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公開番号
2025032878
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2023138378
出願日
2023-08-28
発明の名称
コンクリート用養生シート
出願人
ニチバン株式会社
代理人
弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
,
個人
主分類
E04G
21/02 20060101AFI20250305BHJP(建築物)
要約
【課題】 より効率的に二酸化炭素をコンクリートに固定する技術を提供することを課題とする。
【解決手段】 二酸化炭素透過度が500cm
3
/m
2
・24h・atm以下である、二酸化炭素をコンクリートに固定するためのコンクリート用養生シートである。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
二酸化炭素透過度が500cm
3
/m
2
・24h・atm以下である、二酸化炭素をコンクリートに固定するためのコンクリート用養生シート。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
二酸化炭素透過度が200cm
3
/m
2
・24h・atm以下である、請求項1記載のコンクリート用養生シート。
【請求項3】
前記コンクリート用養生シートが基材層を含み、前記基材層が1層構造又は2層以上の多層構造である、請求項1記載のコンクリート用養生シート。
【請求項4】
前記基材層が、ポリオレフィン系、ポリエステル系及びポリアミド系からなる群から選択される少なくとも1種からなる、請求項3記載のコンクリート用養生シート。
【請求項5】
更に二酸化炭素バリア層を有する、請求項1記載のコンクリート用養生シート。
【請求項6】
二酸化炭素バリア層が無機系層である、請求項5記載のコンクリート用養生シート。
【請求項7】
二酸化炭素バリア層が有機系層である、請求項5記載のコンクリート用養生シート。
【請求項8】
更に粘着剤層を有する、請求項1記載のコンクリート用養生シート。
【請求項9】
前記粘着剤層が、湿潤面にも貼付可能な材質からなる、請求項8記載のコンクリート用養生シート。
【請求項10】
前記粘着剤層を構成する粘着剤組成物が、窒素含有モノマーと、ポリアルキレングリコール構造を有する(メタ)アクリレートモノマーと、水酸基含有モノマーと、を含む構成モノマーの重合体であるアクリル系ポリマーを含む、請求項8記載のコンクリート用養生シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素をコンクリートに固定する技術に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
炭酸ガス中でセメントを養生することで、コンクリート強度の向上を図る技術が提案されている。例えば、特許文献1では、建造物を構成するコンクリートの表面を養生部材で覆い空間を形成させた上、該空間に大気圧よりも高い濃度となるように二酸化炭素を含むガスを供給する手段が提案されている。また、特許文献2では、セメントと骨材と水を混練して得られるセメント硬化体を成形して、前養生を行ない、脱型した後、所定の期間、炭酸ガス雰囲気中で養生することによって、高強度セメント硬化体を得る技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-19100号公報
特開平6-263562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、コンクリートに二酸化炭素を封入して高強度のコンクリートを得る技術自体は既に知られている。本発明は、より効率的に二酸化炭素をコンクリートに固定する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明(1)は、二酸化炭素透過度が500cm
3
/m
2
・24h・atm以下である、二酸化炭素をコンクリートに固定するためのコンクリート用養生シートである。
本発明(2)は、二酸化炭素透過度が200cm
3
/m
2
・24h・atm以下である、前記発明(1)のコンクリート用養生シートである。
本発明(3)は、前記コンクリート用養生シートが基材層を含み、前記基材層が1層構造又は2層以上の多層構造である、前記発明(1)~(2)のいずれか一つのコンクリート用養生シートである。
本発明(4)は、前記基材層が、ポリオレフィン系、ポリエステル系及びポリアミド系からなる群から選択される少なくとも1種からなる、前記発明(3)のコンクリート用養生シートである。
本発明(5)は、更に二酸化炭素バリア層を有する、前記発明(1)~(4)のいずれか一つのコンクリート用養生シートである。
本発明(6)は、二酸化炭素バリア層が無機系層である、前記発明(5)のコンクリート用養生シートである。
本発明(7)は、二酸化炭素バリア層が有機系層である、前記発明(5)のコンクリート用養生シートである。
本発明(8)は、更に粘着剤層を有する、前記発明(1)~(7)のいずれか一つのコンクリート用養生シートである。
本発明(9)は、前記粘着剤層が、湿潤面にも貼付可能な材質からなる、前記発明(8)のコンクリート用養生シートである。
本発明(10)は、前記粘着剤層を構成する粘着剤組成物が、窒素含有モノマーと、ポリアルキレングリコール構造を有する(メタ)アクリレートモノマーと、水酸基含有モノマーと、を含む構成モノマーの重合体であるアクリル系ポリマーを含む、前記発明(8)~(9)のいずれか一つのコンクリート用養生シートである。
本発明(11)は、前記粘着剤組成物が、イソシアネート系架橋剤を含み、前記粘着剤組成物中、前記アクリル系ポリマーの含有量を100質量部とした場合の、前記イソシアネート系架橋剤の含有量が1.0質量部超5.0質量部以下である、前記発明(10)のコンクリート用養生シートである。
本発明(12)は、前記発明(1)~(11)のいずれか一つのコンクリート用養生シートと、前記コンクリート用養生シートの端部に貼付された粘着テープ又はシートと、を有している、コンクリート用養生ロールマスカーである。
本発明(13)は、前記粘着テープ又はシートが、二酸化炭素透過度が500cm
3
/m
2
・24h・atm以下である粘着テープ又はシートである、前記発明(12)のコンクリート用養生ロールマスカーである。
本発明(14)は、前記粘着テープ又はシートを構成する粘着剤組成物が、窒素含有モノマーと、ポリアルキレングリコール構造を有する(メタ)アクリレートモノマーと、水酸基含有モノマーと、を含む構成モノマーの重合体であるアクリル系ポリマーを含む、前記発明(12)~(13)のいずれか一つのコンクリート用養生ロールマスカーである。
本発明(15)は、更に、前記粘着剤組成物が、イソシアネート系架橋剤を含み、前記粘着剤組成物中、前記アクリル系ポリマーの含有量を100質量部とした場合の、前記イソシアネート系架橋剤の含有量が1.0質量部超5.0質量部以下である、前記発明(14)のコンクリート用養生ロールマスカーである。
本発明(16)は、前記発明(1)~(11)のいずれか一つのコンクリート用養生シート又は前記発明(12)~(15)のいずれか一つのコンクリート用養生ロールマスカーを、必要に応じ粘着テープを用いることで、生コンクリート表面に密閉貼付する工程を含む、コンクリート養生方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、より効率的に二酸化炭素をコンクリートに固定する技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本形態に係る1層の基材層(樹脂)を有するコンクリート用養生シートの一例(上図)、本形態に係る3層からなる多層構造の基材層(樹脂層)を有するコンクリート用養生シートの一例(下図)である。
図2は、本形態に係る二酸化炭素バリア層(例えば無機系層)を有するコンクリート用養生シートの一例である。
図3は、本形態に係る粘着剤層を有するコンクリート用養生シートの一例である。
図4は、本形態に係るコンクリート用養生ロールマスカーの一例を示した図である。
図5は、本形態に係るコンクリート用養生シートの一例を示した図である。
図6は、本形態に係るコンクリート用養生シートの一例を示した図である(シートの周囲にテープを配した使用例)。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1.コンクリート用養生シート
本発明の一形態に係るコンクリート用養生シートは、二酸化炭素透過度が500cm
3
/m
2
・24h・atm以下である。以下、該シートを詳述する。尚、本明細書における「シート」は、被着体を少なくとも部分的に覆うことができる形状であれば特に限定されず、狭義のシートのみならずテープも包含する。
【0009】
本発明の一形態に係るコンクリート用養生シートは、1層の基材層(樹脂)からなる構造(図1の上図)でも2層以上の基材層(樹脂層)からなる多層構造(図1の下図に3層を例示)でもよい。また、形状も、特に限定されず、例えば、三角形や方形を含む多角形タイプ(角取りされたものを含む)、円形・楕円形タイプ、広幅タイプ(例えば、正方形状シート)、幅狭タイプ(例えば、長方形状テープ)等を挙げることができる。
【0010】
ここで、コンクリート用養生シートを構成する樹脂は、特に限定されず、例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系及びポリアミド系からなる群から選択される少なくとも1種を挙げることができる。また、2層以上の基材層(樹脂層)からなる多層構造の場合、同一の樹脂層を積層しても、異なる樹脂層を積層してもよい。特に、ポリアミドを含有する多層フィルムが好適である。
(【0011】以降は省略されています)
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