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公開番号
2025027549
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2023132371
出願日
2023-08-15
発明の名称
飲食品
出願人
サントリーホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
27/00 20160101AFI20250220BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】甘味料を含有する飲食品において、甘味の質を改善することを目的とする。
【解決手段】甘味料を含有する飲食品において、ジヒドロカルコン類とミネラルとを含有させ、ジヒドロカルコン類及びミネラルの含有量を所定の範囲に調整する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
甘味料、30ppm以下のジヒドロカルコン類、及び30mM以下のミネラルを含有する、飲食品。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
ミネラルが、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、及びカルシウムからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項1に記載の飲食品。
【請求項3】
甘味料が、低甘味度甘味料又は高甘味度甘味料の少なくとも一つである、請求項1に記載の飲食品。
【請求項4】
低甘味度甘味料が、ショ糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、異性化糖、乳糖、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、マルチトール、ラクチトール、プシコース、アロース、タガトース、キシロース、及びリボースからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項3に記載の飲食品。
【請求項5】
高甘味度甘味料が、スクラロース、アセスルファムカリウム、サッカリン、シクラメート、アスパルテーム、ステビオール配糖体、及び羅漢果抽出物からなる群より選択される少なくとも一種である、請求項3に記載の飲食品。
【請求項6】
ステビオール配糖体が、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドI、レバウジオシドJ、レバウジオシドK、レバウジオシドM、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドQ、レバウジオシドR、ズルコシドA、ズルコシドC、ルブソシド、ステビオール、ステビオールモノシド、ステビオールビオシド、及びステビオシドからなる群より選択される少なくとも一種である、又は、羅漢果抽出物がモグロシドV、モグロシドIV、11-オキソ-モグロシドV及びシアメノシドからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項5に記載の飲食品。
【請求項7】
ステビオール配糖体が、レバウジオシドA、レバウジオシドD、及びレバウジオシドMからなる群より選択される少なくとも一種であり、レバウジオシドA、レバウジオシドD、及びレバウジオシドMからなる群より選択される少なくとも一種の合計含有量が500ppm以下である、請求項5に記載の飲食品。
【請求項8】
以下の(a)~(c):
(a)ステビオール配糖体がレバウジオシドDであり、レバウジオシドDの含有量が400ppm以下である;
(b)ステビオール配糖体がレバウジオシドMであり、レバウジオシドMの含有量が500ppm以下である;
(c)ステビオール配糖体がレバウジオシドAであり、レバウジオシドAの含有量が500ppm以下である;
のいずれか一つ以上である、請求項5に記載の飲食品。
【請求項9】
ジヒドロカルコン類がフロレチンである、請求項1に記載の飲食品。
【請求項10】
ミネラルの含有量が2.5mM以上である、請求項1に記載の飲食品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食品に関する。特に本発明は、甘味料を含有する飲食品であって、甘味の質が改善された飲食品に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
飲食品の味において甘味は重要な要素であり、良質の甘味を有する飲食品は多くの消費者に好まれている。一般には、ショ糖等の糖類が、甘味を付与する目的で飲食品に配合されている。ショ糖は、好ましい甘味を付与するという点で飲食品への利用価値は高い。しかし、その一方で、ショ糖はカロリーが高く、過剰摂取による健康への影響として肥満や糖尿病等の成人病との関係が指摘されてきている。
【0003】
低カロリーの飲食品に対するニーズが高まりつつある中で、そのニーズに応えるべく高甘味度甘味料が飲食品に使用されている。高甘味度甘味料は、ショ糖に比べて極めて高い甘味度を有するため、ショ糖より少ない量で飲食品に甘味を付与することができる。この特性を利用して、高甘味度甘味料を含有する飲食品が数多く開発され、市場において販売されている。
【0004】
ところが、高甘味度甘味料を用いた飲食品においては、ショ糖とは異なる特有の雑味が感じられ、例えば苦味やえぐみのような不快な味が感じられたり、ショ糖を配合した飲食品に比べて後味が悪く感じられたりすることが知られている。そのため、高甘味度甘味料を使用しながらも、その甘味の質を改善するための技術開発が従前より行われている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-345810号公報
特開2003-235496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の通り、飲食品においてショ糖の使用量は低減することが求められ、代替物として高甘味度甘味料が使用されているが、高甘味度甘味料の甘味の質はショ糖よりも良いとは言えない。高甘味度甘味料の甘味の質を向上させる技術はいくつか報告されているが、必ずしも全てが十分に満足される甘味を提供するものでもない。そこで、本発明は、甘味料を含有する飲食品において、甘味の質を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、甘味料を含有する飲食品においてジヒドロカルコン類とミネラルを配合し、これらの成分の含有量を所定の範囲に調整することによって、当該飲食品の甘味の質が改善されることを見出した。かかる知見に基づき、本発明者らは、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、これに限定されるものではないが、以下に関する。
(1)甘味料、30ppm以下のジヒドロカルコン類、及び30mM以下のミネラルを含有する、飲食品。
(2)ミネラルが、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、及びカルシウムからなる群より選択される少なくとも一種である、(1)に記載の飲食品。
(3)甘味料が、低甘味度甘味料又は高甘味度甘味料の少なくとも一つである、(1)又は(2)に記載の飲食品。
(4)低甘味度甘味料が、ショ糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、異性化糖、乳糖、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、マルチトール、ラクチトール、プシコース、アロース、タガトース、キシロース、及びリボースからなる群より選択される少なくとも一種である、(3)に記載の飲食品。
(5)高甘味度甘味料が、スクラロース、アセスルファムカリウム、サッカリン、シクラメート、アスパルテーム、ステビオール配糖体、及び羅漢果抽出物からなる群より選択される少なくとも一種である、(3)又は(4)に記載の飲食品。
(6)ステビオール配糖体が、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドI、レバウジオシドJ、レバウジオシドK、レバウジオシドM、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドQ、レバウジオシドR、ズルコシドA、ズルコシドC、ルブソシド、ステビオール、ステビオールモノシド、ステビオールビオシド、及びステビオシドからなる群より選択される少なくとも一種である、又は、羅漢果抽出物がモグロシドV、モグロシドIV、11-オキソ-モグロシドV及びシアメノシドからなる群より選択される少なくとも一種である、(5)に記載の飲食品。
(7)ステビオール配糖体が、レバウジオシドA、レバウジオシドD、及びレバウジオシドMからなる群より選択される少なくとも一種であり、レバウジオシドA、レバウジオシドD、及びレバウジオシドMからなる群より選択される少なくとも一種の合計含有量が500ppm以下である、(5)又は(6)に記載の飲食品。
(8)以下の(a)~(c):
(a)ステビオール配糖体がレバウジオシドDであり、レバウジオシドDの含有量が400ppm以下である;
(b)ステビオール配糖体がレバウジオシドMであり、レバウジオシドMの含有量が500ppm以下である;
(c)ステビオール配糖体がレバウジオシドAであり、レバウジオシドAの含有量が500ppm以下である;
のいずれか一つ以上である、(5)~(7)のいずれか1に記載の飲食品。
(9)ジヒドロカルコン類がフロレチンである、(1)~(8)のいずれか1に記載の飲食品。
(10)ミネラルの含有量が2.5mM以上である、(1)~(9)のいずれか1に記載の飲食品。
(11)リン脂質をさらに含む、(1)~(10)のいずれか1に記載の飲食品。
(12)リン脂質の含有量が250μg/mL以下である、(11)に記載の飲食品。
(13)リン脂質の含有量が3.125μg/mL以上である、(11)又は(12)に記載の飲食品。
(14)リン脂質が、ナタネ、ヒマワリ、アブラヤシ、ゴマ、トウモロコシ、ラッカセイ、オリーブ、ワタ、アマ、卵黄、又は乳に由来するリン脂質又はそれらの組み合わせである、(11)~(13)のいずれか1に記載の飲食品。
(15)ジヒドロカルコン類の含有量をY(単位:ppm)、ミネラルの含有量をX(単位:mM)としたとき、Yが、55-(4.5×X)以下である、(1)~(14)のいずれか1に記載の飲食品。
(16)ミネラルが、ナトリウムである、(1)~(5)のいずれか1に記載の飲食品。
(17)ミネラルが、グルコン酸塩由来である、(1)~(16)のいずれか1に記載の飲食品。
(18)低甘味度甘味料がショ糖であり、ショ糖の含有量が9重量%以下である、(3)~(17)のいずれか1に記載の飲食品。
(19)高甘度甘味料がステビオール配糖体である、(3)~(18)のいずれか1に記載の飲食品。
(20)飲食品が飲料である、(1)~(19)のいずれか1に記載の飲食品。
(21)飲料の甘味度が0.5~12.5である、(20)に記載の飲食品。
(22)飲料が、コーヒー飲料、茶飲料、果汁系飲料、野菜系飲料、フレーバーウォーター、炭酸飲料、又は粉末飲料である、(20)又は(21)に記載の飲食品。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、甘味料を含有する飲食品において、甘味の質を改善することができる。特に、甘味料としてショ糖を使用した場合には、ショ糖の甘味の強度を単に高めるだけでなく、ショ糖に基づく甘味の質を、強度以外の要素も含めて全体的に向上させることができる。また、高甘味度甘味料のようなショ糖以外の甘味料を用いた場合には、ショ糖様の優れた甘味を飲食品にもたらすことができる。本発明の技術を利用することにより、ショ糖の使用量が抑えられた飲食品(いわゆる減糖飲食品)でありながらも、ショ糖の甘味が十分に感じられる飲食品を提供することができる。また、本発明の技術によって、高甘味度甘味料を含有する飲食品でありながらも、ショ糖様の甘味が感じられる飲食品を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一態様は、飲食品である。本発明の飲食品は、甘味料、30ppm以下のジヒドロカルコン類、及び30mM以下のミネラルを含有することを特徴とする。なお、特に断りがない限り、本明細書において用いられる「重量%」及び「ppm」は、重量/容量(w/v)の重量%及びppmを意味する。また、本明細書においては、特に記載しない限り、数値範囲はその端点を含むものとして記載される。
(【0011】以降は省略されています)
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