TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025030797
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023136401
出願日
2023-08-24
発明の名称
難燃性積層体
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
7/02 20190101AFI20250228BHJP(積層体)
要約
【課題】優れた難燃性を発現することが可能であり、かつ生産性にも優れる難燃性積層体を提供することを課題とする。
【解決手段】可燃性基材と、250℃での熱収縮率が5.0%以下である基材(A)と、赤外線反射膜とをこの順に備え、基材(A)と赤外線反射膜の積層体(X)の1000~2500nmの波長領域の光の平均反射率が80%以上であり、前記可燃性基材が、紙及び樹脂材料からなる群から選択される少なくとも1種である、難燃性積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
可燃性基材と、250℃での熱収縮率が5.0%以下である基材(A)と、赤外線反射膜とをこの順に備え、
基材(A)と赤外線反射膜の積層体(X)の1000~2500nmの波長領域の光の平均反射率が80%以上であり、
前記可燃性基材が、紙及び樹脂材料からなる群から選択される少なくとも1種である、難燃性積層体。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記基材(A)が、ガラス又は樹脂フィルムである、請求項1に記載の難燃性積層体。
【請求項3】
前記樹脂フィルムが、エンジニアリングプラスチック製である、請求項2に記載の難燃性積層体。
【請求項4】
前記赤外線反射膜が多層構造である、請求項1又は2に記載の難燃性積層体。
【請求項5】
前記赤外線反射膜が金属層と光学調整層とを備える、請求項1又は2に記載の難燃性積層体。
【請求項6】
前記赤外線反射膜の表面に保護膜を備える、請求項1又は2に記載の難燃性積層体。
【請求項7】
前記基材(A)の表面に粘着剤層を有する、請求項1又は2に記載の難燃性積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性積層体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
建築用内装材などに使用される紙、段ボールなどの可燃性基材は、燃えやすい性質を有するため、難燃化の試みがなされている。
難燃化を達成するための手法として、赤外線反射層を用いる方法が知られている。特許文献1には、樹脂基材上に、800~1300nmの赤外線の平均反射率が20%以上である赤外線反射層が積層されていることを特徴とする、難燃性積層体に関する発明が記載されている。そして、実施例には、赤外線反射層を積層させるための方法として、銀ナノワイヤー分散液を塗工し、その塗膜を乾燥させて反射膜を作製した後、樹脂基材に対して熱プレスする方法や、所定の寸法に切断した樹脂基材に対し銀を蒸着させる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6308469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される難燃性積層体は、コーンカロリーメーター法に準拠した難燃性積層体の着火時間が一定程度伸びていることが示されるものの、難燃性が不十分であることがある。さらに、熱プレスしたり蒸着させたりして赤外線反射層を積層させる場合、その積層工程が煩雑となり、また、一定以上の大きさを有する樹脂基材には積層させることが困難となることなどから、生産性にも劣る問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、優れた難燃性を発現することが可能であり、かつ生産性にも優れる難燃性積層体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、特定の種類の可燃性基材と、250℃での熱収縮率が一定以下である基材(A)と、赤外線反射膜とをこの順に備え、基材(A)と赤外線反射膜の積層体(以下、「積層体(X)」ともいう)の特定波長領域の平均反射率が一定以上である難燃性積層体により、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[7]を提供する。
【0007】
[1]可燃性基材と、250℃での熱収縮率が5.0%以下である基材(A)と、赤外線反射膜とをこの順に備え、基材(A)と赤外線反射膜の積層体(X)の1000~2500nmの波長領域の光の平均反射率が80%以上であり、前記可燃性基材が、紙及び樹脂材料からなる群から選択される少なくとも1種である、難燃性積層体。
[2]前記基材(A)が、ガラス又は樹脂フィルムである、[1]に記載の難燃性積層体。
[3]前記樹脂フィルムが、エンジニアリングプラスチック製である、[2]に記載の難燃性積層体。
[4]前記赤外線反射膜が多層構造である、[1]~[3]のいずれかに記載の難燃性積層体。
[5]前記赤外線反射膜が金属層と光学調整層とを備える、[1]~[4]のいずれかに記載の難燃性積層体。
[6]前記赤外線反射膜の表面に保護膜を備える、[1]~[5]のいずれかに記載の難燃性積層体。
[7]前記基材(A)の表面に粘着剤層を有する、[1]~[6]のいずれかに記載の難燃性積層体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、優れた難燃性を発現することが可能であり、かつ生産性にも優れる難燃性積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の難燃性積層体の一実施形態を模式的に示した断面図である。
本発明の難燃性積層体の他の実施形態を模式的に示した断面図である。
本発明の難燃性積層体の他の実施形態を模式的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[難燃性積層体]
本発明の難燃性積層体は、可燃性基材と、250℃での熱収縮率が5.0%以下である基材(A)と、赤外線反射膜とをこの順に備え、基材(A)と赤外線反射膜の積層体(X)の1000~2500nmの波長領域の光の平均反射率が80%以上であるものである。
本発明の難燃性積層体は、以上の構成を有することで、優れた難燃性を発現することが可能であり、かつ生産性にも優れたものにできる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る