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公開番号
2025012190
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114848
出願日
2023-07-13
発明の名称
ポリエステルの製造方法
出願人
株式会社ADEKA
代理人
個人
主分類
C08G
63/78 20060101AFI20250117BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】容易に分解可能な高分子化合物の新たな選択肢としてのポリエステルの製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、下記化学式(1)で表す部分構造を備えた化合物と環状酸無水物とを交互共重合させることを特徴とするポリエステルの製造方法である。この製造方法で得られるポリエステルは、下記化学式(A)で表す部分構造を備える。この部分構造は、その構造内にスルフィド結合(硫黄原子)を備え、硫黄原子のβ位に位置する炭素原子にカルボニルオキシ基が結合している。この部分構造をもつポリエステルを酸化剤及び塩基で処理すると、まずスルフィド部分が酸化されてスルホンに変換され、次いでスルホンのα炭素の水素原子がプロトンとして引き抜かれる。その結果、化学式(A)におけるカルボニルオキシ基がカルボキシラートアニオンとなって分子内開裂を生じ、このポリエステルは分解される。
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特許請求の範囲
【請求項1】
下記化学式(1)で表す部分構造を備えた化合物と環状酸無水物とを交互共重合させることを特徴とするポリエステルの製造方法。
TIFF
2025012190000009.tif
13
144
(上記化学式(1)において、波線を付した波線を付した単結合は、化学式(1)の外の原子への結合を表す。)
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記化合物が、下記一般式(1a)で表すものであることを特徴とする請求項1記載のポリエステルの製造方法。
TIFF
2025012190000010.tif
12
139
(上記一般式(1a)において、Rは、置換基を有してもよい炭素数1~10のアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又はグリシジル基である。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステルの製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、環境保護の観点等から、廃棄しても自然に分解されるような、生分解性高分子や光分解性高分子に代表される分解性高分子材料の開発が盛んに行われている。しかし、生分解性高分子や光分解性高分子は、通常の使用環境において経時的な劣化を伴うことが問題となっている。
【0003】
このため、使用時に経時的に劣化することなく、廃棄時に速やかに分解可能なポリマーが求められており、廃棄時に酸化剤により容易に分解可能な高分子化合物として、ジカルボン酸又はその反応性誘導体(酸クロライドや活性エステル誘導体)と、ヒドラジン又はジカルボン酸のジヒドラジドとを重縮合させて得られるポリ(ジアシルヒドラジン)が数例提案されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-022315号公報
特開2011-052075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のような状況のもと、本発明は、容易に分解可能な高分子化合物の新たな選択肢としてのポリエステルの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ポリマー鎖中にスルフィド(硫黄原子)が存在し、かつそのスルフィドのβ位となる炭素原子に、カルボニルオキシ基のように安定なアニオンを形成して脱離基となり得る構造が結合していると、スルフィドが酸化剤で酸化された際に、塩基の作用によりカルボニルオキシ基がアニオンとなって上記β炭素から脱離して、ポリマー鎖が切断されることを見出した。本発明は、以上のような知見に基づいてなされたものであり、以下のようなものを提供する。
【0007】
(1)本発明は、下記化学式(1)で表す部分構造を備えた化合物と環状酸無水物とを交互共重合させることを特徴とするポリエステルの製造方法である。
TIFF
2025012190000001.tif
14
149
(上記化学式(1)において、波線を付した波線を付した単結合は、化学式(1)の外の原子への結合を表す。)
【0008】
(2)また本発明は、上記化合物が下記一般式(1a)で表すものであることを特徴とする請求項1記載のポリエステルの製造方法である。
TIFF
2025012190000002.tif
13
147
(上記一般式(1a)において、Rは、置換基を有してもよい炭素数1~10のアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又はグリシジル基である。)
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、容易に分解可能な高分子化合物の新たな選択肢としてのポリエステルの製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明のポリエステルの製造方法の一実施態様について説明する。なお、本発明は、以下の実施態様に何ら限定されるものでなく、本発明の範囲において変更を加えて実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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