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公開番号2025035930
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023143291
出願日2023-09-04
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/02 20060101AFI20250307BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】燃費の低下を抑制するとともに非動力伝達レンジから動力伝達レンジへの切り替えが行われる場合の応答性を向上させる、車両の制御装置を提供する。
【解決手段】車両10は、駆動源であるエンジン12と一対の駆動輪24との間の動力伝達経路PTに設けられ、動力伝達レンジにおいて複数の変速用係合装置CBのうち所定数が係合状態とされることで複数の変速段のうちから所定の変速段が選択的に形成させられる自動変速機20を備える。電子制御装置90は、Nレンジ又はPレンジにおいて、動力伝達レンジで係合状態とされる所定数の変速用係合装置CBのうち一部(クラッチC2及びブレーキB2)を係合状態とした場合において自動変速機20内での引き摺り量である回転速度差ΔNin(=|Nin-Ne|)が速度差判定値ΔNin_jdg未満であるときその一部を係合状態に維持し、そうでないときその一部を解放状態に戻す。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
駆動源と、前記駆動源と一対の駆動輪との間の動力伝達経路に設けられ、動力伝達レンジにおいて複数の変速用係合装置のうち所定数が係合状態とされることで複数の変速段のうちから所定の変速段が選択的に形成させられる自動変速機と、を備える車両の、制御装置であって、
非動力伝達レンジにおいて、前記動力伝達レンジで係合状態とされる前記所定数の前記変速用係合装置のうち一部を係合状態とした場合において前記自動変速機内での引き摺り量が所定の判定値未満であるとき前記一部を係合状態に維持し、そうでないとき前記一部を解放状態に戻す
ことを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
駆動源と一対の駆動輪との間の動力伝達経路に設けられ、動力伝達レンジにおいて複数の変速用係合装置のうち所定数が係合状態とされることで複数の変速段のうちから所定の変速段が選択的に形成させられる自動変速機を備える車両の、制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンと一対の駆動輪との間の動力伝達経路に設けられ、動力伝達レンジにおいて複数の変速用係合装置のうち所定数が係合状態とされることで複数の変速段のうちから所定の変速段が選択的に形成させられる自動変速機を備える車両の、制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。特許文献1に記載の車両では、自動変速機のシフトレンジ(動力伝達レンジ或いは非動力伝達レンジ)に応じて、所定の係合作動表に従って変速用係合装置の断接状態(係合状態又は解放状態)が制御される。例えば、非動力伝達レンジである場合には、変速用係合装置は全て解放状態とされる。一方、動力伝達レンジである場合には、所定の変速段が選択的に形成させられるように変速用係合装置のうち所定数が係合状態とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-146777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ガレージ操作などで非動力伝達レンジから動力伝達レンジへの切り替えが行われる場合の応答性を向上させるために、非動力伝達レンジである場合にも、動力伝達レンジにおいて係合状態とされる所定数の変速用係合装置のうち一部を係合状態とする態様が考えられる。しかし、このような態様においては、自動変速機内で何らかの原因により引き摺りが発生している場合には燃費が低下してしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、燃費の低下を抑制するとともに非動力伝達レンジから動力伝達レンジへの切り替えが行われる場合の応答性を向上させる、車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨とするところは、駆動源と、前記駆動源と一対の駆動輪との間の動力伝達経路に設けられ、動力伝達レンジにおいて複数の変速用係合装置のうち所定数が係合状態とされることで複数の変速段のうちから所定の変速段が選択的に形成させられる自動変速機と、を備える車両の、制御装置であって、非動力伝達レンジにおいて、前記動力伝達レンジで係合状態とされる前記所定数の前記変速用係合装置のうち一部を係合状態とした場合において前記自動変速機内での引き摺り量が所定の判定値未満であるとき前記一部を係合状態に維持し、そうでないとき前記一部を解放状態に戻すことにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車両の制御装置によれば、非動力伝達レンジにおいて、前記動力伝達レンジで係合状態とされる前記所定数の前記変速用係合装置のうち一部が係合状態とされた場合において前記自動変速機内での引き摺り量が所定の判定値未満であるとき前記一部が係合状態に維持され、そうでないとき前記一部が解放状態に戻される。これにより、非動力伝達レンジから動力伝達レンジへの切り替えが行われる場合の応答性が担保されつつ自動変速機内での引き摺りに伴う燃費の悪化が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例に係る電子制御装置が搭載された車両の概略構成図であって、(a)は、車両の骨子図であるとともに車両における各種制御のための制御機能の要部を表す機能ブロック図であり、(b)は、自動変速機の変速作動とそれに用いられる変速用係合装置の断接状態の組み合わせとの関係を説明する係合作動表である。
図1に示す電子制御装置の制御作動を説明するフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明の実施例に係る電子制御装置90が搭載された車両10の概略構成図であって、(a)は、車両10の骨子図であるとともに車両10における各種制御のための制御機能の要部を表す機能ブロック図であり、(b)は、自動変速機20の変速作動とそれに用いられる変速用係合装置CBの断接状態の組み合わせとの関係を説明する係合作動表である。
(【0011】以降は省略されています)

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