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公開番号
2025025951
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023131240
出願日
2023-08-10
発明の名称
杭引き抜き治具
出願人
大和ハウス工業株式会社
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
E02D
9/02 20060101AFI20250214BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】ケーシング内に収容された既設杭を、ケーシング内から簡単に取り出し、再使用することができる。
【解決手段】杭引き抜き治具10は、円筒状のケーシング11と、ケーシング11の天板15に取り付けられた接続体14と、ケーシング11の開口部の周縁に沿って配置された複数の掘削刃16と、を備える。ケーシング11は、ケーシング11の軸方向に沿って分割された複数のセグメント11A、11Bを有している。複数のセグメント11A、11Bは、天板15に固定された固定セグメントと、固定セグメント11Aの軸方向に沿って形成された縁部において、ケーシング11の内部11Sを開閉自在となるように、固定セグメント11Aにヒンジ機構18により連結された枢動セグメント11Bとで構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
引き抜き機に接続され、前記引き抜き機の動力で回転させながら地盤に押し込むことにより、既設杭の周りの地盤を掘削した後、前記既設杭を引き抜く杭引き抜き治具であって、
前記既設杭の軸心を回転軸として回転し、上端に天板が固着され、下端に前記既設杭が挿入される開口部が形成された円筒状のケーシングと、
前記天板に取り付けられ、前記引き抜き機に接続される接続体と、
前記ケーシングの下端の前記開口部の周縁に沿って配置された複数の掘削刃と、を備え、
前記ケーシングは、前記ケーシングの軸方向に沿って分割された複数のセグメントを有しており、
前記複数のセグメントは、前記天板に固定された固定セグメントと、
前記固定セグメントの前記軸方向に沿って形成された縁部において、前記ケーシングの内部が開閉自在となるように、前記固定セグメントにヒンジ機構により連結された枢動セグメントとで構成されていることを特徴とする杭引き抜き治具。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記枢動セグメントは、前記ケーシングの周方向に沿って、複数に分割された周方向分割体からなり、前記周方向分割体のそれぞれは、前記固定セグメントの前記縁部において、前記ヒンジ機構により連結されていることを特徴とする請求項1に記載の杭引き抜き治具。
【請求項3】
前記枢動セグメントは、前記ケーシングの軸方向に沿って、2つに分割された軸方向分割体からなり、前記軸方向分割体のそれぞれは、前記固定セグメントの前記各縁部において、前記ヒンジ機構により連結されていることを特徴とする請求項1に記載の杭引き抜き治具。
【請求項4】
前記軸方向から前記ケーシングを視た時に、前記複数の掘削刃が接する外接円よりも内側に、前記ヒンジ機構が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の杭引き抜き治具。
【請求項5】
前記固定セグメントまたは枢動セグメントの少なくとも一方には、前記ケーシングの内部と連通するように、前記軸方向に沿って延在した少なくとも1つの長孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の杭引き抜き治具。
【請求項6】
前記掘削刃の刃先は、前記回転軸を通過する断面において、前記ケーシングよりも前記回転軸寄りに配置され、前記刃先は、前記軸方向に対して外側に向いて傾斜した第1面と、前記軸方向に沿って、前記ケーシング内に延在した第2面により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の杭引き抜き治具。
【請求項7】
前記接続体には、前記回転軸と直交する線上に形成された一対のピンが設けられており、
前記一対のピンのそれぞれが挿入され、前記接続体を保持する保持孔が形成された一対の保持部材が、前記天板に固定されており、
前記保持孔は、前記一対のピンが挿入された状態で、前記接続体に対して、前記ケーシングが傾動自在となり、かつ、前記軸方向に移動自在となる大きさに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の杭引き抜き治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤に打ち込まれた既設杭を引き抜く杭引き抜き治具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
一般財団法人日本建設業連合会より「既存地下工作物の取扱いに関するガイドライン」が示された。これにより既設杭は発注者の意向、または予算や工期を理由として存置することが原則できなくなり、杭の引き抜きの重要性が増している。
【0003】
そこで、この種の技術として、地盤に打ち込まれた既設杭を引き抜く杭引き抜き治具が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この杭引き抜き治具は、杭打ち機などの引き抜き機に接続され、引き抜き機の動力で回転させながら地盤に押し込むことにより、既設杭の周りの地盤を掘削する治具である。既設杭を引き抜く際には、ケーシングに既設杭を内部に収容した状態で杭引き抜き治具を、地面まで引き上げることにより、地盤から既設杭を引き抜くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-183501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、既設杭は、杭引き抜き治具のケーシング内に収容された状態で引き抜かれるため、ケーシング内の既設杭を取り出すことは容易ではなく、杭引き抜き治具を再使用することが難しいことがある。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ケーシング内に収容された既設杭を、ケーシング内から簡単に取り出し、再使用することができる杭引き抜き治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題に鑑みて、本発明に係る杭引き抜き治具は、引き抜き機に接続され、前記引き抜き機の動力で回転させながら地盤に押し込むことにより、既設杭の周りの地盤を掘削した後、前記既設杭を引き抜く杭引き抜き治具であって、前記既設杭の軸心を回転軸として回転し、上端に天板が固着され、下端に前記既設杭が挿入される開口部が形成された円筒状のケーシングと、前記天板に取り付けられ、前記引き抜き機に接続される接続体と、前記ケーシングの下端の前記開口部の周縁に沿って配置された複数の掘削刃と、を備え、前記ケーシングは、前記ケーシングの軸方向に沿って分割された複数のセグメントを有しており、前記複数のセグメントは、前記天板に固定された固定セグメントと、前記固定セグメントの前記軸方向に沿って形成された縁部において、前記ケーシングの内部が開閉自在となるように、前記固定セグメントにヒンジ機構により連結された枢動セグメントとで構成されている。
【0008】
本発明によれば、接続体を引き抜き機に接続することにより、引き抜き機に杭引き抜き治具を装着することができる。この状態で、ケーシングに配置された掘削刃を下方に向けて、既設杭の軸心と回転軸とを位置合わせし、ケーシングを回転軸周りに回転させながら掘削刃を地盤に押込み、掘削刃で既設杭の周り地盤を掘削する。これにより、ケーシングの開口部から既設杭の杭頭部が挿入され、掘削を進めるに従って、ケーシング内に既設杭を収容することができる。このような状態となった後、ケーシングとともにケーシングに収容された既設杭を引き抜く。ここで、本発明では、掘削刃は、ケーシングの開口部の周縁に沿って複数配置されていることにより、既設杭の周りの最小限の地盤を掘削することができるため、ケーシングとともに既設杭を引き抜く際に、地盤が緩み崩れることを抑えることができる。
【0009】
さらに、地盤から引き抜かれたケーシング内に収容された既設杭は、ヒンジ機構により固定セグメントに対して枢動セグメントを枢動させることで、ケーシングの内部を軸方向に沿って簡単に開くことができる。これにより、引き抜かれた既設杭を、ケーシング内から簡単に取り出すことができる。ケーシングから既設杭を取り出した後には、ヒンジ機構により固定セグメントに対して枢動セグメントを、上述した方向とは逆方向に枢動させて、ケーシングの内部を閉じ、円筒状のケーシングとすることができる。これにより、杭引き抜き治具を再使用することができる。
【0010】
より好ましい態様としては、前記枢動セグメントは、前記ケーシングの周方向に沿って、複数に分割された周方向分割体からなり、前記周方向分割体のそれぞれは、前記固定セグメントの前記縁部において、前記ヒンジ機構により連結されている。
(【0011】以降は省略されています)
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