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公開番号2025033446
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139167
出願日2023-08-29
発明の名称木造軸組架構
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 2/56 20060101AFI20250306BHJP(建築物)
要約【課題】木造の架構部材に木質パネルが取り付けられてなる木造軸組架構において、架構部材と木質パネルの接合部が高い剛性を有し、かつ終局耐力の上昇が抑制されている木造軸組架構を提供すること。
【解決手段】木造の架構部材である、柱10と、梁20及び土台30を含む横架材と、を有する架構90に対して、木質パネル40が取り付けられている、木造軸組架構100であり、柱10及び/又は横架材20,30と木質パネル40が、突起付きプレート50を介して直接的もしくは間接的に留め具60にて接合されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
木造の架構部材である、柱と、梁及び土台を含む横架材と、を有する架構に対して、木質パネルが取り付けられている、木造軸組架構であって、
前記柱及び/又は前記横架材と前記木質パネルが、突起付きプレートを介して直接的もしくは間接的に留め具にて接合されていることを特徴とする、木造軸組架構。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記突起付きプレートは、鋼製のプレートの一対の広幅面の双方に、該プレートにある複数の切り欠きが掻き上げられることにより形成される、複数の突起を備えており、
前記一対の広幅面のそれぞれの前記複数の突起が、相互に接合される、前記柱及び/又は前記横架材と木質パネルに対して突き刺さっていることを特徴とする、請求項1に記載の木造軸組架構。
【請求項3】
前記架構部材の側面に、前記突起付きプレートを挟んで前記木質パネルの一部が配設され、該木質パネルと該突起付きプレートを貫通する前記留め具が、前記架構部材に到達していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の木造軸組架構。
【請求項4】
前記架構部材の側面に溝が設けられ、
前記溝に前記突起付きプレートと前記木質パネルの端部が順に収容され、前記側面と該木質パネルが面一となっていることを特徴とする、請求項3に記載の木造軸組架構。
【請求項5】
前記架構部材の側面に対して、前記木質パネルの端部が当接され、
前記架構部材の前記側面に受材が配設され、
前記架構部材と前記受材の間に前記突起付きプレートが介在し、
前記受材と前記木質パネルの間に別途の前記突起付きプレートが介在し、
前記木質パネルと前記突起付きプレートを貫通する前記留め具が前記受材に到達し、該受材と前記突起付きプレートを貫通する別の前記留め具が前記架構部材に到達していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の木造軸組架構。
【請求項6】
前記木質パネルの正面視形状は矩形であり、
前記矩形の四つの隅角部が切欠かれていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の木造軸組架構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木造軸組架構に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
木造軸組工法による木造軸組架構においては、木造の柱と、木造の梁もしくは土台といった架構部材(木質軸部材)により構成される架構の内部に、構造用合板などの木質パネルを耐力壁として釘等により接合する形式や、筋交いを配設する形式などが一般に適用されている。真壁形式では、受材を介して架構部材に対して木質パネルを釘やビス等の留め具により固定する方法で木造軸組架構が形成され、大壁形式では、架構部材に対して木質パネルを留め具により直接固定する方法で木造軸組架構が形成される。いずれの形式の木造軸組架構であっても、高耐力な耐力壁を形成する木造軸組架構を形成する際には、留め具の本数を多くすることが一般的である。
【0003】
しかしながら、留め具の本数を多くして架構部材に対して木質パネルを接合する場合に、木造軸組架構の設計耐力(短期許容応力度設計時の耐力)に対して終局耐力が大きくなることが容易に想像される。この終局耐力の増大に伴い、例えば、架構部材である柱と木質パネルの接合部における応力が増大し、接合部が先行して破壊に至り得る。また、木造軸組架構の幅が狭い場合は耐力壁の剛性が低下することから、設計耐力に対して終局耐力がより一層上昇する傾向となり、接合部の先行破壊がより一層顕著になる。
【0004】
以上のことから、木造の架構部材に木質パネルが取り付けられてなる木造軸組架構において、架構部材と木質パネルの接合部が高い剛性を有し、かつ終局耐力の上昇が抑制されている木造軸組架構が望まれる。
【0005】
ここで、特許文献1には、木造建物軸組に接合固定される薄鋼板壁面材とこれらを接合固定する方法が提案されている。具体的には、柱、間柱、梁、桁、根太及び土台等の各々の軸材から構成される木造建物軸組において、木造建物軸組の壁面と各々の軸材とを覆い、かつ各々の軸材に薄鋼板壁面材を接合固定することにより、薄鋼板壁面材が、木造建物軸組とともに耐力壁を形成し、筋違いの代替えまたは補強をするものである。薄鋼板壁面材の面に予め示されている接合固定位置は、木造建物軸組の各々の軸材の接合部分に向かうにしたがい密となるように設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平11-172812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の木造建物軸組に接合固定される薄鋼板壁面材によれば、木造建物軸組の各々の軸材に対して多数の釘やねじ等によって接合されることから、高耐力な耐力壁を形成できる一方で、上記する課題、すなわち、接合部における応力の増大に伴う接合部の先行破壊の恐れがある。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、木造の架構部材に木質パネルが取り付けられてなる木造軸組架構において、架構部材と木質パネルの接合部が高い剛性を有し、かつ終局耐力の上昇が抑制されている木造軸組架構を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成すべく、本発明による木造軸組架構の一態様は、
木造の架構部材である、柱と、梁及び土台を含む横架材と、を有する架構に対して、木質パネルが取り付けられている、木造軸組架構であって、
前記柱及び/又は前記横架材と前記木質パネルが、突起付きプレートを介して直接的もしくは間接的に留め具にて接合されていることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、柱及び/又は横架材と木質パネルが、突起付きプレートを介して直接的もしくは間接的に留め具にて接合されていることにより、釘やビス等の留め具の本数を可及的に低減しながら、高剛性で終局耐力の上昇が抑制された架構部材と木質パネルの接合部を形成することができる。すなわち、突起付きプレートの突起が架構部材や木質パネルに突き刺さり、双方の界面における滑り剛性が高められることで、釘等の留め具の本数を低減しながら、接合部の剛性を高めることができる。設計耐力(短期許容応力度設計時の耐力)に対する終局耐力の増大が抑制されることにより、接合部の応力増大の抑制を図ることができる。また、釘等の留め具の本数を可及的に低減できることから、木造軸組架構の施工性が向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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