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公開番号2025032839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2023138326
出願日2023-08-28
発明の名称撮像装置
出願人株式会社SCREENホールディングス
代理人個人
主分類H04N 1/12 20060101AFI20250305BHJP(電気通信技術)
要約【課題】印刷媒体を搬送しつつ、撮像する際に、印刷媒体の搬送速度が変化する場合でも、出力する色成分データの各色間の誤差を抑制する撮像装置を提供する。
【解決手段】印刷装置1において、第1色読取素子は、駆動信号SCに基づく撮像タイミングで、第1撮像位置にて印刷媒体9を撮像し、第1色読取信号S1を一定周期で出力する。第2色読取素子は、前記撮像タイミングで、第2撮像位置にて印刷媒体9を撮像し、第2色読取信号S2を一定周期で出力する。第1色平均化処理部571は、蓄積された複数の第1色読取信号S1を、印刷媒体9の搬送速度に応じてエンコーダ30が出力するパルス信号に基づく第1搬送信号Rsub1と、駆動信号SCとの間の時間のずれに応じた重みで平均化処理する。第2色平均化処理部572は、蓄積された複数の第2色読取信号S2を、前記パルス信号に基づく第2搬送信号Rsub2に基づき、同様に平均化処理する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
撮像装置であって、
印刷媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送機構と、
前記搬送機構によって搬送される前記印刷媒体の搬送速度に応じたパルス信号を出力するエンコーダと、
一定周期で発生する駆動信号に基づく前記一定周期の撮像タイミングにおいて、前記搬送経路上の第1撮像位置において前記印刷媒体を撮像することにより、第1の色成分である第1色読取信号を前記一定周期で出力する第1色読取素子と、
前記一定周期の撮像タイミングにおいて、前記搬送経路上の前記第1撮像位置よりも下流側の第2撮像位置において前記印刷媒体を撮像することにより、第2の色成分である第2色読取信号を前記一定周期で出力する第2色読取素子と、
前記第1色読取素子が出力する複数の前記第1色読取信号と、前記第2色読取素子が出力する複数の前記第2色読取信号と、を蓄積可能なバッファと、
前記バッファに蓄積された前記複数の前記第1色読取信号を、前記パルス信号に基づく第1搬送信号と前記駆動信号との間の時間のずれに応じた重みで平均化処理する第1色平均化処理部と、
前記バッファに蓄積された前記複数の前記第2色読取信号を、前記パルス信号に基づく第2搬送信号と前記駆動信号との間の時間のずれに応じた重みで平均化処理する第2色平均化処理部と、
を有する、撮像装置。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記一定周期の撮像タイミングにおいて、前記搬送経路上の前記第2撮像位置よりも下流側の第3撮像位置において前記印刷媒体を撮像することにより、第3の色成分である第3色読取信号を前記一定周期で出力する第3色読取素子
をさらに有し、
前記バッファは、さらに前記第3色読取素子が出力する複数の前記第3色読取信号を蓄積可能であり、
前記バッファに蓄積された前記複数の前記第3色読取信号を、前記パルス信号に基づく第3搬送信号と前記駆動信号との間の時間のずれに応じた重みで平均化処理する第3色平均化処理部
をさらに有する、撮像装置。
【請求項3】
請求項2に記載の撮像装置であって、
前記第1色平均化処理部によって平均化処理された信号と、前記第2色平均化処理部によって平均化処理された信号と、前記第3色平均化処理部によって平均化処理された信号とを、重ね合わせた画像を、前記画像を検査する外部装置へ出力する画像データ出力部
をさらに有し、
前記パルス信号に基づく前記第1搬送信号とは、前記印刷媒体が、前記第1撮像位置上を、前記外部装置における前記検査に必要な解像度が示す1ピクセル相当の距離だけ搬送される毎に立ち上がるパルス状の時系列信号であり、
前記パルス信号に基づく前記第2搬送信号とは、前記印刷媒体が、前記第2撮像位置上を、前記外部装置における前記検査に必要な解像度が示す1ピクセル相当の距離だけ搬送される毎に立ち上がるパルス状の時系列信号であり、
前記パルス信号に基づく前記第3搬送信号とは、前記印刷媒体が、前記第3撮像位置上を、前記外部装置における前記検査に必要な解像度が示す1ピクセル相当の距離だけ搬送される毎に立ち上がるパルス状の時系列信号である、撮像装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の撮像装置であって、
前記印刷媒体の幅方向に配列された複数の前記第1色読取素子と、前記幅方向に配列された複数の前記第2色読取素子と、前記幅方向に配列された複数の前記第3色読取素子と、を含むラインセンサを有する、撮像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される主題は、撮像装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【0002】
従来、印刷媒体を一方向に搬送しつつ、印刷媒体に印刷された画像をカメラで撮像し、得られた画像データに基づいて、印刷品質やノズルのチェック等の各種の検査が行われている。カメラには、例えば、印刷媒体を1ライン状に撮像し、かつ、印刷媒体やカメラ自体を当該ラインと直交する方向に移動させつつ連続的に撮像することで、印刷媒体の全体の画像を時系列で取得可能な、ラインセンサが用いられる。例えば、特許文献1には、ラインセンサの一種であるコンタクトイメージセンサ(CIS)を用いて原稿を読み取る技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-170888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の画像読取装置(100)が有するCIS(101)は、光源としてのLED(201)、導光体(202)、レンズアイ(203)、およびラインセンサ(204)を有する。LED(201)は、R(赤)、G(緑)、B(青)の光を発光するLED素子で構成されている(段落0016)。カラー画像を読み取る際には、CIS(101)を副走査方向に往復移動させつつ、LED(201)をR点灯、G点灯、B点灯と順番に単色点灯させ、原稿からの拡散光をラインセンサ(204)で受光する(段落0018)。また、CIS(101)から出力される注目画素の色成分データに対して、シェーディング補正回路(309)にて副走査方向の色ずれ値のフィルタリング処理を行う(要約)。
【0005】
しかしながら、CIS(101)を副走査方向に移動させる際に、移動速度が変化すると、各色間で色成分データの補正結果に誤差が生じる場合がある。この場合、その後に各色成分データを合わせて1つの画像を生成する際に、品質が低下する虞がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、印刷媒体を移動させつつ、撮像装置にて撮像する際に、印刷媒体の移動速度が変化する場合でも、撮像装置から出力される色成分データの各色間の誤差を抑制できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、撮像装置であって、搬送機構と、エンコーダと、第1色読取素子と、第2色読取素子と、バッファと、第1色平均化処理部と、第2色平均化処理部と、を有する。前記搬送機構は、印刷媒体を搬送経路に沿って搬送する。前記エンコーダは、前記搬送機構によって搬送される前記印刷媒体の搬送速度に応じたパルス信号を出力する。前記第1色読取素子は、一定周期で発生する駆動信号に基づく一定周期の撮像タイミングにおいて、前記搬送経路上の第1撮像位置において前記印刷媒体を撮像することにより、第1の色成分である第1色読取信号を前記一定周期で出力する。前記第2色読取素子は、前記一定周期の撮像タイミングにおいて、前記搬送経路上の前記第1撮像位置よりも下流側の第2撮像位置において前記印刷媒体を撮像することにより、第2の色成分である第2色読取信号を前記一定周期で出力する。前記バッファは、前記第1色読取素子が出力する複数の前記第1色読取信号と、前記第2色読取素子が出力する複数の前記第2色読取信号と、を蓄積可能である。前記第1色平均化処理部は、前記バッファに蓄積された前記複数の前記第1色読取信号を、前記パルス信号に基づく第1搬送信号と前記駆動信号との間の時間のずれに応じた重みで平均化処理する。前記第2色平均化処理部は、前記バッファに蓄積された前記複数の前記第2色読取信号を、前記パルス信号に基づく第2搬送信号と前記駆動信号との間の時間のずれに応じた重みで平均化処理する。
【0008】
本願の第2発明は、第1発明の撮像装置であって、前記一定周期の撮像タイミングにおいて、前記搬送経路上の前記第2撮像位置よりも下流側の第3撮像位置において前記印刷媒体を撮像することにより、第3の色成分である第3色読取信号を前記一定周期で出力する第3色読取素子をさらに有する。前記バッファは、さらに前記第3色読取素子が出力する複数の前記第3色読取信号を蓄積可能である。また、前記撮像装置は、前記バッファに蓄積された前記複数の前記第3色読取信号を、前記パルス信号に基づく第3搬送信号と前記駆動信号との間の時間のずれに応じた重みで平均化処理する第3色平均化処理部をさらに有する。
【0009】
本願の第3発明は、第2発明の撮像装置であって、前記第1色平均化処理部によって平均化処理された信号と、前記第2色平均化処理部によって平均化処理された信号と、前記第3色平均化処理部によって平均化処理された信号とを、重ね合わせた画像を、前記画像を検査する外部装置へ出力する画像データ出力部をさらに有する。前記パルス信号に基づく前記第1搬送信号とは、前記印刷媒体が、前記第1撮像位置上を、前記外部装置における前記検査に必要な解像度が示す1ピクセル相当の距離だけ搬送される毎に立ち上がるパルス状の時系列信号である。前記パルス信号に基づく前記第2搬送信号とは、前記印刷媒体が、前記第2撮像位置上を、前記外部装置における前記検査に必要な解像度が示す1ピクセル相当の距離だけ搬送される毎に立ち上がるパルス状の時系列信号である。前記パルス信号に基づく前記第3搬送信号とは、前記印刷媒体が、前記第3撮像位置上を、前記外部装置における前記検査に必要な解像度が示す1ピクセル相当の距離だけ搬送される毎に立ち上がるパルス状の時系列信号である。
【0010】
本願の第4発明は、第2発明または第3発明の撮像装置であって、前記印刷媒体の幅方向に配列された複数の前記第1色読取素子と、前記幅方向に配列された複数の前記第2色読取素子と、前記幅方向に配列された複数の前記第3色読取素子と、を含むラインセンサを有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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