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公開番号
2025030788
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023136372
出願日
2023-08-24
発明の名称
ウインチドラム
出願人
日本車輌製造株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B66D
1/34 20060101AFI20250228BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】径の太いワイヤロープであっても、ワイヤロープの端部を容易かつ強固に固定することができるウインチドラムを提供する。
【解決手段】ウインチドラムは、ワイヤロープ36を巻き取る円筒状の巻胴33と、該巻胴の両端部に設けられたフランジ部35と、ワイヤロープの端部を固定する楔形部材37とを備え、巻胴の一端内部に、楔形部材を出し入れ可能な取付孔38が形成され、取付孔は、大きさの異なる大開口部38aから小開口部38bに向かって先細り形状を有し、楔形部材は、ワイヤロープの引張方向に対して傾斜した当接面39a,40a同士を互いに当接させる内部材39と外部材40とからなり、ワイヤロープ36の端部と外部材40とがロウ付けによって接合されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ワイヤロープを巻き取る円筒状の巻胴と、該巻胴の両端部に設けられたフランジ部と、前記ワイヤロープの端部を固定する楔形部材とを備え、前記巻胴の一端内部に、前記楔形部材を出し入れ可能な取付孔が形成されたウインチドラムにおいて、
前記取付孔は、大きさの異なる大開口部から小開口部に向かって先細り形状を有し、
前記楔形部材は、前記ワイヤロープの引張方向に対して傾斜した当接面同士を互いに当接させる内部材と外部材とからなり、
前記ワイヤロープの端部と前記外部材とがロウ付けによって接合されていることを特徴とするウインチドラム。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記外部材は、前記小開口部を通過する大きさに形成されていることを特徴とする請求項1記載のウインチドラム。
【請求項3】
前記当接面同士は、前記楔形部材の横断面視で取付孔幅方向に凹凸となる凹曲面と凸曲面とで対をなしていることを特徴とする請求項1又は2記載のウインチドラム。
【請求項4】
前記内部材は、前記外部材と一体で前記取付孔に設けられた状態で、前記取付孔に対する挿入方向手前側端部が前記大開口部の縁部に揃えられていることを特徴とする請求項1又は2記載のウインチドラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウインチドラムに関し、詳しくは、クレーンや杭打機、アースドリルなどの建設機械に使用されるウインチドラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
各種建設機械に使用されているロープ巻取用のウインチドラムでは、一般に、ワイヤロープを巻き取る円筒状の巻胴の両端部にフランジ部が設けられるとともに、巻胴の内部に、ワイヤロープの端部を巻き付けたコッタ(楔形部材)を差し込む取付孔が形成されている。これにより、ワイヤロープが巻胴から引き出される方向に力がかかっても、コッタの食い込みによってロープ端(尻手側)が更に強固に締め付けられて外れないようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、径の太いワイヤロープの場合、ワイヤロープの端部をコッタに巻回させるのが困難であることから、ロープ端を固定板で挟み込んでボルトで固定する簡便な板挟み方式が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-347680号公報
特開2016-120979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ワイヤロープの各種固定方法を比較すると、特許文献1に記載される楔方式は信頼性の点で、特許文献2に記載される板挟み方式は組立性の点で望ましい。しかしながら、ワイヤロープの固定方法においては、信頼性の向上と組立性の向上とはトレードオフの関係に立ち、両者を同時に実現することが困難であるという課題があった。
【0006】
そこで本発明は、径の太いワイヤロープであっても、ワイヤロープの端部を容易かつ強固に固定することができるウインチドラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明のウインチドラムは、ワイヤロープを巻き取る円筒状の巻胴と、該巻胴の両端部に設けられたフランジ部と、前記ワイヤロープの端部を固定する楔形部材とを備え、前記巻胴の一端内部に、前記楔形部材を出し入れ可能な取付孔が形成されたウインチドラムにおいて、前記取付孔は、大きさの異なる大開口部から小開口部に向かって先細り形状を有し、前記楔形部材は、前記ワイヤロープの引張方向に対して傾斜した当接面同士を互いに当接させる内部材と外部材とからなり、前記ワイヤロープの端部と前記外部材とがロウ付けによって接合されていることを特徴としている。
【0008】
また、前記外部材は、前記小開口部を通過する大きさに形成されていることを特徴としている。さらに、前記当接面同士は、前記楔形部材の横断面視で取付孔幅方向に凹凸となる凹曲面と凸曲面とで対をなしていることを特徴としている。加えて、前記内部材は、前記外部材と一体で前記取付孔に設けられた状態で、前記取付孔に対する挿入方向手前側端部が前記大開口部の縁部に揃えられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明のウインチドラムによれば、ワイヤロープの端部を取付孔に固定する楔形部材が、ワイヤロープの引張方向に対して傾斜した当接面同士を互いに当接させる内部材と外部材とからなり、ワイヤロープの端部と外部材とをロウ付けによって接合しているので、ワイヤロープ自体に楔機能を持たせることが可能となり、従来必要としていたワイヤロープの折り返し作業をなくすことができ、それでいて、従来と同様の楔効果を得てワイヤロープの端部を強固に固定することができる。すなわち、径の太いワイヤロープであっても、ワイヤロープの端部を容易かつ強固に固定することができるウインチドラムが達成される。
【0010】
また、外部材が小開口部を通過する大きさに形成されるので、ウインチドラムに対するワイヤロープの固定作業を効率よく行うことができる。さらに、内部材と外部材との当接面同士が、楔形部材の横断面視で取付孔幅方向に凹凸となる凹曲面と凸曲面とで対をなしているので、取付孔に楔形部材を組み込んだ状態で、内外部材同士の位置関係を整合させることができ、固定状態の品質面においても優れたものとなる。加えて、内部材の取付孔に対する挿入方向手前側端部を大開口部の縁部に揃えているので、ワイヤロープの固定作業において作業性の向上が図れ、作業後の品質確認も目視で容易に行えることから、より実用的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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