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公開番号
2025035316
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023142284
出願日
2023-09-01
発明の名称
ガラス樹脂積層体及びガラス樹脂積層体の製造方法
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
17/10 20060101AFI20250306BHJP(積層体)
要約
【課題】ガラス樹脂積層体が使用される際に重要となる温度域において、温度変化に対するヘイズ値の変化率を小さくする。
【解決手段】ガラス板4と樹脂板2との間に熱可塑性接着層3が介在するガラス樹脂積層体1につき、温度30℃で相対湿度40%の雰囲気中でJIS K7136(2000年)の規格に準拠して測定したヘイズ値をHa%とし、温度10℃で相対湿度40%の雰囲気中で前記の規格に準拠して測定したヘイズ値をHb%とした場合に、Hb/Haが、1.0~1.25とされる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラス板と樹脂板との間に熱可塑性接着層が介在するガラス樹脂積層体であって、
温度30℃で相対湿度40%の雰囲気中でJIS K7136(2000年)の規格に準拠して測定したヘイズ値をHa%とし、温度10℃で相対湿度40%の雰囲気中で前記の規格に準拠して測定したヘイズ値をHb%とした場合に、
Hb/Haが、1.0~1.25であることを特徴とするガラス樹脂積層体。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
温度10℃で相対湿度40%の雰囲気中で前記の規格に準拠して測定したヘイズ値が、4.5%以下であることを特徴とする請求項1に記載のガラス樹脂積層体。
【請求項3】
前記熱可塑性接着層は、EVA(エチレン-酢酸ビニル系熱可塑性樹脂)からなる接着層であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス樹脂積層体。
【請求項4】
ガラス板と樹脂板との間にシート状の熱可塑性接着剤を介在させた仮積層体を形成する積層工程と、前記仮積層体を加熱して前記ガラス板と前記樹脂板とを接着させる接着工程と、を備えたガラス樹脂積層体の製造方法であって、
前記接着工程の前に、前記シート状の熱可塑性接着剤を乾燥させる乾燥工程を実行することを特徴とするガラス樹脂積層体の製造方法。
【請求項5】
前記乾燥工程を、前記積層工程の前に実行することを特徴とする請求項4に記載のガラス樹脂積層体の製造方法。
【請求項6】
前記乾燥工程では、減圧乾燥を行うことを特徴とする請求項4又は5に記載のガラス樹脂積層体の製造方法。
【請求項7】
前記乾燥工程では、温度45℃以下で且つ圧力0.1MPa以下で減圧乾燥を行うことを特徴とする請求項6に記載のガラス樹脂積層体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス板と樹脂板との間に熱可塑性接着層が介在するガラス樹脂積層体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
各種機器のカバー部材や、建材などの幅広い分野において、耐久性と軽量性の両立を図るなどの観点から、樹脂板の両面に接着層を介してガラス板を積層一体化したガラス樹脂積層体が多く用いられている。
【0003】
また近年では、更なる軽量化を図る観点から、ガラス樹脂積層体のガラス板として、非常に薄いガラスシートを用いたものが提案され或いは実用化されている(例えば特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-25152号公報
特開2014-12373号公報
特開2014-65169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、長期に亘る研究の過程で、従来のガラス樹脂積層体は、温度変化に対するヘイズ値の変化率(曇り度の変化率)が大きいことに着目した。本発明者は、さらなる研究の過程で、特に当該ガラス樹脂積層体が使用される際に重要となる温度域において、温度変化に対するヘイズ値の変化率が大き過ぎることに着目した。そして、本発明者は、上記の温度域内で温度が低い場合に、ヘイズ値が大きくなり過ぎることで、当該ガラス樹脂積層体が曇った状態(白濁した状態)になり、その表面側から裏面側が視認し難くなることを知見した。
【0006】
以上の観点から、本発明は、ガラス樹脂積層体が使用される際に重要となる温度域において、温度変化に対するヘイズ値の変化率を小さくすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上記課題を解決するために創案された本発明の第一の側面は、ガラス板と樹脂板との間に熱可塑性接着層が介在するガラス樹脂積層体であって、温度30℃で相対湿度40%の雰囲気中でJIS K7136(2000年)の規格に準拠して測定したヘイズ値をHa%とし、温度10℃で相対湿度40%の雰囲気中で前記の規格に準拠して測定したヘイズ値をHb%とした場合に、Hb/Haが、1.0~1.25であることに特徴づけられる。
【0008】
このガラス樹脂積層体によれば、10℃~30℃の温度域において、温度変化に対するヘイズ値の変化率が十分に小さくなる。換言すれば、温度が30℃から10℃に変化していく過程で、従来と比較してヘイズ値が変化し難くなる。この場合、10℃~30℃の温度域は、当該ガラス樹脂積層体が主として使用される屋内又は室内の温度域に相当するため、重要な温度域であるといえる。ここで、本発明者による実験結果によれば、従来のガラス樹脂積層体における上記Hb/Haは1.3を超えていた。そのため、従来においては、上記の温度域内で温度が低い場合に、ヘイズ値が大きくなり過ぎてしまい、表面側から裏面側が視認し難くなる程度までガラス樹脂積層体が曇っていた。これに対して、ここでの構成を備えたガラス樹脂積層体によれば、上記Hb/Haが1.0~1.25であるため、上記の温度域内で温度が低い場合であっても、その表面側から裏面側が視認し難くなる程度まで曇ることが抑止される。
【0009】
(2)上記(1)の構成において、温度10℃で相対湿度40%の雰囲気中で前記の規格に準拠して測定したヘイズ値が、4.5%以下であってもよい。
【0010】
ここで、本発明者による実験結果によれば、従来のガラス樹脂積層体における上記ヘイズ値は4.5%を超えていた。そのため、温度10℃付近で当該ガラス樹脂積層体がその表面側から裏面側が視認し難くなる程度まで曇る確率が極めて高かった。これに対して、ここでの構成を備えたガラス樹脂積層体によれば、温度10℃で相対湿度40%の雰囲気中でヘイズ値が4.5%以下であるため、温度10℃付近で当該ガラス樹脂積層体がその表面側から裏面側が視認し難くなる程度まで曇る確率が大幅に低くなる。
(【0011】以降は省略されています)
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