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公開番号2025035261
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142190
出願日2023-09-01
発明の名称目地カバー装置
出願人ドーエイ外装有限会社
代理人個人,個人
主分類E04B 1/68 20060101AFI20250306BHJP(建築物)
要約【課題】カバー部材や躯体等が破損することなく地震による揺れ動きを吸収することができる目地カバー装置を提供すること。
【解決手段】一方の躯体に一方側の取付け端部が前後方向に回動可能に設けられた一方のカバー部材と、他方の躯体に他方側の取付け端部が前後方向に回動可能に設けられ、前記他方側の突出端部側が前記一方のカバーに部材の一方側の突出端部に左右方向に摺動可能に挿入された他方のカバー部材と、他方のカバー部材の他方側の突出端部に設けられた押圧手段とで構成され、押圧手段は、地震時、一方のカバー部材と他方のカバー部材の挿入状態が解かれ、前記両躯体が通常状態に戻る際、一方のカバー部材と他方のカバー部材が衝突した場合に、両方のカバー部材の少なくとも一方が前後方向に回動するように構成されている目地カバー装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一方の躯体の壁面と他方の躯体の壁面との目地部を塞ぐ目地カバー装置であって、前記一方の躯体に一方側の取付け端部が前後方向に回動可能に設けられた一方のカバー部材と、前記他方の躯体に他方側の取付け端部が前後方向に回動可能に設けられ、前記他方側の突出端部側が前記一方のカバーに部材の一方側の突出端部に左右方向に摺動可能に挿入された他方のカバー部材と、前記他方のカバー部材に設けられた押圧手段とで構成され、
前記押圧手段は、地震時、前記一方のカバー部材と前記他方のカバー部材の挿入状態が解かれ、前記両躯体が通常状態に戻る際、前記一方のカバー部材と前記他方のカバー部材が衝突した場合に、前記両方のカバー部材の少なくとも一方が前後方向に回動するように構成されている目地カバー装置。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記押圧手段は、前記他方のカバー部材の他方側の突出端部に設けられ、前記一方のカバー部材と前記他方のカバー部材が衝突した場合に、前記両方のカバー部材の少なくとも一方が前後方向に回動するように曲面状或いは傾斜面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の目地カバー装置。
【請求項3】
前記一方のカバー部材は、断面視において略溝形鋼状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の目地カバー装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は目地部を介して左右に設けられた一方の躯体と他方の躯体の間の壁面間の目地部や、免震装置を有する一方の躯体と、目地部を介して設けられた基礎構造物である他方の躯体の間の壁面間の目地部を塞ぐ目地カバー装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、左右の躯体の間の縦方向の目地部に設けられる目地装置としては、「一方の躯体の壁面と、前記一方の躯体に目地部を介して設けられた他方の躯体の壁面間の前記目地部を塞ぐ目地カバー装置であって、前記目地カバー装置は、前記他方の躯体の前方側の壁面に左右方向にスライド移動可能に取り付けられた目地カバーと、前記目地カバーの前記一方の躯体側の端部に接続され、後方側へ延在し、前記一方の躯体の目地部側壁面に常時略当接するように前後方向にスライド移動可能に取り付けられた第1の押圧手段材と、前記第1の押圧手段材の中間部付近に接続され、前記他方の躯体側へ延在し、前記他方の躯体の後方側の壁面に左右方向にスライド移動可能に取り付けられた第2の押圧手段材とで構成される目地カバー装置」等が知られている(特許文献1)。
【0003】
しかしながら、このような目地カバー装置は、適切に目地部を塞ぐことができるものの、2種の押圧手段材を設置する必要があり、構造が複雑になるとともにコスト高になるという問題があった。このような目地部は基礎の躯体と免震装置を有する躯体の間に設けられるもので、通常、人等の立ち入りがない部位であるため、より簡易的かつ低コストな構造の目地装置が求められていた。
【0004】
なお、このような免震構造の躯体と非免震構造の躯体間の壁面間の目地部を塞ぐものとして、ばね鋼を蛇腹状に接続した目地カバー等が一般的に知られているが、躯体の外側の美観を損ねるという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7153967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、容易に設置することができ、カバー部材や躯体等が破損することなく地震による揺れ動きを吸収することができる目地カバー装置を提供することを目的としている。
【0007】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
【0008】
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の目地カバー装置は、一方の躯体の壁面と他方の躯体の壁面との目地部を塞ぐ目地カバー装置であって、前記一方の躯体に一方側の取付け端部が前後方向に回動可能に設けられた一方のカバー部材と、前記他方の躯体に他方側の取付け端部が前後方向に回動可能に設けられ、前記他方側の突出端部側が前記一方のカバーに部材の一方側の突出端部に左右方向に摺動可能に挿入された他方のカバー部材と、前記他方のカバー部材の他方側の突出端部に設けられた押圧手段とで構成され、前記押圧手段は、地震時、前記一方のカバー部材と前記他方のカバー部材の挿入状態が解かれ、前記両躯体が通常状態に戻る際、前記一方のカバー部材と前記他方のカバー部材が衝突した場合に、前記両方のカバー部材の少なくとも一方が前後方向に回動するように構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の目地カバー装置の前記押圧手段は、前記他方のカバー部材の他方側の突出端部に設けられ、前記一方のカバー部材と前記他方のカバー部材が衝突した場合に、前記両方のカバー部材の少なくとも一方が前後方向に回動するように曲面状或いは傾斜面状に形成されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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