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10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025032230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-11
出願番号2024212587,2023099109
出願日2024-12-05,2018-03-13
発明の名称画像の符号化および復号のための方法および装置
出願人インターデジタル ヴイシー ホールディングス, インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H04N 19/176 20140101AFI20250304BHJP(電気通信技術)
要約【課題】画像境界における画像ブロックの符号化および復号のための方法および装置を提供する。
【解決手段】復号方法は、画像の現在のブロックが画像の境界を越えて延在するかどうかを判断することと、複数の分割モードの各分割モードに対して、現在のブロックが分割モードに従って分割されるのが許可されるかどうかを、分割線の少なくとも1本が画像境界の1つと同一場所に位置付けられているかどうかまたは画像境界に沿った画像内部のブロック部分のサイズが最小ブロックサイズの倍数であるかどうかをチェックすることにより判断することと、許可される分割モードに応答して現在のブロックの現在の分割モードをビットストリームから復号することと、現在の分割モードに従って現在のブロックを復号することと、を含む。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
画像の現在のブロックを復号するための復号方法であって、
前記現在のブロックが前記画像の境界を越えて延在するかどうかを判断することと、
複数の分割モードの各分割モードに対して、前記分割モードが前記現在のブロックに対して許可されるかどうかを、
前記分割線の少なくとも1本が前記画像境界の1つと同一場所に位置付けられている場合には前記分割モードを許可することによって、そうでなければ、
前記画像境界に沿った前記画像内部のブロック部分のサイズが最小ブロックサイズの倍数である場合には前記分割モードを許可することによって、
判断することと、
前記許可される分割モードに応答して前記現在のブロックの現在の分割モードをビットストリームから復号することと、
前記現在の分割モードに従って前記現在のブロックを復号することと、
を含む、復号方法。
続きを表示(約 3,200 文字)【請求項2】
hは前記現在のブロックの高さで、wは前記現在のブロックの幅であり、かつ前記複数の分割モードは、次の分割モード:
前記ブロックを、高さh/4の1つの上側サブブロックおよび高さ3h/4の1つの下側サブブロックに水平に分割すること、
前記ブロックを、高さh/4の1つの下側サブブロックおよび高さ3h/4の1つの上側サブブロックに水平に分割すること、
前記ブロックを、幅w/4の1つの左側サブブロックおよび幅3w/4の1つの右側サブブロックに垂直に分割すること、
前記ブロックを、幅w/4の1つの右側サブブロックおよび幅3w/4の1つの左側サブブロックに垂直に分割すること、
前記ブロックを、高さh/4の1つのサブブロック、高さh/2の1つの中央サブブロックおよび高さh/4の1つのサブブロックに水平に分割すること、
前記ブロックを、幅w/4の1つのサブブロック、幅w/2の1つの中央サブブロックおよび幅w/4の1つのサブブロックに垂直に分割すること、
前記ブロックを、高さh/2の2つのサブブロックに水平に分割すること、ならびに
前記ブロックを、幅w/2の2つのサブブロックに垂直に分割すること、
の少なくとも2つを含む、請求項1に記載の復号方法。
【請求項3】
高さおよび幅の少なくとも1つにおける前記最小ブロックサイズは4に等しい、請求項1または2に記載の復号方法。
【請求項4】
画像の現在のブロックを符号化するための符号化方法であって、
前記現在のブロックが前記画像の境界を越えて延在するかどうかを判断することと、
複数の分割モードの各分割モードに対して、前記分割モードが前記現在のブロックに対して許可されるかどうかを、
前記分割線の少なくとも1本が前記画像境界の1つと同一場所に位置付けられている場合には前記分割モードを許可することによって、そうでなければ、
前記画像境界に沿った前記画像内部のブロック部分のサイズが最小ブロックサイズの倍数である場合には前記分割モードを許可することによって、
判断することと、
前記許可される分割モードに応答して判断された前記現在のブロックの現在の分割モードをビットストリームに符号化することと、
前記現在の分割モードに従って前記現在のブロックを前記ビットストリームに符号化することと、
を含む、符号化方法。
【請求項5】
hは前記現在のブロックの高さで、wは前記現在のブロックの幅であり、かつ前記複数の分割モードは、次の分割モード:
前記ブロックを、高さh/4の1つの上側サブブロックおよび高さ3h/4の1つの下側サブブロックに水平に分割すること、
前記ブロックを、高さh/4の1つの下側サブブロックおよび高さ3h/4の1つの上側サブブロックに水平に分割すること、
前記ブロックを、幅w/4の1つの左側サブブロックおよび幅3w/4の1つの右側サブブロックに垂直に分割すること、
前記ブロックを、幅w/4の1つの右側サブブロックおよび幅3w/4の1つの左側サブブロックに垂直に分割すること、
前記ブロックを、高さh/4の1つのサブブロック、高さh/2の1つの中央サブブロックおよび高さh/4の1つのサブブロックに水平に分割すること、
前記ブロックを、幅w/4の1つのサブブロック、幅w/2の1つの中央サブブロックおよび幅w/4の1つのサブブロックに垂直に分割すること、
前記ブロックを、高さh/2の2つのサブブロックに水平に分割すること、ならびに
前記ブロックを、幅w/2の2つのサブブロックに垂直に分割すること、
の少なくとも2つを含む、請求項4に記載の符号化方法。
【請求項6】
高さおよび幅の少なくとも1つにおける前記最小ブロックサイズは4に等しい、請求項4または5に記載の符号化方法。
【請求項7】
画像の現在のブロックを復号するように構成された復号装置であって、
前記現在のブロックが前記画像の境界を越えて延在するかどうかを判断するための手段と、
複数の分割モードの各分割モードに対して、前記分割モードが前記現在のブロックに対して許可されるかどうかを、
前記分割線の少なくとも1本が前記画像境界の1つと同一場所に位置付けられている場合には前記分割モードを許可することによって、そうでなければ、
前記画像境界に沿った前記画像内部のブロック部分のサイズが最小ブロックサイズの倍数である場合には前記分割モードを許可することによって、
判断するための手段と、
前記許可される分割モードに応答して前記現在のブロックの現在の分割モードをビットストリームから復号するための手段と、
前記現在の分割モードに従って前記現在のブロックを復号するための手段と、
を含む、復号装置。
【請求項8】
hは前記現在のブロックの高さで、wは前記現在のブロックの幅であり、かつ前記複数の分割モードは、次の分割モード:
前記ブロックを、高さh/4の1つの上側サブブロックおよび高さ3h/4の1つの下側サブブロックに水平に分割すること、
前記ブロックを、高さh/4の1つの下側サブブロックおよび高さ3h/4の1つの上側サブブロックに水平に分割すること、
前記ブロックを、幅w/4の1つの左側サブブロックおよび幅3w/4の1つの右側サブブロックに垂直に分割すること、
前記ブロックを、幅w/4の1つの右側サブブロックおよび幅3w/4の1つの左側サブブロックに垂直に分割すること、
前記ブロックを、高さh/4の1つのサブブロック、高さh/2の1つの中央サブブロックおよび高さh/4の1つのサブブロックに水平に分割すること、
前記ブロックを、幅w/4の1つのサブブロック、幅w/2の1つの中央サブブロックおよび幅w/4の1つのサブブロックに垂直に分割すること、
前記ブロックを、高さh/2の2つのサブブロックに水平に分割すること、ならびに
前記ブロックを、幅w/2の2つのサブブロックに垂直に分割すること、
の少なくとも2つを含む、請求項7に記載の復号装置。
【請求項9】
高さおよび幅の少なくとも1つにおける前記最小ブロックサイズは4に等しい、請求項7または8に記載の復号装置。
【請求項10】
画像の現在のブロックを符号化するように構成された符号化装置であって、
前記現在のブロックが前記画像の境界を越えて延在するかどうかを判断するための手段と、
複数の分割モードの各分割モードに対して、前記分割モードが前記現在のブロックに対して許可されるかどうかを、
前記分割線の少なくとも1本が前記画像境界の1つと同一場所に位置付けられている場合には前記分割モードを許可することによって、そうでなければ、
前記画像境界に沿った前記画像内部のブロック部分のサイズが最小ブロックサイズの倍数である場合には前記分割モードを許可することによって、
判断するための手段と、
前記許可される分割モードに応答して判断された前記現在のブロックの現在の分割モードをビットストリームに符号化するための手段と、
前記現在の分割モードに従って前記現在のブロックを前記ビットストリームに符号化するための手段と、
を含む、符号化装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本原理は一般に、画像の符号化および復号のための方法および装置に関し、より詳細には、画像境界における画像ブロックの符号化および復号のための方法および装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
高い圧縮効率を達成するために、ビデオ符号化方式は通常、ビデオコンテンツにおける空間的および時間的冗長性を利用するための予測および変換を採用する。一般に、フレーム内またはフレーム間相関を利用するために、イントラまたはインター予測が使用され、次いで、しばしば残差として示される、元の画像と予測された画像との間の差が変換され、量子化されて、エントロピー符号化される。ビデオを再構築するため、圧縮されたデータが、予測、変換、量子化およびエントロピー符号化に対応する逆プロセスによって復号される。
【0003】
HEVC符号化(「ITU-T H.265 Telecommunication standardization sector of ITU(10/2014),series H:audiovisual and multimedia systems,infrastructure of audiovisual services-coding of moving video,High efficiency video coding,Recommendation ITU-T H.265」)では、画像は、構成可能なサイズ、典型的には、64×64、128×128、または256×256の正方形の符号化ツリーユニット(CTU)に分割される。CTUは、符号化ユニット(CU)への四分木分割の根である。各CUに対して、そのCUがイントラまたはインター予測を使用して符号化されるかどうかを示す予測モードが信号通知される。符号化ユニットは、1つ以上の予測ユニット(PU)に分割されて、変換ユニット(TU)への四分木(変換木として知られる)分割の根を形成する。PUは、正方形または長方形を有し得、他方、TUは、正方形を有する。各PUには、例えば、動き情報、空間的イントラ予測などの、何らかの予測情報が割り当てられる。
【0004】
QTBT(Quad-Tree plus Binary-Tree:四分木+二分木)符号化ツール(「Algorithm Description of Joint Exploration Test Model 3」,Document JVET-C1001_v3,ISO/IEC JTC1/SC29/WG11の共同ビデオ探索チーム、第3回会合、2015年5月26日~6月1日、スイス、ジュネーブ)は、HEVC標準のCU/PU/TU配置よりも柔軟なCTU表現を提供する新しい符号化ツールである。この符号化ツールは、ISO/IEC JTC1/SC29/WG11の共同ビデオ探索チームのための参照ソフトウェアであるJoint Exploration Model(JEM)に導入された。QTBT符号化ツールは、符号化ユニットが四分木および二分木の両方の方法で分割できる符号化ツリーを定義する。符号化ツリーユニットのかかる符号化ツリー表現が図1に例示されており、図中、実線はCUの四分木分割を示し、点線は二分木分割を示しており、図2にさらに例示されている。図2では、実線は四分木分割を表し、点線は、四分木の葉内に空間的に埋め込まれている2分割を表す。この図では、値1は垂直の2分割に対応し、値0は水平の2分割に対応する。
【0005】
CTUの符号化ユニットへの分割は、例えば、CTUのQTBT表現を最小限の速度ひずみコストで判断することから成る速度ひずみ最適化手順を通して、符号器側で決定される。QTBT表現では、CUは正方形または長方形のいずれかを有する。符号化ユニットのサイズは常に2の累乗であり、典型的には、4~128である。CTUのQTBT分解は2つの段階を含む、すなわち、図2に例示するように、CTUがまず、四分木法で4つのCUに分割され、次いで各四分木の葉が、二分法で2つのCUに、または四分木法で4つのCUにさらに分割できる。
【0006】
QTBT表現では、CUは、PUまたはTUにさらには分割されない。言い換えれば、一旦、CTUの分割が決定されると、各CUは単一の予測ユニットおよび単一の変換ユニットと見なされる。しかし、かかるQTBT表現は、図3に例示するようなCUの対称分割だけを許可する。図3は、QTBTによって許可される4つの分割モードを示す。モードNO_SPLITは、CUがそれ以上分割されないことを示す。モードQT_SPLITは、CUが四分木に従って4つの象限に分割され、象限は2本の分割線で分けられていることを示す。モードHORは、CUが1本の分割線により等しいサイズの2つのCUに水平に分けられていることを示す。VERは、CUが1本の分割線により等しいサイズの2つのCUに垂直に分けられていることを示す。分割線は図3では破線によって表されている。
【0007】
「Asymmetric Coding Units in QTBT」、文書:JVET-D0064、ITU-T SG16 WP3およびISO/IEC JTC1/SC29/WG11の共同ビデオ探索チーム(JVET)、第4回会合:中国、成都、2016年10月15~21日で、新しい非対称分割モードがQTBTに導入される。CUは従って、図4に示す、それぞれ長方形サイズ(w、h/4)および(w、3h/4)の2つの符号化ユニットに水平に、またはそれぞれ長方形サイズ(w/4、h)および(3w/4、h)の2つの符号化ユニットに垂直に分割され得る。その上、幅または高さが3の倍数のサイズのCUは、サイズが同一であれば、水平または垂直に二分法でさらに分割できる。2つの符号化ユニットは、図4に破線で表されている1本の分割線によって分けられている。
【0008】
「Multi-Type-Tree」、文書:JVET-D0117-r1、ITU-T SG16 WP3およびISO/IEC JTC1/SC29/WG11の共同ビデオ探索チーム(JVET)、第4回会合:中国、成都、2016年10月15~21日で、新しい3分割モード(triple split)モードが導入される。CUは従って、図5に示すように、それぞれ長方形サイズ(w、h/4)、(w、h/2)および(w、h/4)の3つの符号化ユニットに水平に、またはそれぞれ長方形サイズ(w/4、h)、(w/2、h)および(w/4、h)の3つの符号化ユニットに垂直に分割され得る。3つの符号化ユニットは、図5に破線で表されている2本の分割線によって分けられている。
【0009】
HEVCおよびJEMでは、これらのモードのほとんどは、図の縁に位置付けられたブロックに対して許可されず、従ってそれらは効率的に符号化されない。
【発明の概要】
【0010】
画像の少なくとも一部を含む、現在のブロックを復号するための復号方法が開示され、本方法は、
-現在のブロックが画像の境界を越えて延在するかどうかを判断すること、
-複数の分割モードの各分割モードに対して、その分割モードが現在のブロックに対して許可されるかどうかを、分割線の少なくとも1本が画像境界の1つと同一場所に位置付けられているかどうか、または画像境界に沿った画像内部のブロック部分、すなわち、分割によって生じた残りの部分、のサイズが最小ブロックサイズの倍数であるかどうかをチェックすることにより、判断すること、
-許可される分割モードに応答して現在のブロックの現在の分割モードをビットストリームから復号すること、および
-現在の分割モードに従って現在のブロックを復号すること
を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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