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公開番号2025033899
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139921
出願日2023-08-30
発明の名称制御システム
出願人アイホン株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類H04M 9/00 20060101AFI20250306BHJP(電気通信技術)
要約【課題】集合住宅の共用部の映像を居室親機側で容易に確認可能な制御システムを提供する。
【解決手段】制御システム1は、集合玄関機10と、複数の居室親機30と、集合住宅の共用部に設置されたカメラ82,83,92,93,95と、カメラ82,83,92,93,95の動作を制御する制御部21と、を含み、集合玄関機10は、サービス事業者による所定のサービスを実行するためのサービス入力部112と、複数の居室のそれぞれに関連する居室情報を入力可能な番号入力部とを有している。制御部21は、サービス入力部112に対する操作を受け付けた後で番号入力部における居室情報の入力を受け付けた場合に、カメラ82,83,92,93,95による撮像を開始させ、カメラ82,83,92,93,95により撮像された撮像データを、複数の居室親機30のうち入力された居室情報に関連付けられた居室親機30に送信する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
集合住宅の入口に設置された集合玄関機と、
前記集合住宅に含まれる複数の居室のそれぞれに関連付けられた複数の居室親機と、
前記集合住宅の共用部に設置された少なくとも一つのカメラと、
前記少なくとも一つのカメラの動作を制御する制御部と、
を含む制御システムであって、
前記集合玄関機は、サービス事業者による所定のサービスを実行するためのサービス入力部と、前記複数の居室のそれぞれに関連する居室情報を入力可能な番号入力部とを有し、
前記制御部は、前記サービス入力部に対する操作を受け付けた後で前記番号入力部における前記居室情報の入力を受け付けた場合に、前記少なくとも一つのカメラによる撮像を開始させ、前記少なくとも一つのカメラにより撮像された撮像データを、前記複数の居室親機のうち、入力された前記居室情報に関連付けられた居室親機に送信する、制御システム。
続きを表示（約 760 文字）【請求項２】
前記共用部は、前記集合住宅の前記入口、複数階を含む前記集合住宅の各階に移動可能なエレベータ、前記エレベータのエレベータホール、複数の前記居室の居住者に共用される共用フロアの少なくとも一つを含む、請求項１に記載の制御システム。
【請求項３】
複数の前記居室の玄関にそれぞれ設置され、来訪者により操作される玄関子機をさらに含み、
前記制御部は、前記玄関子機が前記来訪者による操作を受け付けた場合に、前記少なくとも一つのカメラの撮像を終了させる、請求項１または請求項２に記載の制御システム。
【請求項４】
前記制御部は、
前記サービス入力部に対する来訪者の操作を受け付けたときに、前記来訪者を認証するための認証情報を取得し、
前記来訪者が前記入口の外に出たことを特定する退出情報を取得した場合に、前記認証情報および前記退出情報に基づいて、前記少なくとも一つのカメラの撮像を終了させる、
請求項１または請求項２に記載の制御システム。
【請求項５】
前記居室親機は、前記撮像データに基づく映像を表示可能な表示部を有し、受信した前記映像をリアルタイムで前記表示部に表示させる第一モードと、受信した後の所定時に前記映像を前記表示部に表示させる第二モードとを切り替え可能に構成されている、請求項１または請求項２に記載の制御システム。
【請求項６】
前記制御部は、前記番号入力部における複数の前記居室情報の入力を受け付けた場合に、入力された複数の前記居室情報のそれぞれに関連付けられた各居室親機に、前記撮像データのうち各居室情報に関連付けられた撮像データを送信する、請求項１または請求項２に記載の制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、制御システムに関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、集合住宅の入口に設置されたカメラおよび集合住宅の各居室の玄関に設置された玄関子機のカメラで、来訪者を撮像し、撮像した来訪者の映像を各居室に設置された居室親機に表示して確認できるインターホンシステムがある。
また、近年、荷物の受取人である居住者が配送先の住宅等に不在である場合に、宅配業者が指定された場所に配達物を置くことで配送を完了する、いわゆる置き配と呼ばれる配送形態が増えてきている（例えば、特許文献１および特許文献２参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１４７２９号公報
特開２０２０－５３０４７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、置き配が行われる場合に、セキュリティ対策や、居住者が在宅であっても対面を避けて配達物を受け取りたいという要請の観点から、置き配を行った宅配業者の映像を居住者が確認したい場合がある。しかし、従来のインターホンシステムでは、集合住宅の入口や各居室の玄関先以外の共用部で撮像された映像を居室親機側で確認することができず、改善の余地がある。
また、置き配にて配達する配達物が盗まれないように、常に共用部の撮影を行うとともに、セキュリティ上、共用部で撮像した撮像データに基づく映像を各居室の居室親機で確認できないように設定する場合がある。しかし、対面を避けて配達物を受け取りたい居住者にとって、共用部で撮像された映像を居室親機側で確認することができれば便利である。
【０００５】
そこで、本開示は、サービス事業者による所定の操作が受け付けられた後で居室情報の入力が受け付けられた場合に、集合住宅の共用部で撮像された映像を居室親機側で容易に確認可能な制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために、本発明の制御システムは、
集合住宅の入口に設置された集合玄関機と、
前記集合住宅に含まれる複数の居室のそれぞれに関連付けられた複数の居室親機と、
前記集合住宅の共用部に設置された少なくとも一つのカメラと、
前記少なくとも一つのカメラの動作を制御する制御部と、
を含む制御システムであって、
前記集合玄関機は、サービス事業者による所定のサービスを実行するためのサービス入力部と、前記複数の居室のそれぞれに関連する居室情報を入力可能な番号入力部とを有し、
前記制御部は、前記サービス入力部に対する操作を受け付けた後で前記番号入力部における前記居室情報の入力を受け付けた場合に、前記少なくとも一つのカメラによる撮像を開始させ、前記少なくとも一つのカメラにより撮像された撮像データを、前記複数の居室親機のうち、入力された前記居室情報に関連付けられた居室親機に送信する。
【０００７】
上記構成によれば、宅配業者等のサービス事業者が集合玄関機において所定の居室の部屋番号を入力したことに基づいて、当該所定の居室の居室親機に共用部のカメラにより撮像された撮像データを送信することができる。これにより、居住者が、共用部に居る来訪者を映像で確認することができるため、セキュリティを確保できる。また、配送員との対面を避けて置き配の荷物を受け取りたい居住者が共用部の映像を確認することにより、配送員との対面を避けることができ、荷物を受け取る居住者の利便性が向上する。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、集合住宅の共用部を撮像された映像を居室親機側で容易に確認可能な制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、第一実施形態に係る制御システム１を示す構成図である。
図２は、制御システム１の機能ブロック図である。
図３は、呼出テーブル２２ａの一例である。
図４は、データテーブル５１ａに記憶される情報の一例である。
図５は、制御システム１の動作例を説明するためのフローチャートである。
図６は、撮像終了タイミングを説明するためのフローチャートである。
図７は、撮像終了タイミングの変形例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
（第一実施形態）
以下、本発明の第一実施形態に係る制御システムについて図面を参照して説明する。
図１は、第一実施形態に係る制御システム１を示す構成図である。制御システム１は、例えばマンション等の集合住宅に適用されるシステムである。本実施形態の集合住宅は、図１に示すように、複数階を含み、各階において複数の居室の居住者に共用される共用フロア９４を備えている。また、本実施形態の集合住宅は、図１に示すように、各階に移動可能なエレベータ９０と、各エレベータ９０のエレベータホールと、を備えている。集合住宅の入口、複数階を含む集合住宅の各階に移動可能なエレベータ９０、エレベータ９０のエレベータホール、各階において複数の居室の居住者に共用される共用フロア９４は、本実施形態の集合住宅における共用部の一例である。
（【００１１】以降は省略されています）

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