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公開番号
2025059984
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170437
出願日
2023-09-29
発明の名称
感温性粘着剤
出願人
ニチバン株式会社
代理人
弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20250403BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】常温~常温以下の温度にて粘着力を発現し、粘着力を発現した温度より低温とすることで粘着力が低減する、感温性粘着剤を提供する。
【課題手段】エラストマー成分として4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体を含有する感温性粘着剤組成物であって、該感温性粘着剤組成物からなる粘着剤層を基材の少なくとも一方の面上に設けた粘着シートが、10℃以上25℃以下の温度範囲のうち、対BA-SUS板に対する粘着力が0.15N/10mm以上となる水準を維持し得る下限の粘着力発現温度T
low
を有し、且つ、該下限の粘着力発現温度T
low
より5℃低い温度(T
low
-5℃)においては、対BA-SUS板に対する粘着力が0.12N/10mm以下となる粘着挙動を示す、粘着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
エラストマー成分として4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体を含有する感温性粘着剤組成物であって、
該感温性粘着剤組成物からなる粘着剤層を基材の少なくとも一方の面上に設けた粘着シートが、10℃以上25℃以下の温度範囲のうち、対BA-SUS板に対する粘着力が0.15N/10mm以上となる水準を維持し得る下限の粘着力発現温度T
low
を有し、且つ、該下限の粘着力発現温度T
low
より5℃低い温度(T
low
-5℃)においては、対BA-SUS板に対する粘着力が0.12N/10mm以下となる粘着挙動を示す、
粘着剤組成物。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体が、
4-メチル-1-ペンテンに由来する単位構造を70モル%~90モル%、炭素原子数2又は3のα-オレフィンに由来する単位構造を10モル%~30モル%、さらにその他の単位構造を0~10モル%の割合にて含む(但し、全単位構造の合計は100モル%である)共重合体である、
請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
前記粘着剤組成物が、さらに、粘着付与樹脂及び軟化剤を含有する、
請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
前記粘着付与樹脂が、脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族変性テルペン系樹脂、及び脂環族系水添石油樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である、
請求項3に記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
前記軟化剤が、オイル類、ワックス類、及びポリブテンからなる群から選択される少なくとも1種である、
請求項3に記載の粘着剤組成物。
【請求項6】
基材と、該基材の少なくとも一方の面上に請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する、粘着シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は感温性粘着剤組成物及び該組成物から形成された粘着剤層を有する粘着シートに関し、特に常温(25℃)以下の温度にて粘着力を発現する、感温性粘着剤組成物及び粘着シートに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
粘着力を熱によって制御する感温性粘着剤やそれを粘着剤層に用いた粘着シート等が知られている。
例えば側鎖結晶化性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点以上の温度で粘着力を発現する感温性粘着剤が提案されている。該感温性粘着剤は、融点未満の温度にまで冷却処理をすると、前記側鎖結晶性ポリマーが結晶化することによって粘着力が低下する(特許文献1、2等)。
また、ポリイミド系被着体に対して室温下で強固に接着できるとともに、感温性樹脂の融点以上の温度で粘着力が低下し、容易に剥離することができる感温性粘着剤として、ベース樹脂とカルボキシル基非含有側鎖結晶性ポリマーとを含有し、該カルボキシル基非含有側鎖結晶性ポリマーの融点以上の温度で、ポリイミド系被着体に対する粘着力が低下する感温性粘着剤が提案されている(特許文献3)。
さらに、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)と、架橋剤(B)と、ポリロタキサン化合物(C)とを含有する粘着性組成物から形成された粘着剤層を有し、20℃における対ガラス粘着力が1.5N/25mm未満であり、80℃における対ガラス粘着力が2.0N/25mm以上である感温性粘着シートが提案されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-251923号公報
特開2010-202809号公報
特開2019143065号公報
特許第7017442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、常温~常温以下の温度にて粘着力を発現し、粘着力を発現した温度より低温とすることで粘着力が低減する、感温性粘着剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち本発明は、下記感温性粘着剤組成物及び粘着シートを対象とする。
[1]
エラストマー成分として4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体を含有する感温性粘着剤組成物であって、
該感温性粘着剤組成物からなる粘着剤層を基材の少なくとも一方の面上に設けた粘着シートが、10℃以上25℃以下の温度範囲のうち、対BA-SUS板に対する粘着力が0.15N/10mm以上となる水準を維持し得る下限の粘着力発現温度T
low
を有し、且つ、該下限の粘着力発現温度T
low
より5℃低い温度(T
low
-5℃)においては、対BA-SUS板に対する粘着力が0.12N/10mm以下となる粘着挙動を示す、
粘着剤組成物。
[2]
前記4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体が、
4-メチル-1-ペンテンに由来する単位構造を70モル%~90モル%、炭素原子数2又は3のα-オレフィンに由来する単位構造を10モル%~30モル%、さらにその他の単位構造を0~10モル%の割合にて含む(但し、全単位構造の合計は100モル%である)共重合体である、[1]に記載の粘着剤組成物。
[3]
前記粘着剤組成物が、さらに、粘着付与樹脂及び軟化剤を含有する、[1]に記載の粘着剤組成物。
[4]
前記粘着付与樹脂が、脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族変性テルペン系樹脂、及び脂環族系水添石油樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である、[2]に記載の粘着剤組成物。
[5]
前記軟化剤が、オイル類、ワックス類、及びポリブテンからなる群から選択される少なくとも1種である、[3]に記載の粘着剤組成物。
[6]
基材と、該基材の少なくとも一方の面上に[1]乃至[5]のうちいずれか一項に記載の粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する、粘着シート。
【発明の効果】
【0006】
本発明の感温性粘着剤組成物は、常温~常温以下の温度にて粘着力を発現して被着体に貼付することができ、そして粘着力を発現した温度よりわずかに低温下で粘着力が低減して被着体から容易に剥離できる感温性粘着剤組成物及び粘着シートを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[感温性粘着剤組成物]
本発明に係る感温性粘着剤組成物は、ポリオレフィンエラストマーを含有し、具体的には4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体を含有する。
【0008】
上記4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体は、例えば4-メチル-1-ペンテンに由来する単位構造を70モル%~90モル%含み、炭素原子数2又は3のα-オレフィンに由来する単位構造を10モル%~30モル%含むものとすることができる。また該共重合体は、さらに、4-メチル-1-ペンテン以外の炭素原子数4~20のα-オレフィンに由来する単位構造を10モル%以下の割合で含んでいてもよい(なお、全単位構造の合計は100モル%である)。
【0009】
上記4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体における4-メチル-1-ペンテンに由来する単位構造の割合は、例えば72モル%~89モル%、あるいは72モル%~85モル%とすることができる。
また上記4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体における炭素原子数2又は3のα-オレフィンに由来する単位構造の割合は、例えば11モル%~28モル%、あるいは15モル%~28モル%とすることができる。
【0010】
なお、4-メチル-1-ペンテン以外の上記炭素原子数4~20のα-オレフィンとしては、例えば、直鎖状又は分岐状のα-オレフィン、環状オレフィン、芳香族ビニル化合物、共役ジエン、非共役ポリエン、官能ビニル化合物等が含まれる。なお官能化ビニル化合物としては、例えば、ヒドロキシ基含有オレフィン;ハロゲン化オレフィン;不飽和カルボン酸類;不飽和アミン類;不飽和酸無水物類;上記不飽和カルボン酸類のハロゲン化物;不飽和エポキシ化合物類などが挙げられる。
これらの中でも、上記炭素原子数4~20のα-オレフィンとしては、1-ブテン、1
-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセン、ビニルシクロヘキサン、及びスチレンからなる群より選ばれる少なくとも1種を挙げることができる。
上記4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体に上記炭素原子数4~20のα-オレフィンに由来する単位構造が含まれる場合、上記炭素原子数4~20のα-オレフィンに由来する単位構造は1種のみ含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。
また上記4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体における上記炭素原子数4~20のα-オレフィンに由来する単位構造の割合は、例えば5モル%以下、3モル%以下であり、1モル%以下とすることができ、また当該単位構造を含まない態様とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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