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公開番号2025067059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023176732
出願日2023-10-12
発明の名称部材配置方法および調整架台
出願人大成建設株式会社,東京瓦斯株式会社,三井E&S造船株式会社,プリンシプル パワー,インコーポレイテッド
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類B23K 37/04 20060101AFI20250417BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】接合対象物に接合される接合部材を所定位置に配置する際の作業効率を高めることができる部材配置方法を提供する。
【解決手段】部材配置方法であって、受け台12と、受け台12の上側に配置された可動台13と、を有する調整架台10を地面に設置する工程と、可動台13に接合部材5を載置する工程と、移動台車30を受け台12の下方に配置する工程と、移動台車30によって調整架台10を持ち上げる工程と、移動台車30によって接合部材5を所定位置に配置し、調整架台10を地面に設置する工程と、可動台13を作動させて接合部材5の位置決めを行う工程と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
接合対象物に接合される接合部材を所定位置に配置する部材配置方法であって、
脚部と、前記脚部に支持された受け台と、前記受け台の上側に配置され、前記受け台に対して前後、左右および上下の軸回りに回動可能かつ昇降可能に連結された可動台と、を有する調整架台を地面に設置する架台設置工程と、
前記可動台の上面に前記接合部材を載置する接合部材載置工程と、
昇降荷台を有する移動台車を前記受け台の下方に配置する台車配置工程と、
前記昇降荷台を上昇させ、前記移動台車によって前記調整架台を持ち上げて、前記調整架台を地切りさせる架台地切り工程と、
前記移動台車によって前記接合部材を前記所定位置に配置し、前記昇降荷台を下降させて前記調整架台を地面に設置する接合部材移動工程と、
前記可動台を作動させて、前記接合部材の位置決めを行う位置調整工程と、を備えていることを特徴とする部材配置方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記接合部材移動工程において、前記接合部材を二つの前記接合対象物の間に配置することを特徴とする請求項1に記載の部材配置方法。
【請求項3】
前記移動台車によって前記接合部材を前記所定位置に配置する前に、二つの前記接合対象物の間隔を計測し、前記両接合対象物の間隔に合わせて、前記接合部材の各部の寸法や形状を調整することを特徴とする請求項2に記載の部材配置方法。
【請求項4】
前記受け台と前記可動台との間には、上下方向に伸縮可能なストッパ装置が設けられており、
前記ストッパ装置を伸長させることで、前記ストッパ装置によって前記可動台を支持可能であることを特徴とする請求項1に記載の部材配置方法。
【請求項5】
前記調整架台には、複数の前記脚部が間隔を空けて設けられており、
前記移動台車は、前記各脚部の間を通過して、前記受け台の下方に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の部材配置方法。
【請求項6】
前記接合部材は、一方向に延びている部材であり、
前記移動台車は、
前記各脚部の間を前記接合部材の軸方向に交差する方向に通過可能であるとともに、
前記各脚部の間を前記接合部材の軸方向に通過可能であることを特徴とする請求項5に記載の部材配置方法。
【請求項7】
前記接合部材移動工程において、前記接合部材を前記接合対象物の近傍に配置した後に、前記接合部材と前記接合対象物との位置関係を計測することを特徴とする請求項1に記載の部材配置方法。
【請求項8】
前記接合部材と前記接合対象物との位置関係は、三次元計測または画像処理によって計測することを特徴とする請求項7に記載の部材配置方法。
【請求項9】
前記位置調整工程において、前記接合部材と前記接合対象物との位置関係の計測結果に基づいて、前記接合部材の位置を調整することを特徴とする請求項7に記載の部材配置方法。
【請求項10】
前記接合部材は、第一部材および第二部材を接合して形成されており、
前記接合部材載置工程において、地面に設置された支持架台に前記第一部材を載置するとともに、前記調整架台に前記第二部材を載置して、前記第一部材と前記第二部材とを接合し、
前記架台地切り工程において、前記移動台車によって前記調整架台を地切りさせることを特徴とする請求項1に記載の部材配置方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、部材配置方法および調整架台に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
温室効果ガスの排出量削減を目的として、再生可能エネルギーの需要が高まっている。
再生可能エネルギーには、例えば、太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス等がある。風力発電施設は、風車による騒音や振動が生活環境に影響を及ぼす場合があり、居住空間等への影響を十分に考慮する必要があることから、居住区域から離れた山間部などに設置されることが多い。
しかしながら、大型の風車を設置する用地を山間部に確保することは難しく、また、風力発電施設までの交通路の確保や、送電線等の設置等も困難であることから、風力発電施設を構成する風車を水上(海上や湖上を含む)に設置するための技術開発が進められている。
海上に風車を構築する場合、その基礎として浮体式基礎を採用する場合があり、この浮体式基礎には、セミサブマージブル型、スパー型、バージ型、TLP(Tension Leg Platform:緊張係留式プラットフォーム)型等が存在する。セミサブマージブル型基礎(半潜水浮体式基礎)としては、複数のカラムを梁部材により連結したものがある。風車の支柱は一つのカラムに立設される構造など様々な形式がある。大型の浮体式基礎は、仮設ヤードで効率良く確実に組み立てて溶接する必要がある。また、カラムや梁部材は、大型で重量が大きいことから移動や組立作業が難しい。
このようなセミサブマージブル型の浮体は、陸上で製作された後に海上へ曳航して係留される。そして、陸上で浮体を製作するときには、カラムを所定位置に配置し、クレーンによって吊り上げた梁部材を二つのカラムの間に降ろして、梁部材の両端部を両カラムにそれぞれ溶接している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6744867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記した浮体の製造方法では、クレーンによって吊り上げた梁部材が揺れ易く、二つのカラムの間で梁部材を安定させることが難しいため、梁部材の位置決めに時間を要するという問題がある。また、カラムと梁部材の隙間が非常に狭く、また、梁部材の両端面は軸方向に対して垂直であるため、梁部材を二つのカラムの間に入れ込むのに時間を要するという問題がある。
本発明は、前記した問題を解決するものであり、接合対象物に接合される接合部材を所定位置に配置する際の作業効率を高めることができる部材配置方法および調整架台を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、第一の発明は、接合対象物に接合される接合部材を所定位置に配置する部材配置方法であって、脚部と、前記脚部に支持された受け台と、前記受け台の上側に配置され、前記受け台に対して前後、左右および上下の軸回りに回動可能かつ昇降可能に連結された可動台と、を有する調整架台を地面に設置する架台設置工程と、前記可動台の上面に前記接合部材を載置する接合部材載置工程と、昇降荷台を有する移動台車を前記受け台の下方に配置する台車配置工程と、前記昇降荷台を上昇させ、前記移動台車によって前記調整架台を持ち上げて、前記調整架台を地切りさせる架台地切り工程と、前記移動台車によって前記接合部材を前記所定位置に配置し、前記昇降荷台を下降させて前記調整架台を地面に設置する接合部材移動工程と、前記可動台を作動させて、前記接合部材の位置決めを行う位置調整工程と、を備えている。
前記課題を解決するため、第二の発明は、接合対象物に接合される接合部材を所定位置に配置するための調整架台であって、脚部と、前記脚部に支持された受け台と、前記受け台の上側に配置され、前記受け台に対して前後、左右および上下の軸回りに回動可能かつ昇降可能に連結された可動台と、を有し、昇降荷台を有する移動台車を前記受け台の下方に配置可能である。
【0006】
本発明では、調整架台に載置された接合部材を、調整架台ごと移動台車によって下側から支えて移動させるため、接合部材を安定させた状態で所定位置に効率良く移動できる。
また、本発明では、接合部材を所定位置に入れ込む際に、可動台を作動させることで、接合部材の位置や姿勢を微調整して位置決めすることができる。
これにより、本発明では、接合対象物に接合される接合部材を所定位置に配置する際の作業効率および安全性を高めることができる。
例えば、接合部材を接合対象物に接合する作業に本発明を適用して、接合部材を接合対象物に接合するための適正位置に配置した場合には、接合部材と接合対象物とを接合する際の作業効率を高めることができる。
【0007】
また、本発明の前記接合部材移動工程において、前記接合部材を二つの前記接合対象物の間に効率良く配置できる。例えば、洋上風車におけるセミサブマージブル型の浮体の製作に本発明を適用した場合には、梁部材(接合部材)を二つのカラム(接合対象物)に接合する際の作業効率および安全性を高めることができる。
【0008】
前記移動台車によって前記接合部材を前記所定位置に配置する前に、二つの前記接合対象物の間隔を計測し、前記両接合対象物の間隔に合わせて、前記接合部材の各部の寸法や形状を調整しておくことで、二つの接合対象物の間に接合部材を入れ込み易くなる。
【0009】
前記した部材配置方法および調整架台において、前記受け台と前記可動台との間に、上下方向に伸縮可能なストッパ装置を設け、前記ストッパ装置を伸長させることで、前記ストッパ装置によって前記可動台を支持可能に構成することが好ましい。
この構成では、ストッパ装置によって可動台を支持することで、接合部材の移動時や接合時に可動台上の接合部材を安定させることができる。
【0010】
前記した部材配置方法において、複数の前記脚部を間隔を空けて設けた場合には、前記移動台車が前記各脚部の間を通過して、前記受け台の下方に移動可能となるように構成すること好ましい。
このようにすると、複数の脚部によって調整架台を安定させつつ、受け台の下方に移動台車を配置できる。
また、前記接合部材が一方向に延びている部材である場合には、前記移動台車が前記各脚部の間を前記接合部材の軸方向に通過可能であるとともに、前記各脚部の間を前記接合部材の軸方向に交差する方向に通過可能であるように構成することが好ましい。
例えば、接合部材の軸方向から移動台車を受け台の下方に配置すれば、移動台車によって接合部材を軸方向に向けて移動できる。また、接合部材の軸方向に交差する方向から移動台車を受け台の下方に配置すれば、移動台車によって軸方向に交差する方向に接合部材を移動できる。
(【0011】以降は省略されています)

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