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公開番号2025030925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136636
出願日2023-08-24
発明の名称屋根架構の制振構造
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類F16F 15/02 20060101AFI20250228BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】上下動する屋根架構の振動エネルギーを吸収することで、屋根架構の振動を低減させることである。
【解決手段】屋根架構の制振構造は、屋根架構と、屋根架構の外周部に取り付けられ、横方向に突出する突出部材と、基礎に固定され、突出部材の基端部を揺動可能に支持する支持部材と、突出部材の先端部に一端が取り付けられ、先端部の上下方向の振動を低減すると共に上下方向に延びるように配置された制振ダンパーと、制振ダンパーの他端を基礎に対して横方向に移動可能に支持する他の支持部材と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
屋根架構と、
前記屋根架構の外周部に取り付けられ、横方向に突出する突出部材と、
基礎に固定され、前記突出部材の基端部を揺動可能に支持する支持部材と、
前記突出部材の先端部に一端が取り付けられ、前記先端部の上下方向の振動を低減すると共に上下方向に延びるように配置された制振ダンパーと、
前記制振ダンパーの他端を前記基礎に対して横方向に移動可能に支持する他の支持部材と、
を備える屋根架構の制振構造。
続きを表示（約 270 文字）【請求項２】
前記支持部材は、免震装置である、
請求項１に記載の屋根架構の制振構造。
【請求項３】
前記屋根架構は、ドーム状であって、
前記突出部材は、前記屋根架構の外周部に取り付けられたテンションリングである、
請求項１に記載の屋根架構の制振構造。
【請求項４】
上下方向に延びる前記制振ダンパーに一端が取り付けられ、他端が前記突出部材に取り付けられ、前記制振ダンパーが上下方向に対して傾斜するのを抑制する傾斜抑制部材を備える、
請求項１に記載の屋根架構の制振構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、屋根架構の制振構造に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に記載の構造物は、上部構造体と、下部構造体と、上部構造体と下部構造体との間に設けられ、回転を許容する支承部材とを備えた構造物であって、上部構造体と下部構造体とに連結する制振部材を、支承部材の側方に設け、制振部材を、上部構造体及び下部構造体の少なくとも一方に回転可能に取り付けたことを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－０７３９２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
大スパンの屋根架構は、地震時に大きく上下方向に振動する。
【０００５】
本開示の課題は、上下方向に振動する屋根架構の振動エネルギーを吸収することで、屋根架構の振動を低減させることである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
第１態様に係る屋根架構の制振構造は、屋根架構と、前記屋根架構の外周部に取り付けられ、横方向に突出する突出部材と、基礎に固定され、前記突出部材の基端部を揺動可能に支持する支持部材と、前記突出部材の先端部に一端が取り付けられ、前記先端部の上下方向の振動を低減すると共に上下方向に延びるように配置された制振ダンパーと、前記制振ダンパーの他端を前記基礎に対して横方向に移動可能に支持する他の支持部材と、を備えることを特徴とする。
【０００７】
上記態様によれば、支持部材が、突出部材の基端部を揺動可能に支持する。これにより、屋根架構の上下方向の振動に対応して突出部材の先端部が上下方向に振動する。突出部材の先端部が上下方向に振動することで、制振ダンパーが伸縮して振動エネルギーを吸収し、突出部材の先端部の上下方向の振動が低減する。
【０００８】
そして、突出部材の先端部の上下方向の振動が低減することで、屋根架構の上下方向の振動が低減する。換言すれば、制振ダンパーが上下方向に振動する屋根架構の振動エネルギーを間接的に吸収し、地震エネルギーを吸収することで、屋根架構の振動を低減させることができる。
【０００９】
第２態様に係る屋根架構の制振構造は、第１態様に記載の屋根架構の制振構造において、前記支持部材は、免震装置であることを特徴とする。
【００１０】
上記態様によれば、免震装置が突出部材の基端部を揺動可能に支持している。これにより、水平方向には低い剛性で屋根架構を支持することで免震効果を発揮して、地震の揺れが屋根架構に伝達されるのを抑制することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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