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公開番号2025070900
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181508
出願日2023-10-21
発明の名称空中通路の構築方法
出願人大成建設株式会社
代理人個人
主分類E04G 21/14 20060101AFI20250424BHJP(建築物)
要約【課題】空中通路の直下で歩行者や車両の通行を確保しつつ、空中通路の建設作業を容易に行うことができる、空中通路の構築方法を提供すること。
【解決手段】空中通路の構築方法は、予め先行建物10を構築しておき、地盤2上で空中通路30の構造体31を組み立てて、構造体31に吊り足場41および外部足場42を取り付けて通路ユニット43とするステップS1と、あと施工建物20の建設場所近傍に仮受け構台50を設置するステップS2と、通路ユニット43を揚重機51で吊り上げて、通路ユニット43の構造体31の一端側を先行建物10に接合し、構造体31の他端側を仮受け構台50に支持させるステップS3と、あと施工建物20の一部を構築し、あと施工建物20と通路ユニット43の構造体31の他端側とを接合するステップS4と、空中通路30を完成させるとともに、吊り足場41、外部足場42、仮受け構台50を撤去するS5と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
先行建物と、前記先行建物に対してあと施工で構築するあと施工建物との間に、空中通路を構築する空中通路の構築方法であって、
予め、前記先行建物を構築しておき、
地盤上で前記空中通路の構造体を組み立てて、前記構造体に前記構造体の下面を覆う吊り足場および前記構造体の側面を覆う外部足場を取り付けて通路ユニットとする工程と、
前記あと施工建物の建設場所近傍の地盤上に仮受け構台を設置する工程と、
前記通路ユニットを揚重機で吊り上げて、前記通路ユニットの前記構造体の一端側を前記先行建物に接合し、前記構造体の他端側を前記仮受け構台に支持させる工程と、
前記あと施工建物の少なくとも一部を構築し、前記あと施工建物と前記通路ユニットの前記構造体の他端側とを接合する工程と、
前記空中通路を完成させるとともに、前記吊り足場、前記外部足場、前記仮受け構台を撤去する工程と、を備えることを特徴とする空中通路の構築方法。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記空中通路は、前記構造体と、前記構造体に取り付けられた床材、壁材、および天井材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の空中通路の構築方法。
【請求項3】
前記通路ユニットでは、前記吊り足場および外部足場は、前記構造体の長さ方向の中央部のみに設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の空中通路の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、先行建物と、先行建物に対してあと施工で構築するあと施工建物との間に、空中通路を構築する空中通路の構築方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、建物を構築する際に、建物の構造体の直下に通路を確保することが行われている(特許文献1参照)。
特許文献1には、施工エリア内に工事用通路を確保する第1工程と、工事用通路を残して工事用通路の上方へ構造物を構築する第2工程と、を有する建物の施工方法が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-183386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、空中通路の直下で歩行者や車両の通行を確保しつつ、空中通路の建設作業を容易に行うことができる、空中通路の構築方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、2つの建物同士を接続する空中通路の構築方法として、2つの建物を完全に構築した後ではなく、先行建物を構築した後でかつあと施工建物を構築する前に、先行建物と仮受け構台との間に、空中通路となる通路ユニットを架設し、その後、あと施工建物を構築して、このあと施工建物に通路ユニットを接続することにより、空中通路を構築した。このように、本発明では、地盤上で先組みした通路ユニットを先行建物と仮受け構台との間に架設することで空中通路を構築するため、先行建物および仮受け構台上の作業量を低減できるので、作業効率が向上し、施工期間を短縮できる。
第1の発明の空中通路の構築方法は、先行建物(例えば、後述の先行建物10)と、前記先行建物に対してあと施工で構築するあと施工建物(例えば、後述のあと施工建物20)との間に、空中通路(例えば、後述の空中通路30)を構築する空中通路の構築方法であって、予め、前記先行建物を構築しておき、地盤(例えば、後述の地盤2)上で前記空中通路の構造体(例えば、後述の構造体31)を組み立てて、前記構造体に前記構造体の下面を覆う吊り足場(例えば、後述の吊り足場41)および前記構造体の側面を覆う外部足場(例えば、後述の外部足場42)を取り付けて通路ユニット(例えば、後述の通路ユニット43)とする工程(例えば、後述のステップS1)と、前記あと施工建物の建設場所近傍の地盤(例えば、後述の地盤2B)上に仮受け構台(例えば、後述の仮受け構台50)を設置する工程(例えば、後述のステップS2)と、前記通路ユニットを揚重機(例えば、後述の揚重機51)で吊り上げて、前記通路ユニットの前記構造体の一端側を前記先行建物に接合し、前記構造体の他端側を前記仮受け構台に支持させる工程(例えば、後述のステップS3)と、前記あと施工建物の少なくとも一部を構築し、前記あと施工建物と前記通路ユニットの前記構造体の他端側とを接合する工程(例えば、後述のステップS4)と、前記空中通路を完成させるとともに、前記吊り足場、前記外部足場、前記仮受け構台を撤去する工程(例えば、後述のステップS5)と、を備えることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、あと施工建物を構築した後に、このあと施工建物と先行建物との間に空中通路を架設するのではなく、空中通路となる通路ユニットの一端側を先行建物に接合し、通路ユニットの他端側を仮受け構台に支持させることで、あと施工建物を構築する前に空中通路を架設する。よって、あと施工建物の構築中であっても、空中通路を作業員が通行できるから、作業効率が向上し、施工期間を短縮できる。
また、空中通路の構造体に吊り足場および外部足場を取り付けて通路ユニットとし、この通路ユニットを揚重機で吊り上げて、先行建物と仮受け構台との間に架設したので、空中での作業量が低減されるため、空中通路を効率良く構築できる。
また、空中通路となる通路ユニットを先行建物と仮受け構台との間に架設することで、空中通路の直下で歩行者や車両の通行を確保しつつ、空中通路の建設作業を行うことができる。
【0007】
第2の発明の空中通路の構築方法は、前記空中通路は、前記構造体と、前記構造体に取り付けられた床材(例えば、後述の床材36)、壁材(例えば、後述の壁材37)、および天井材(例えば、後述の天井材38)と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、空中通路を、構造体に床材、壁材、および天井材を取り付けて形成したので、空中通路の直下を歩行者や車両が通行可能となる。
【0009】
第3の発明の空中通路の構築方法は、前記通路ユニットでは、前記吊り足場および外部足場は、前記構造体の長さ方向の中央部のみに設けられることを特徴とする。
【0010】
構造体の一端側を先行建物に接合し、構造体の他端側を仮受け構台に支持させるので、構造体の中央部は、空中に位置した状態となる。そこで、この発明によれば、構造体の長さ方向の中央部のみに吊り足場および外部足場を設けたので、この吊り足場および外部足場を用いて、空中通路の中央部を容易に構築できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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