TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025026889
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-26
出願番号2024194651,2022500418
出願日2024-11-06,2021-02-09
発明の名称液晶配向剤、液晶配向膜、液晶表示素子及びジアミン
出願人日産化学株式会社
代理人弁理士法人T.S.パートナーズ,個人,個人,個人
主分類C08G 73/10 20060101AFI20250218BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ポリイミド系液晶配向膜とシール剤や基板との接着性(密着性)が優れた液晶配向膜、その液晶配向剤、および液晶配向膜を具備した液晶表示素子の提供を目的とする。
【解決手段】下記式で表される構造を有するジアミン、それから得られる重合体及びその重合体を含有する液晶配向剤。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025026889000069.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">61</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">120</com:WidthMeasure> </com:Image>
式中の記号は明細書参照。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)で表されるジアミン。
TIFF
2025026889000063.tif
27
104
(式(1)中、T

及びT

は、それぞれ独立して、単結合、-O-、-COO-、-OCO-、-NHCO-、-CONH-、-NH-、-N(CH

)-、-CON(CH

)-、および-N(CH

)CO-のいずれかであり、Wは、単結合または2価の有機基であり(但し、T

またはT

が単結合の場合、Wは単結合である)、Qは下記式(2)で表される置換基を表す。分子内に2つあるQは互いに同じであっても異なっていてもよい。)
TIFF
2025026889000064.tif
32
80
(式(2)中、Xは単結合、-O-、-COO-、-OCO-、および-S-のいずれかであり、R

は、水素原子または炭素数1~5のアルキル基であり、Aは、熱により水素原子に置き換わる保護基であり、nは、1~6の整数である。)
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
請求項1に記載のジアミンから得られる重合体。
【請求項3】
前記重合体が、下記式(3)で表される構造単位を有するポリイミド前駆体、及びそのイミド化物であるポリイミドからなる群から選ばれる少なくとも1種の重合体である、請求項2に記載の重合体。
TIFF
2025026889000065.tif
50
108
但し、X

はテトラカルボン酸誘導体に由来する4価の有機基であり、Y

は前記式(1)で表わされるジアミンに由来する2価の有機基であり、R

は水素原子又は炭素数1~5のアルキル基である。
【請求項4】
前記式(3)中、X

の構造が下記構造中から選ばれる少なくとも1種である、請求項3に記載の重合体。
TIFF
2025026889000066.tif
85
164
TIFF
2025026889000067.tif
60
159
【請求項5】
前記式(3)で表される構造単位が、前記重合体の全構造単位に対して10モル%以上である、請求項3又は4に記載の重合体。
【請求項6】
下記のDA-1~DA-4のいずれかで表される、請求項1に記載のジアミン。
TIFF
2025026889000068.tif
85
163
(Bocはtert-ブトキシカルボニル基を表す。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示素子に用いられる、熱により水素原子に置き換わる保護基を有する重合体、液晶配向剤、液晶配向膜及びそれを用いた液晶表示素子、ならびにそれに用いる新規ジアミンに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示素子には、電極構造、使用する液晶分子の物性、製造工程等が異なる種々の駆動方式が開発されており、例えばTN(twisted nematic)型、STN(super-twisted nematic)型、VA(vertical alignment)型、MVA(multi-domain vertical alignment)型、IPS(in-plane switching)型、FFS(fringe field switching)型、PSA(polymer-sustained alignment)型等の液晶表示素子が知られている。
これらの液晶表示素子は、液晶分子を配向するために液晶配向膜を具備している。液晶配向膜の材料は、耐熱性、機械的強度、液晶との親和性等の各種の特性が良好である点から、一般に、ポリアミック酸、ポリイミド、ポリシロキサン等の重合体からなる被膜が使用されている。
【0003】
液晶表示素子の高精細化に伴い、液晶表示素子のコントラスト低下の抑制や残像現象の低減といった要求から、液晶配向膜においては、優れた液晶配向性や安定したプレチルト角の発現に加えて、高い電圧保持率、交流駆動により発生する残像の抑制、直流電圧を印加した際の少ない残留電荷、及び/又は直流電圧による蓄積した残留電荷の早い緩和といった特性が次第に重要となっている。ポリイミド系の液晶配向膜においては、上記のような要求にこたえるために、種々の提案がなされてきている(特許文献1~5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-316200号公報
特開平10-104633号公報
特開平8-76128号公報
特開平9-138414号公報
特開平11-38415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近の液晶表示素子においては、有効画素面積の拡大化のため、基板上の周辺外縁部で画素を形成しない、所謂額縁領域をますます小さくすることが要求されている。パネルの狭額縁化に伴って、2枚の基板を接着させて液晶表示素子を作製する際に用いるシール剤が、ポリイミド系液晶配向膜上に塗布されるようになるが、ポリイミド上には極性基がないため、シール剤と液晶配向膜表面で共有結合が形成されず、基板同士の接着が不十分となる問題点があった。従って、ポリイミド系液晶配向膜とシール剤や基板との接着性(密着性)を向上させることが課題となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、液晶配向剤に含まれる重合体中に特定構造を導入することで種々の特性が同時に改善されることを見出し、本発明を完成した。本発明は、かかる知見に基づくものであり、下記を要旨とするものである。
1.下記一般式(1)で表されるジアミンから得られる重合体と、有機溶媒とを含有する液晶配向剤。
TIFF
2025026889000001.tif
27
104
(式(1)中、T

及びT

は、それぞれ独立して、単結合、-O-、-COO-、-OCO-、-NHCO-、-CONH-、-NH-、-N(CH

)-、-CON(CH

)-、-N(CH

)CO-のいずれかであり、Wは、単結合または2価の有機基であり(但し、T

またはT

が単結合の場合、Wは単結合である)、Qは下記式(2)で表される置換基を表す。分子内に2つあるQは互いに同じであっても異なっていてもよい。)
TIFF
2025026889000002.tif
32
80
(式(2)中、Xは単結合、-O-、-COO-、-OCO-、-S-のいずれかであり、R

は、水素原子または炭素数1~5のアルキル基であり、Aは、熱により水素原子に置き換わる保護基であり、nは、1~6の整数である。)
【発明の効果】
【0007】
本発明の液晶配向剤によれば、ポリイミド系液晶配向膜とシール剤や基板との接着性(密着性)が優れた液晶表示素子及びこれを与える液晶配向膜が得られる。
【0008】
本発明の液晶配向剤によれば、シール剤との密着性に優れた液晶配向膜が得られる。この液晶配向膜を用いることにより、基板同士の密着性に優れ、衝撃に強い液晶表示素子が得られる。シール剤との密着性が向上するメカニズムについては、必ずしも明らかではないが、N-A構造を有する基がベンゼン環の所定の位置にあることにより、ジアミンが有するN-A基からA基が脱離して水素原子に置き換わった際に、分子内環化が抑制されると考えられる。この結果、加熱によって保護基が脱離して生成するアミノ基が、液晶配向膜の表面に露出し、かかる基と、シール剤中の官能基との間の相互作用により、液晶配向膜とシール剤との密着性が向上するものと思われる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の液晶配向剤は、上記式(1)で表される構造(以下、特定構造とも言う。)を有するジアミンから得られる重合体(以下、特定重合体とも言う。)を含有する液晶配向剤である。以下、各条件につき詳述する。
【0010】
<特定構造を有するジアミン>
上記式(1)中、T

、T

、W、およびQの意味は、上記の通りである。
上記式(1)中、T

及びT

は、好ましくは、それぞれ独立して、単結合、-O-、-COO-、-OCO-、-NHCO-、-CONH-、-NH-、および-N(CH

)-のいずれかであり、Wは、好ましくは、単結合又は直鎖状、分岐鎖状、または環状構造を含む炭化水素基である。炭化水素基の炭素数は、1~20が好ましく、炭化水素基の一部が-O-、-COO-、または-OCO-で置換されていてもよい。環状構造の好ましい具体例としては、フェニレン基、シクロヘキシレン基が挙げられる。
上記式(2)中、Xは、好ましくは、単結合、-O-、-COO-、および-OCO-のいずれかであり、R

は、好ましくは、水素原子である。Aは、好ましくは、tert-ブトキシカルボニル基であり、nは、好ましくは、1~6の整数である。
上記式(1)のジアミンの具体例としては以下のDA-1~DA-4で表されるジアミンが例示出来るが、これらに限定されない。なお、式中、Bocはtert-ブトキシカルボニル基を表す。
TIFF
2025026889000003.tif
85
163
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東ソー株式会社
射出成形体
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
東ソー株式会社
押出成形体
25日前
AGC株式会社
組成物
3日前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
1か月前
東ソー株式会社
ブロー成形体
1か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
1か月前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
14日前
花王株式会社
樹脂組成物
26日前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
1か月前
ヤマハ株式会社
重縮合体
26日前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
17日前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
1か月前
AGC株式会社
液状組成物
3日前
東レ株式会社
光学用ポリエステルフィルム
14日前
株式会社トクヤマ
イオン交換膜の製造方法
26日前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
1か月前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
1か月前
トヨタ自動車株式会社
樹脂溶解装置
10日前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
1か月前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
4日前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
25日前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸水性分散体
2か月前
旭有機材株式会社
耐熱性重合体
2か月前
東レ株式会社
熱可塑性プリプレグの製造方法
1か月前
オムロン株式会社
樹脂組成物、及び部品
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
被膜除去装置および被膜除去方法
1か月前
恵和株式会社
樹脂組成物及びシート
今日
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
1か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
2か月前
artience株式会社
積層体の分離回収方法
26日前
株式会社ADEKA
ポリエステルの製造方法
1か月前
本田技研工業株式会社
解重合システム
1か月前
住友ベークライト株式会社
封止用樹脂組成物
1か月前
続きを見る