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公開番号2025031794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2024223646,2023015156
出願日2024-12-19,2018-08-09
発明の名称遺伝子操作された細胞を調製するための方法および組成物
出願人ジュノー セラピューティクス インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/12 20060101AFI20250228BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】細胞療法用のT細胞を調製するための方法、該方法によって作製される組成物、および対象へ該細胞を投与する方法を提供する。
【解決手段】本開示は、操作されたT細胞、例えば、遺伝子操作された受容体、例えば、組換えTCRおよびキメラ抗原受容体などの遺伝子操作された抗原受容体、または他の組換えキメラ受容体を発現する、操作されたT細胞の調製に関する。方法の特徴には、他の方法と比較してより一貫したかつ/もしくは予測可能なT細胞産物、および/またはより低い毒性を生じることが含まれる。提供される方法は、刺激条件下で細胞をインキュベートして、刺激された組成物において非ナイーブ様T細胞と比較してナイーブ様T細胞の増大または増殖を誘導する工程を含み、ナイーブ様T細胞に由来する細胞の優先的な形質導入をもたらす。方法の特徴にはまた、他の方法と比較した、費用、工程の数、および資源支出額の低減も含まれ得る。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
本願明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「METHODS AND COMPOSITIONS FOR PREPARING GENETICALLY ENGINEERED CELLS」と題する2017年8月9日に出願された米国特許仮出願第62/543,359号の優先権を主張し、その内容は全体が参照により組み入れられる。
続きを表示(約 4,000 文字)【0002】
配列表の参照による組み入れ
本出願は、電子形式の配列表と共に提出されている。配列表は、サイズが35,434キロバイトである、2018年7月11日に作成された735042010540SEQLIST.txtと題するファイルとして提供される。配列表の電子形式の情報は、その全体が参照により組み入れられる。
【0003】
分野
本開示は、細胞療法用のT細胞を調製するための方法、該方法によって作製される組成物、および対象へ該細胞を投与する方法に関する。特に、本開示は、操作されたT細胞、例えば、遺伝子操作された受容体、例えば、操作された(組換え)TCRおよびキメラ抗原受容体(CAR)などの遺伝子操作された抗原受容体、または他の組換えキメラ受容体を発現する、操作されたT細胞の調製に関する。方法の特徴には、他の方法と比較してより一貫したかつ/もしくは予測可能なT細胞産物、および/またはより低い毒性を生じさせることが含まれる。提供される方法は、刺激条件下で細胞をインキュベートして、刺激された組成物において非ナイーブ様T細胞と比較してナイーブ様T細胞の増大または増殖を誘導する工程を含み、これは次に、ナイーブ様T細胞に由来する細胞の優先的な形質導入を結果としてもたらすことができる。方法の特徴にはまた、他の方法と比較した、費用、工程の数、および資源支出額の低減も含まれ得る。
【背景技術】
【0004】
背景
治療用途の細胞を調製するため、および細胞を投与するために、様々な方法が利用可能である。例えば、ある特定の亜集団の枯渇または濃縮を含む方法を含めて、操作および細胞療法のために、T細胞を含む細胞を調製するための方法が、利用可能である。例えば、ある特定の養子細胞療法施与に関連する毒性を低減させるため、製造プロセスを改善するため、改善された施与を可能にするため、および/または費用もしくは他の資源を低減させるために、改善された方法が必要とされる。そのような必要を満たす方法、細胞、組成物、キット、およびシステムが提供される。
【発明の概要】
【0005】
概要
2~6日間、刺激条件下で、ナイーブ様T細胞および非ナイーブ様T細胞を含むT細胞の集団を含むインプット組成物をインキュベートする工程であって、該刺激条件が、TCR複合体の1つもしくは複数の構成要素の1つもしくは複数の細胞内シグナル伝達ドメインおよび/または1つもしくは複数の共刺激分子の1つもしくは複数の細胞内シグナル伝達ドメインを活性化することができる刺激試薬を含み、それによって、刺激された組成物を生成する、工程;ならびに、遺伝子操作された組換え受容体をコードする核酸を、刺激されたT細胞の組成物中に導入する工程であって、該導入する工程が、インキュベートする工程の少なくとも一部分の最中に実施される、工程を含む、T細胞を遺伝子操作するための方法が、本明細書において提供される。
【0006】
2~6日間、刺激条件下で、ナイーブ様T細胞および非ナイーブ様T細胞を含むT細胞の集団を含むインプット組成物をインキュベートする工程を含む、T細胞を遺伝子操作するための方法であって、該刺激条件が、TCR複合体の1つもしくは複数の構成要素の1つもしくは複数の細胞内シグナル伝達ドメインおよび/または1つもしくは複数の共刺激分子の1つもしくは複数の細胞内シグナル伝達ドメインを活性化することができる刺激試薬の存在を含み、それによって、刺激された組成物を生成し;かつ、該刺激条件下でインプット組成物をインキュベートする工程が、遺伝子操作された組換え受容体をコードする核酸を導入する工程の前に、その最中に、および/またはその後に行なわれる方法が、本明細書において提供される。いくつかの態様において、インキュベートする工程は、少なくとも3日間実施される。いくつかの場合には、インキュベートする工程は、少なくとも4日間実施される。いくつかの態様において、インキュベートする工程は、少なくとも5日間実施される。いくつかの態様において、インキュベートする工程は、少なくとも6日間実施される。
【0007】
(a) 刺激条件下で、培養開始量のナイーブ様T細胞またはそのCD8+ T細胞サブセットを含有するT細胞を含有するインプット組成物をインキュベートし、それによって、刺激された組成物を生じさせる、インキュベートする工程;および(b) 遺伝子操作された組換え受容体をコードする核酸を、刺激された細胞組成物中に導入する工程を含む、T細胞を刺激するための方法であって、それによって、遺伝子操作された組換え受容体を発現するT細胞を含有するアウトプット組成物を生成する方法が、本明細書において提供される。いくつかの態様において、T細胞は、ナイーブ様T細胞および非ナイーブ様T細胞を含有し、刺激条件は、刺激された組成物において非ナイーブ様T細胞と比較して、ナイーブ様T細胞の増大または増殖を優先的に誘導する。いくつかの態様において、導入する工程は、インキュベートする工程の少なくとも一部分の最中に実施されるか、またはインキュベートする工程の後に実施される。
【0008】
いくつかの態様において、培養開始量のナイーブ様T細胞またはそのCD8+ T細胞サブセットは、0.1×10
8
~5×10
8
個または約0.1×10
8
~5×10
8
個、0.1×10
8
~4×10
8
個または約0.1×10
8
~4×10
8
個、0.1×10
8
~2×10
8
個または約0.1×10
8
~2×10
8
個、0.1×10
8
~1×10
8
個または約0.1×10
8
~1×10
8
個、1×10
8
~5×10
8
個または約1×10
8
~5×10
8
個、1×10
8
~4×10
8
個または約1×10
8
~4×10
8
個、1×10
8
~2×10
8
個または約1×10
8
~2×10
8
個、2×10
8
~5×10
8
個または約2×10
8
~5×10
8
個、2×10
8
~4×10
8
個または約2×10
8
~4×10
8
個のナイーブ様T細胞またはそのCD8+ T細胞サブセットである。いくつかの場合には、培養開始量のナイーブ様T細胞またはそのCD8+ T細胞サブセットは、少なくとも0.5×10
8
個、0.75×10
8
個、1×10
8
個、1.5×10
8
個、2×10
8
個、もしくは4×10
8
個のナイーブ様T細胞もしくはそのCD8+ T細胞サブセットであるか、または少なくとも約0.5×10
8
個、0.75×10
8
個、1×10
8
個、1.5×10
8
個、2×10
8
個、もしくは4×10
8
個のナイーブ様T細胞もしくはそのCD8+ T細胞サブセットであるか、または0.5×10
8
個、0.75×10
8
【0009】
刺激条件下で、1×10
8
~4×10
8
個または約1×10
8
~4×10
8
個のナイーブ様T細胞またはそのCD8+ T細胞サブセットの、培養開始量のナイーブ様T細胞またはそのCD8+ T細胞サブセットを含有するT細胞を含むインプット組成物をインキュベートし、それによって、刺激された組成物を生じさせる、インキュベートする工程を含む、T細胞を刺激するための方法が提供される。いくつかの局面において、T細胞は、ナイーブ様T細胞および非ナイーブ様T細胞を含有し、刺激条件は、刺激された組成物において非ナイーブ様T細胞と比較して、ナイーブ様T細胞の増大または増殖を優先的に誘導する。
【0010】
いくつかの態様において、培養開始量のナイーブ様T細胞またはそのCD8+ T細胞サブセットは、少なくとも2×10
8
個のナイーブ様T細胞もしくはそのCD8+ T細胞サブセットであるか、または少なくとも約2×10
8
個のナイーブ様T細胞もしくはそのCD8+ T細胞サブセットであるか、または2×10
8
個のナイーブ様T細胞もしくはそのCD8+ T細胞サブセットであるか、または約2×10
8
個のナイーブ様T細胞もしくはそのCD8+ T細胞サブセットである。いくつかの局面において、培養開始量は、ナイーブ様CD8+ T細胞の量である。
(【0011】以降は省略されています)

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