TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025070004
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180003
出願日
2023-10-19
発明の名称
磁性体回収装置および磁性体回収方法
出願人
大成建設株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
B03C
1/247 20060101AFI20250424BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約
【課題】タンクの内部における磁性体の滞留を抑制し、効率的に液体中の磁性体を回収することを可能とした磁性体回収装置および磁性体回収方法を提案する。
【解決手段】磁性体を含有する液体を貯留する貯留槽41と、液体に一部が浸漬した状態で横軸を中心に回転可能に設けられたドラム42と、ドラム42の外周面に付着した磁性体を掻き取るスクレーパ43とを備える磁性体回収装置4である。ドラム42の内部には、ドラム42の外周面に磁力を発生させる磁石46が設けられている。貯留槽41は、下方に行くに従って平面形状が小さくなる漏斗状を呈しており、貯留槽41の底部には貯留槽41に液体を供給する送液管が接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
磁性体を含有する液体を貯留する貯留槽と、
前記液体に一部が浸漬した状態で横軸を中心に回転可能に設けられたドラムと、
前記ドラムの外周面に付着した前記磁性体を掻き取るスクレーパと、を備える磁性体回収装置であって、
前記ドラムの内部には、前記ドラムの外周面に磁力を発生させる磁石が設けられており、
前記貯留槽は、下方に行くに従って平面形状が小さくなる漏斗状を呈しており、
前記貯留槽の底部には、前記貯留槽に前記液体を供給する送液管が接続されていることを特徴とする、磁性体回収装置。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記スクレーパの上面に向けて散水する散水手段を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の磁性体回収装置。
【請求項3】
前記液体を排水する排水管が開閉手段を介して前記送液管に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の磁性体回収装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の磁性体回収装置を利用して液体中から磁性体を回収する磁性体回収方法であって、
前記液体を、前記送液管を介して前記貯留槽に供給する送液工程と、
前記液体中から前記磁性体を分離する分離工程と、を備え
前記分離工程では、前記液体に接した状態で前記ドラムの回転させることで前記ドラムの外周面に発生した磁力により当該ドラムの外周面に磁性体が付着させるとともに、前記ドラムに付着した前記磁性体を前記スクレーパにより除去することを特徴とする、磁性体回収方法。
【請求項5】
前記スクレーパの上面に散水することで、前記スクレーパに付着した前記磁性体を洗い流す洗浄工程を備えていることを特徴とする、請求項4に記載の磁性体回収方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性体回収装置および磁性体回収に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
建設発生土に由来する泥水や濁水に含まれる濁質は凝集沈殿等によって適切に処理する必要がある。また、泥水や濁水に重金属が含まれている場合は、重金属を取り除く必要がある。
濁質の凝集沈殿処理に沈降促進材として鉄粉等の磁性体を用いる方法が提案されている。また、重金属の除去方法として、鉄粉等の磁性体が液中に溶解した重金属を吸着するという知見に基づき、磁性体に重金属を吸着させた後、磁力選別や遠心分離装置によって磁性体を分離する方法が提案されている。
ここで、磁力選別には、超伝導磁石を用いる方法と永久磁石を用いる方法がある。
永久磁石を用いる方法(マグネットセパレータ)は、超伝導磁石を用いる方法に比べて、装置がコンパクトでエネルギー使用量が小さいという利点がある。マグネットセパレータは、貯留槽(タンク部)、マグネットコア、マグネットコアの外周を覆う外筒、外筒に付着した磁性体から水分を搾り出すローラー、ローラーによって水分が搾り出された磁性体を外筒から剥がし取るスクレーパ、などを備える装置であり、一般的には切削工場などで排出される廃液中の金属(磁性体)を除去するために用いられている。
【0003】
一方、建設分野においては、磁性体を有用資材として泥水等に添加し、泥水から磁性体だけを分離して繰り返し使用する目的でマグネットセパレータなどの磁選機を使用している(例えば、特許文献1参照)。この場合、従来のマグネットセパレータの使用方法と比較して、液中には大量の磁性体が含まれており、マグネットコアに付着しきれない磁性体がマグネットコアの手前のタンク部で滞留し、マグネットコアに付着する磁性体の分布に偏りが生じて、脱水不良や磁選のばらつき等の障害が生じる可能性がある。また、タンク部で比重の重い磁性体が沈降・堆積することでタンク部の実質的な容積が小さくなるため、流入する処理水がタンク外部にオーバーフローする可能性もある。
そのため、特許文献2には、磁性体の滞留を低減することを目的として、タンクの内部において水流を発生させる方法が開示されている。
なお、タンクは、一般的に箱型(直方体状)を呈しているため、タンク内で水流を発生させた場合であっても、タンク内の例えば角部に死水域が生じてしまい、この死水域では磁性体が滞留するおそれがある。また、水流発生用のノズルが磁性体により詰まるおそれもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5746407号公報
特開2021-194552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、タンクの内部における磁性体の滞留を抑制し、効率的に液体中の磁性体を回収することを可能とした磁性体回収装置および磁性体回収方法を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の磁性体回収装置は、磁性体を含有する液体を貯留する貯留槽と、前記液体に一部が浸漬した状態で横軸を中心に回転可能に設けられたドラムと、前記ドラムの外周面に付着した前記磁性体を掻き取るスクレーパとを備えている。前記ドラムの内部には、前記ドラムの外周面に磁力を発生させる磁石が設けられている。また、前記貯留槽は、下方に行くに従って平面形状が小さくなる漏斗状を呈しており、その底部には前記貯留槽に前記液体を供給する送液管が接続されている。
かかる磁性体回収装置によれば、漏斗状の貯留槽の底部が、角部を有していないため、貯留槽の底部に磁性体が堆積し難い。また、漏斗状の貯留槽に対して底部から液体を供給するため、貯留槽内の液体が効率的に撹拌される。液体の供給により上向きの流れが形成されるため、液体の流れに伴って移動する磁性体がドラム側に誘導されて、磁力により液体から分離される。ドラムに付着した磁性体は、スクレーパにより掻き取られるため、効率的に磁性体を分離できる。
【0007】
なお、前記スクレーパの上面に向けて散水する散水手段を備えていれば、ドラムから掻き取られた磁性体がスクレーパ上に滞留することを防止でき、より効率的に磁性体を回収できる。
また、前記液体を排水する排水管が開閉手段を介して前記送液管に接続されていれば、貯留槽の底部に堆積物が堆積した場合であっても、開閉手段を介して排水管を開口することで、堆積物を除去することができる。
【0008】
また、本発明の磁性体回収方法は、前記磁性体回収装置を利用して液体中から磁性体を回収するものであって、前記液体を前記送液管を介して前記貯留槽に供給する送液工程と、前記液体中から前記磁性体を分離する分離工程とを備えている。前記分離工程では、前記液体に接した状態で前記ドラムの回転させることで、前記ドラムの外周面に発生した磁力により当該ドラムの外周面に磁性体が付着させるとともに、前記ドラムに付着した前記磁性体を前記スクレーパにより除去する。
なお、前記スクレーパの上面に散水することで、前記スクレーパに付着した前記磁性体を洗い流す洗浄工程を備えていいてもよい。
かかる磁性体回収方法によれば、浄化処理等を目的として液体に添加された磁性体を液体から効率的に回収することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の磁性体回収装置および磁性体回収方法によれば、タンク内部における磁性体の滞留を抑制し、液体から磁性体を効率的に回収することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る浄化装置の概略図である。
磁性体回収装置の断面図である。
散水手段を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
大成建設株式会社
搬送装置
2日前
大成建設株式会社
搬送装置
2日前
大成建設株式会社
仮設フロータ
1か月前
大成建設株式会社
ベンチ型発電装置
27日前
大成建設株式会社
画像表示システム
20日前
大成建設株式会社
空中通路の構築方法
2日前
大成建設株式会社
トンネルの褄部構造
1か月前
大成建設株式会社
コンクリート組成物
2日前
大成建設株式会社
地震動解析システム
25日前
大成建設株式会社
同調質量ダンパー装置
12日前
大成建設株式会社
同調質量ダンパー装置
12日前
大成建設株式会社
トンネルとその施工方法
12日前
大成建設株式会社
風力発電施設の施工方法
4日前
大成建設株式会社
判定システム及び判定方法
10日前
大成建設株式会社
部材配置方法および調整架台
10日前
大成建設株式会社
搬送装置および荷物移動方法
2日前
鹿島建設株式会社
雨除け設備
10日前
大成建設株式会社
繊維補強コンクリート造の耐力壁
3日前
大成建設株式会社
コンクリート流動性評価システム
11日前
大成建設株式会社
既設トンネルの撤去装置と撤去方法
27日前
大成建設株式会社
磁性体回収装置および磁性体回収方法
2日前
大成建設株式会社
工事用設備および工事用設備の組立方法
2日前
大成建設株式会社
地中貯留施設および地中貯留施設利用方法
6日前
大成建設株式会社
排土システムおよび土砂投入回数計測方法
26日前
大成建設株式会社
2点間距離特定システムと2点間距離特定方法
1か月前
大成建設株式会社
掘進機の振動特定制御システムと振動特定制御方法
19日前
大成建設株式会社
半潜水浮体式基礎および半潜水浮体式基礎の構築方法
4日前
大成建設株式会社
進捗管理システム、処理装置、プログラム及び進捗管理方法
2日前
大成建設株式会社
中間拡径部の荷重-沈下関係の評価方法および場所打ちコンクリート杭
12日前
大成建設株式会社
温度調整システム、土壌浄化システム、温度調整方法及び土壌浄化方法
24日前
大成建設株式会社
打込み計画作成装置、打込み計画作成プログラム、および打込み計画作成方法
18日前
株式会社竹中工務店
換気制御装置及び換気制御プログラム
25日前
株式会社クボタ
比重分離装置
1か月前
宏幸株式会社
電磁誘導渦電流複合選別機
24日前
株式会社ディスコ
分粒装置
1か月前
アマノ株式会社
空気清浄装置及び空気清浄方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る