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公開番号2025034430
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140809
出願日2023-08-31
発明の名称トリガー式液体噴出器およびその製造方法
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B05B 1/02 20060101AFI20250306BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】吐出態様の異なる多種のトリガー式液体噴出器を、コストを抑えて製造する。
【解決手段】液体が収容された容器体Aに装着される噴出器本体2と、噴出器本体に装着され、液体を前方に向けて噴出する噴出孔4が形成されたノズル部材3と、噴出孔の前方に配設されるとともに、噴出孔をノズル径方向の外側から囲う造泡筒55を有する造泡部材6と、を備え、噴出器本体は、容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部10と、後方に移動可能に配設されたトリガー部21を有し、トリガー部の後方への移動によって、液体を縦供給筒部内から噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構20と、を備え、ノズル部材3には、第1係止部53が形成され、造泡部材には、造泡筒の内側に外気を導入する外気導入孔55aと、第1係止部に係止された第2係止部56と、が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体に装着され、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、
前記噴出孔の前方に配設されるとともに、前記噴出孔をノズル径方向の外側から囲う造泡筒を有する造泡部材と、を備え、
前記噴出器本体は、
前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、
後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、
前記ノズル部材には、第１係止部が形成され、
前記造泡部材には、
前記造泡筒の内側に外気を導入する外気導入孔と、
前記第１係止部に係止された第２係止部と、が形成されている、トリガー式液体噴出器。
続きを表示（約 990 文字）【請求項２】
前記噴出器本体は、
前記縦供給筒部から前方に向けて延びる射出筒部と、
前記射出筒部内に前後動可能に配設されるとともに、前記射出筒部内を通じた前記縦供給筒部内と前記噴出孔との連通を遮断した蓄圧部材と、
後方移動した前記蓄圧部材を前方に向けて付勢する弾性体と、を備え、
前記蓄圧部材は、前記射出筒部内の圧力上昇時に後方に移動することで、前記射出筒部内を通して前記縦供給筒部内と前記噴出孔とを連通する、請求項１に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項３】
前記射出筒部は、前記縦供給筒部の上端部から前方に向けて延び、
後方移動した前記トリガー部を前方に向けて付勢する付勢部材と、
前記射出筒部の後端開口を閉塞する閉塞部と、が設けられ、
前記付勢部材は、前記噴出器本体を左右方向に挟む両側に各別に設けられ、
前記弾性体は、前記閉塞部から前方に向けて突出し、前記射出筒部内に挿入され、
前記付勢部材、前記閉塞部、および前記弾性体は、樹脂材料で一体に形成されている、請求項２に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項４】
液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体に装着され、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、
前記噴出器本体は、
前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、
後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備えたトリガー式液体噴出器の製造方法であって、
前記噴出孔の前方に配設されるとともに、前記噴出孔をノズル径方向の外側から囲う造泡筒を有する造泡部材を、このトリガー式液体噴出器を組み立てる前にあらかじめ製造しておき、前記造泡部材を製造した後に、このトリガー式液体噴出器に前記造泡部材を組み付けるか否かを判断し、
前記ノズル部材には、第１係止部が形成され、
前記造泡部材には、
前記造泡筒の内側に外気を導入する外気導入孔と、
前記第１係止部に係止可能な第２係止部と、が形成されている、トリガー式液体噴出器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、トリガー式液体噴出器およびその製造方法に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、トリガー部の前後動によって、容器体内から液体を吸い上げつつ、噴出孔を通じて液体を噴出するトリガー式液体噴出器として、例えば下記特許文献１に示されるような、液体を発泡させて噴出する構成と、例えば下記特許文献２に示されるような、液体を霧状に噴出する構成と、が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－０８４０７０号公報
特開２０１８－１４０８２０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
このように液体の吐出態様を異ならせる際、従来では、構造の異なるノズル部材を採用しており、吐出態様の異なる多種のトリガー式液体噴出器を、コストを抑えて製造することが困難であるという問題があった。
【０００５】
本発明は、吐出態様の異なる多種のトリガー式液体噴出器を、コストを抑えて製造することができるトリガー式液体噴出器およびその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体に装着され、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、前記噴出孔の前方に配設されるとともに、前記噴出孔をノズル径方向の外側から囲う造泡筒を有する造泡部材と、を備え、前記噴出器本体は、前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、前記ノズル部材には、第１係止部が形成され、前記造泡部材には、前記造泡筒の内側に外気を導入する外気導入孔と、前記第１係止部に係止された第２係止部と、が形成されている。
【０００７】
造泡部材に、ノズル部材に形成された第１係止部に係止された第２係止部が形成されているので、ノズル部材を共通にしても、造泡部材の有無のみによって、液体の吐出態様の異なる２種類のトリガー式液体噴出器を得ることができる。
ノズル部材に第１係止部が形成され、造泡部材に第２係止部が形成されていることから、吐出態様の異なる複数種のノズル部材であっても、第２係止部に係合可能な第１係止部を形成すれば、造泡部材を取り付けることが可能になり、例えば、製造ライン上において、ノズル部材の種類と、造泡部材の有無と、の組み合わせを変えることで、吐出態様の異なる多種のトリガー式液体噴出器が容易に得られ、コストを抑えて多種のトリガー式液体噴出器を製造することができる。
【０００８】
前記噴出器本体は、前記縦供給筒部から前方に向けて延びる射出筒部と、前記射出筒部内に前後動可能に配設されるとともに、前記射出筒部内を通じた前記縦供給筒部内と前記噴出孔との連通を遮断した蓄圧部材と、後方移動した前記蓄圧部材を前方に向けて付勢する弾性体と、を備え、前記蓄圧部材は、前記射出筒部内の圧力上昇時に後方に移動することで、前記射出筒部内を通して前記縦供給筒部内と前記噴出孔とを連通してもよい。
【０００９】
蓄圧部材および弾性体が設けられているので、射出筒部内の圧力が所定値以上になったときに、射出筒部内を通して縦供給筒部内と噴出孔とを連通させることが可能になり、液体を所期した態様で安定して噴出することができる。
射出筒部内に蓄圧部材が配設されていることから、蓄圧部材が、射出筒部内を通じた縦供給筒部内と噴出孔との連通を遮断した状態において、蓄圧部材が、射出筒部の内周面にその径方向に当接している構成と、蓄圧部材が、射出筒部の内周面に前後方向で当接している構成と、を設計時に選択することが可能になり、吐出態様の異なる多種のトリガー式液体噴出器を容易に得ることができる。
蓄圧部材が射出筒部内に設けられているため、蓄圧部材をノズル部材内に設けた場合に比べて、ノズル部材を小型化することができるうえ、構造を簡略化することができる。
蓄圧部材が射出筒部内に設けられているため、部品点数を増加させずに射出筒部の内容積を減少させることができる。これにより、トリガー部を操作したときに、射出筒部内の圧力を速やかに上昇させることができ、プライミング回数を抑えることが可能である。さらに、射出筒部の内容積が減少することで、射出筒部内に空気が残存し難くなるので、空気の残存によって生じる噴出量のばらつきや噴出孔からの液だれ等を抑制することができる。
【００１０】
前記射出筒部は、前記縦供給筒部の上端部から前方に向けて延び、後方移動した前記トリガー部を前方に向けて付勢する付勢部材と、前記射出筒部の後端開口を閉塞する閉塞部と、が設けられ、前記付勢部材は、前記噴出器本体を左右方向に挟む両側に各別に設けられ、前記弾性体は、前記閉塞部から前方に向けて突出し、前記射出筒部内に挿入され、前記付勢部材、前記閉塞部、および前記弾性体は、樹脂材料で一体に形成されてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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