TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025030556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135952
出願日2023-08-24
発明の名称光通信装置
出願人富士通株式会社
代理人弁理士法人片山特許事務所
主分類H04J 14/02 20060101AFI20250228BHJP(電気通信技術)
要約【課題】複数の波長バンドを使用するWDM伝送システムにおいて、光信号の品質の劣化を抑制する。
【解決手段】光通信装置は、WDM信号を受信する受信回路および第2のノードにWDM信号を送信する送信回路を備える。受信回路は、受信WDM信号から第1の波長バンド内に配置されている複数の入力光信号を抽出する波長フィルタ、波長選択スイッチ、および波長変換器を含む。波長選択スイッチは、複数の入力光信号のうちで、第2のノードに送信すべき光信号を、送信回路に導く。波長選択スイッチは、複数の入力光信号のうちで、受信WDM信号から分岐すべき光信号を波長変換器に導く。波長変換器は、第1の波長バンドから第2の波長バンドへの波長変換を行う。波長変換光信号は、アクセスネットワークに送信される。
【選択図】図7


特許請求の範囲【請求項1】
WDM伝送システムにおいてWDM信号を処理する光通信装置であって、
前記WDM伝送システムの第1のノードから第1のWDM信号を受信する受信回路と、
前記WDM伝送システムの第2のノードに第2のWDM信号を送信する送信回路と、を備え、
前記受信回路は、
前記第1のWDM信号から第1の波長バンド内に配置されている複数の入力光信号を抽出する波長フィルタと、
第1の入力ポート、第2の入力ポート、複数の出力ポート、および波長変換ポートを備える波長選択スイッチと、
前記波長選択スイッチに光学的に結合される波長変換器を含む光回路と、を備え、
前記複数の入力光信号は、前記第1の入力ポートに導かれ、
前記波長選択スイッチは、前記複数の入力光信号のうちで前記第1のWDM信号から分岐する光信号を前記波長変換ポートに導き、
前記光回路は、前記波長変換ポートを介して出力される光信号に対して前記第1の波長バンドから第2の波長バンドへの波長変換を行って波長変換光信号を生成し、
前記波長変換光信号は、前記第2の入力ポートに導かれ、
前記波長選択スイッチは、前記複数の入力光信号のうちで前記第2のノードに送信する光信号および前記波長変換光信号を、それぞれ、前記複数の出力ポートのうちの対応する出力ポートに導き、
前記光回路は、前記複数の出力ポートを介して出力される光信号のうちで前記第1の波長バンド内に配置されている光信号を前記送信回路に導き、前記複数の出力ポートを介して出力される光信号のうちで前記第2の波長バンド内に配置されている光信号を、当該光通信装置に接続するアクセスネットワークに導く
ことを特徴とする光通信装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記光回路は、前記第1の波長バンド内の光信号および前記第2の波長バンド内の光信号をそれぞれ抽出する第2の波長フィルタを含み、
前記複数の出力ポートのうちの少なくとも一部の出力ポートは、前記第2の波長フィルタに光学的に結合される
ことを特徴とする請求項1に記載の光通信装置。
【請求項3】
前記送信回路は、
共通出力ポートおよび第2の波長変換ポートを備える第2の波長選択スイッチと、
前記第2の波長変換ポートに光学的に結合される第2の波長変換器と、を備え、
前記第2の波長選択スイッチは、前記アクセスネットワークから前記第2のノードに向けて送信される、前記第2の波長バンド内に配置された光信号を、前記第2の波長変換ポートに導き、
前記第2の波長変換器は、前記第2の波長変換ポートを介して出力される光信号に対して前記第2の波長バンドから前記第1の波長バンドへの波長変換を行って第2の波長変換光信号を生成し、
前記第2の波長選択スイッチは、前記受信回路から前記送信回路に到着する光信号および前記第2の波長変換光信号を、前記共通出力ポートを介して出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の光通信装置。
【請求項4】
WDM伝送システムにおいてWDM信号を処理する光通信装置であって、
前記WDM伝送システムの第1のノードから第1のWDM信号を受信する受信回路と、
前記WDM伝送システムの第2のノードに第2のWDM信号を送信する送信回路と、を備え、
前記受信回路は、
前記第1のWDM信号から第1の波長バンド内に配置されている複数の入力光信号を抽出する波長フィルタと、
第1の入力ポート、第2の入力ポート、および複数の出力ポートを備える波長選択スイッチと、
前記複数の入力光信号に対して前記第1の波長バンドから第2の波長バンドへの波長変換を行って複数の波長変換光信号を生成する波長変換器と、を備え、
前記複数の入力光信号は、前記第1の入力ポートに導かれ、
前記複数の波長変換光信号は、前記第2の入力ポートに導かれ、
前記波長選択スイッチは、前記複数の入力信号のうちで前記第2のノードに送信する光信号を、前記複数の出力ポートのうちで前記送信回路に光学的に結合される出力ポートに導き、
前記波長選択スイッチは、前記複数の波長変換光信号のうちでアクセスネットワークに送信する光信号を、前記複数の出力ポートのうちで前記アクセスネットワークに接続するデバイスに光学的に結合される出力ポートに導く
ことを特徴とする光通信装置。
【請求項5】
前記送信回路は、
共通出力ポートおよび第2の波長変換ポートを備える第2の波長選択スイッチと、
前記第2の波長変換ポートに光学的に結合される第2の波長変換器と、を備え、
前記第2の波長選択スイッチは、
前記受信回路から前記送信回路に到着する光信号を前記共通出力ポートに導き、
前記アクセスネットワークから前記第2のノードに向けて送信される、前記第2の波長バンド内に配置された光信号を、前記第2の波長変換ポートに導き、
前記第2の波長変換器は、前記第2の波長変換ポートを介して出力される光信号に対して前記第2の波長バンドから前記第1の波長バンドへの波長変換を行って第2の波長変換光信号を生成し、
前記共通出力ポートを介して出力される光信号および前記第2の波長変換光信号は合波される
ことを特徴とする請求項4に記載の光通信装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)信号を伝送する光通信装置に係わる。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
大容量の光通信を実現するために、WDM伝送が実用化されている。WDMは、複数の波長チャネルを多重化することにより、1本の光ファイバを介して複数の光信号を伝送することができる。WDM伝送システムの各ノードには、例えば、光分岐挿入装置(ROADM:Reconfigurable Optical Add-Drop Multiplexer)が設けられる。ROADMは、WDM信号から所望の波長の光信号を分岐できる。分岐された光信号は、例えば、アクセスネットワークに転送される。また、ROADMは、アクセスネットワークから受信する光信号を、WDM信号の空きチャネルに挿入できる。
【0003】
既存のWDM伝送システムにおいては、主に、C(Conventional)バンドおよび/またはL(Long Wavelength)バンドが使用される。Cバンドの波長範囲は約1530~1565nmであり、Lバンドの波長範囲は約1565~1625nmである。そして、各波長バンド内に複数の波長チャネルが設定される。
【0004】
近年では、光通信のさらなる大容量化を実現するために、Cバンド/Lバンドに加えてS(Short Wavelength)バンドおよび/またはU(Ultra-Long Wavelength)バンドを使用するWDM伝送が検討されている。Sバンドの波長範囲は約1460~1530nmであり、Uバンドの波長範囲は約1625~1675nmである。
【0005】
ただし、Sバンド/Uバンドの光信号を処理するための光デバイス(例えば、光トランシーバ等)は未だ実用化されてない。或いは、このような光デバイスは、非常に高価である。このため、波長変換器を備えるROADMが提案されている。例えば、WDM伝送システムがCバンドおよびSバンドを使用して光信号を伝送する場合、ROADMは、SバンドとCバンドとの間の波長変換を行う波長変換器を備える。あるいは、WDM伝送システムがLバンドおよびUバンドを使用して光信号を伝送する場合、ROADMは、UバンドとLバンドとの間の波長変換を行う波長変換器を備える。そして、この構成によれば、既存の光デバイスを利用しながら通信可能な波長領域を拡張できる。なお、各ノードに波長変換器が実装される構成は、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-137042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、ROADMに波長変換器を設けることで、通信可能な波長領域を拡張できる。ただし、従来の構成では、波長変換器において発生する雑音により、光信号対雑音比(OSNR:Optical Signal-to-Noise Ratio)が劣化することがある。したがって、WDM信号が複数のノード(すなわち、複数のROADM)を通過する場合、OSNRの劣化が累積し、通信品質が悪くなるおそれがある。
【0008】
本発明の1つの側面に係わる目的は、複数の波長バンドを使用するWDM伝送システムにおいて、光信号の品質の劣化を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の1つの態様に係わる光通信装置は、WDM伝送システムにおいてWDM信号を処理する。この光通信装置は、前記WDM伝送システムの第1のノードから第1のWDM信号を受信する受信回路と、前記WDM伝送システムの第2のノードに第2のWDM信号を送信する送信回路と、を備える。前記受信回路は、前記第1のWDM信号から第1の波長バンド内に配置されている複数の入力光信号を抽出する波長フィルタと、第1の入力ポート、第2の入力ポート、複数の出力ポート、および波長変換ポートを備える波長選択スイッチと、前記波長選択スイッチに光学的に結合される波長変換器を含む光回路と、を備える。前記複数の入力光信号は、前記第1の入力ポートに導かれる。前記波長選択スイッチは、前記複数の入力光信号のうちで前記第1のWDM信号から分岐する光信号を前記波長変換ポートに導く。前記光回路は、前記波長変換ポートを介して出力される光信号に対して前記第1の波長バンドから第2の波長バンドへの波長変換を行って波長変換光信号を生成する。前記波長変換光信号は、前記第2の入力ポートに導かれる。前記波長選択スイッチは、前記複数の入力光信号のうちで前記第2のノードに送信する光信号および前記波長変換光信号を、それぞれ、前記複数の出力ポートのうちの対応する出力ポートに導く。前記光回路は、前記複数の出力ポートを介して出力される光信号のうちで前記第1の波長バンド内に配置されている光信号を前記送信回路に導き、前記複数の出力ポートを介して出力される光信号のうちで前記第2の波長バンド内に配置されている光信号を、当該光通信装置に接続するアクセスネットワークに導く。
【発明の効果】
【0010】
上述の態様によれば、複数の波長バンドを使用するWDM伝送システムにおいて、光信号の品質の劣化が抑制される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
防犯AIプラグイン
3日前
個人
音声による制御装置
24日前
個人
コメント配信システム
17日前
個人
電気音響変換装置
13日前
株式会社SEtech
撮像装置
17日前
日本放送協会
無線通信装置
3日前
キヤノン株式会社
撮像装置
24日前
キヤノン電子株式会社
画像処理装置
25日前
キヤノン電子株式会社
画像処理装置
10日前
個人
無線中継赤外線コピーリモコン
今日
キヤノン電子株式会社
画像処理装置
4日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
1か月前
個人
電子透かし埋め込み及び抽出方法
1か月前
日本無線株式会社
無線受信装置
1か月前
BoCo株式会社
骨伝導聴音装置
25日前
船井電機株式会社
表示装置
20日前
株式会社PFU
原稿読取装置
1か月前
キヤノン株式会社
情報処理装置の筐体
1か月前
シャープ株式会社
頭部装着装置
21日前
個人
海洋のセキュリティーと可視化システム
24日前
キヤノン株式会社
撮像装置
17日前
株式会社国際電気
カメラシステム
12日前
日本放送協会
音場再現装置及びプログラム
17日前
株式会社国際電気
無線通信システム
3日前
株式会社国際電気
通信局及び通信システム
13日前
アズビル株式会社
超音波トランスデューサ
21日前
京セラ株式会社
保持具
1か月前
株式会社エヌエスイー
スピーカーシステム
27日前
株式会社関電工
スイッチ操作システム
1か月前
株式会社JVCケンウッド
撮影画像処理装置
今日
株式会社デンソー
通信装置
25日前
日産自動車株式会社
スピーカ取付構造
3日前
ブラザー工業株式会社
読取装置および複合機
1か月前
キヤノン株式会社
画像読取装置、画像形成装置
3日前
株式会社フジクラ
通信装置
25日前
アズビル株式会社
情報処理装置及びプログラム
3日前
続きを見る