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公開番号
2025035186
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023142071
出願日
2023-09-01
発明の名称
オートテンショナ
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16H
7/12 20060101AFI20250306BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】最適なベルト張力と高いベルト追従性を確保することができるとともに、プーリアーム間に付勢力を与えるねじりコイルばねの倒れを防止することができるオートテンショナを提供する。
【解決手段】第一のプーリアーム9と、第二のプーリアーム10と、両プーリアーム9、10を揺動可能に支持する揺動支点軸11と、各プーリアーム9、10に設けられたアイドラプーリ7、8が互いに接近するように第一のプーリアーム9に対して第二のプーリアーム10を付勢するねじりコイルばねからなる弾性部材20と、各プーリアーム9、10に対し、それぞれの揺動方向の一方向にのみ揺動抵抗を生じさせる揺動抵抗部材34、35と、を有し、各プーリアーム9、10は、弾性部材20を収容する円筒状の基部12a、12bを有しており、両プーリアーム9、10への無負荷状態においてその外周を基部12a、12bの内面によって支持する構成とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
補機ベルト(6)に接触する第一のアイドラプーリ(7)を支持する第一のプーリアーム(9)と、
前記補機ベルト(6)に接触する第二のアイドラプーリ(8)を支持する第二のプーリアーム(10)と、
前記第一のプーリアーム(9)および前記第二のプーリアーム(10)を揺動可能に支持する揺動支点軸(11)と、
前記第一のアイドラプーリ(7)と前記第二のアイドラプーリ(8)が互いに接近するように前記第一のプーリアーム(9)に対して前記第二のプーリアーム(10)を付勢するねじりコイルばねからなる弾性部材(20)と、
前記第一のプーリアーム(9)および前記第二のプーリアーム(10)に対し、それぞれの揺動方向の一方向にのみ揺動抵抗を生じさせる揺動抵抗部材(34、35)と、
を有し、
前記各プーリアーム(9、10)は、前記弾性部材(20)を収容する円筒状の基部(12a、12b)を有しており、前記両プーリアーム(9、10)への無負荷状態において当該弾性部材(20)の外周を前記基部(12a、12b)の内面によって支持するように構成されているオートテンショナ。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記基部(12a、12b)の底部に、前記弾性部材(20)と前記底部との間に介在して前記弾性部材(20)を軸方向から支持する弾性部材支持部(22)をさらに有する請求項1に記載のオートテンショナ。
【請求項3】
前記弾性部材支持部(22)が前記底部から軸方向に突出する突起部(22A)、または、前記基部(12a、12b)の周方向に沿って軸方向高さが次第に変化する傾斜部(22B)である請求項2に記載のオートテンショナ。
【請求項4】
前記弾性部材(20)の両端を前記基部(12a、12b)の内部において径方向から挟み込んで固定する弾性部材係止部(23a、23b)をさらに有する請求項1から3のいずれか1項に記載のオートテンショナ。
【請求項5】
前記弾性部材(20)の両端に径方向内向きに屈曲した屈曲片(21a、21b)が形成されており、前記屈曲片(21a、21b)が、径方向から前記弾性部材係止部(23a、23b)によって挟み込まれている請求項4に記載のオートテンショナ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車用エンジンの補機駆動用のベルトシステムやタイミングベルトなどに用いられるオートテンショナに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、自動車用エンジンの補機駆動用のベルトシステムにおいては、従来のオルタネータの機能に加えて、アイドリングストップ後のエンジン再始動や、走行中のエンジン動力アシストを行うベルトスタータジェネレータ(Belt Starter Generator、以下BSGと略称する。)を搭載するマイルドハイブリッド車が増えている。この補機駆動用のベルトシステムは、エンジンのクランク軸に設けられるクランクプーリと、BSGの駆動軸に設けられるプーリ(以下、BSGプーリと称する。)との間に跨るように掛け渡された補機ベルト(以下、ベルトと称する。)によって動力を伝達するベルト伝動装置を有する。
【0003】
このベルト伝動装置は、クランクプーリが駆動する通常運転時と、BSGプーリが駆動するアイドリングストップ後のエンジン再始動時や走行中の駆動アシスト時とで、ベルトの張り側と弛み側が入れ替わるという特徴を有する。
【0004】
すなわち、BSGが発電機として作動する通常運転時は、クランクプーリがベルトを介してBSGプーリを駆動するので、BSGプーリからクランクプーリに向かって走行するベルトの部分が張り側となり、クランクプーリからBSGプーリに向かって走行するベルトの部分が弛み側となる。その一方で、BSGによるアイドリングストップ後のエンジン再始動時や、走行中の駆動アシスト時には、BSGプーリがベルトを介してクランクプーリを駆動するので、クランクプーリからBSGプーリに向かって走行するベルトの部分が張り側となり、BSGプーリからクランクプーリに向かって走行するベルトの部分が弛み側となる。
【0005】
このようなベルトの弛みを防止してベルト張力を適正に調整するために、例えば特許文献1に示すオートテンショナ(ベルト張り装置21)では、プーリ12の両側のベルトスパンに、テンションアーム23、24によって支承されたテンションローラ25、26をそれぞれ作用させている。特許文献1の図2に示す構成においては、両テンションアーム23、24間にテンションばね27を配置し、両テンションローラ25、26が互いに接近する方向に両テンションアーム23、24を付勢している。このように、テンションばね27を介してテンションローラ25、26を連動させることによって、通常運転時とアイドリングストップ後のエンジン再始動時などのベルト張力を調整している。また、例えば下記特許文献2に示すオートテンショナ(テンション装置1)では、特許文献2の図1などに示すように、一対のテンションアーム7、8に介在するようにコイルばねからなるばねエレメント14を設け、このばねエレメント14で両テンションアーム7、8が互いに離れる方向に付勢している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5634685号公報
特表2003-521639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に示すプーリ12の両側のベルトスパンの張力を2個のテンションローラ25、26(テンションアーム23、24)を連動させて調整する構成では、エンジンの回転変動に伴うベルト15の張力変動に応じて、オートテンショナ(ベルト張り装置21)全体の揺動と付勢力によってベルト張力が調整される。ところが、ベルト15の張力変動が大きくなると、オートテンショナ全体の揺動が大きくなり、振動や係止機構への接触による異音が生じたり、ベルト15とプーリ12が離れてしまい、ベルト15に張力を付与することができなくなったりするおそれがある。
【0008】
また、特許文献2に示すように一対のテンションアーム7、8をばねエレメント14で付勢する構成とした場合、オートテンショナ(テンション装置1)の使用時に、ねじり角度の変化に伴ってばねエレメント14が縮拡径し、このばねエレメント14の周囲のクリアランスの大きさによっては、このばねエレメント14の倒れ(軸方向からの傾斜)が生じる場合がある。すると、ばねエレメント14の外周とその周辺部材が摺動して摩擦抵抗が生じ、テンションアーム7、8の追随性が損なわれたり、摩耗粉が発生して焼き付きの原因となったりするおそれがある。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、通常運転時と、アイドリングストップ後のエンジン再始動時などに最適なベルト張力を付与することができ、かつ、プーリアームの過大な揺動を抑制して高い追従性を確保することができるとともに、プーリアーム間に付勢力を与える弾性部材として用いられるねじりコイルばねの倒れを防止することができるオートテンショナを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明では、
補機ベルトに接触する第一のアイドラプーリを支持する第一のプーリアームと、
前記補機ベルトに接触する第二のアイドラプーリを支持する第二のプーリアームと、
前記第一のプーリアームおよび前記第二のプーリアームを揺動可能に支持する揺動支点軸と、
前記第一のアイドラプーリと前記第二のアイドラプーリが互いに接近するように前記第一のプーリアームに対して前記第二のプーリアームを付勢するねじりコイルばねからなる弾性部材と、
前記第一のプーリアームおよび前記第二のプーリアームに対し、それぞれの揺動方向の一方向にのみ揺動抵抗を生じさせる揺動抵抗部材と、
を有し、
前記各プーリアームは、前記弾性部材を収容する円筒状の基部を有しており、前記両プーリアームへの無負荷状態において当該弾性部材の外周を前記基部の内面によって支持するように構成されているオートテンショナを構成した。
(【0011】以降は省略されています)
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