作成方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートの打込み計画作成装置、打込み計画作成プログラム、および打込み計画作成方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
通常、コンクリート工事の施工者は、打込み計画を手作業で作成し、その計画に沿ってコンクリートの打込みを行う。施工対象物が高さのある部材の場合、数層(例えば、一つの層が数十cm程度)に分けてコンクリートの打込みを行うので、打込み計画は、「打重ね計画」などと呼ばれる場合がある。コンクリート工事において、コンクリートを打重ねる時間の間隔( 打重ね時間間隔)は、重要な管理項目である。打重ねに時間を要した場合、コールドジョイント等の初期欠陥の発生を招き、所定の品質を確保できなくなる。
【0003】
しかしながら、現状では現場担当者の経験に基づいて打込み計画が作成されることから、最適な計画であるか否かの客観的な確証がない場合がある。
そこで、出願人は、コンクリートの打込み計画において、打ち重ね時間が最も短くなる打ち重ね順序を計算により算出するコンクリートの打込み計画作成装置および打込み計画方法を提案している(特許文献1、2)。
【0004】
特許文献1は、暫定の打込み順序を設定する順序設定部と、前記打込み順序の更新を繰り返し行う順序更新部と、前記打込み順序を評価する順序評価部と、前記評価に基づいて正規の打込み順序を決定する順序決定部と、を備え、順序評価部は、予め定式化したエネルギー関数に前記打込み順序を代入し、前記打込み順序を評価するためのエネルギーを当該打込み順序で打ち込みを行った場合の打重ね時間間隔に基づいて算出する。
【0005】
特許文献2は、連続して打込みを行う施工ブロックのまとまりである候補ブロック群を施工対象物に対して順番に設定するブロック群設定部と、前記候補ブロック群内の打込み順序を決定する群内順序決定部と、を備え、前記候補ブロック群は、着目ブロックに隣接する打重ねブロックおよび前記打重ねブロックの周辺に位置する拡張ブロックで構成され、ブロック群設定部は、隣接する前記施工ブロックに対する打込みが未完了かつ打込み完了時刻が最も早い打込み済みの施工ブロックを新たな前記着目ブロックとして前記候補ブロック群を設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-004474号公報
特開2021-188419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1および2に記載のコンクリートの打込み計画作成装置および打込み計画作成方法によれば、コンクリート構造物の品質確保に着目して、最大打重ね時間間隔が短くなるように、コンクリートの打込み順序を決定している。
しかしながら、打重ね時間間隔に余裕がある場合などでは、ポンプ車の筒先位置の移動距離など作業効率の観点から改善の余地がある。つまり、打重ね時間間隔などに余裕がある場合には、筒先の移動距離に着目した方が作業効率がよくなる場合がある。
【0008】
このような観点から、本発明は、作業効率のよいコンクリートの打込み計画を作成することができる、打込み計画作成装置、打込み計画作成プログラム、および打込み計画作成方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る打込み計画作成装置は、コンクリート打設における打込み計画を作成する装置である。前記打込み計画は、施工対象物を分割した施工ブロックに、1以上の打込み口を用いてコンクリートを打ち込む順番を設定した施工ブロック単位での打込み順序である。打込みを行う前記施工ブロックの範囲を示した分担範囲が、打込みを行う前記施工ブロックの範囲を示した分担範囲が、各々の前記打込み口に対応づけて予め設定されている。
この打込み計画作成装置は、打込み口毎順序作成部を備える。打込み口毎順序作成部は、各々の前記打込み口における前記分担範囲内での打込み順序を作成する。前記打込み口毎順序作成部は、前記打込み口の移動距離が最短または準最短となる移動経路を打込み順序として求めるものであり、前記移動経路は、前記施工ブロックに設定される基準点を結んだものである。
【0010】
本発明に係る打込み計画作成装置においては、作業効率のよいコンクリートの打込み計画を作成することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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