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公開番号
2025017242
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2023120258
出願日
2023-07-24
発明の名称
作業用車両
出願人
株式会社竹内製作所
代理人
弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類
E02F
9/22 20060101AFI20250129BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】搭載機器の簡素化、車両のコンパクト化、および車両コストの抑制を図りつつ、二系統のサービス回路に接続されて作動するアタッチメントの作業性を向上させることが可能な作業用車両を提供する。
【解決手段】本発明に係る作業用車両1は、油圧により作動するアタッチメント46に作動油を供給する第1サービス回路61および第2サービス回路62と、それらの切換を行う第1切換弁71と、アタッチメント46の作動を制御するコントロールバルブ64と、コントロールバルブ64の作動を制御する比例ソレノイドバルブ66と、比例ソレノイドバルブ66を介してコントロールバルブ64にパイロット油を供給するパイロット回路63とを備え、パイロット回路63は、パイロット油を通流させる油路を第1油路81と第2油路82とで切換を行う第2切換弁72と、その下流側に合流部74とを有し、第2油路82に減圧弁76が設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
油圧により作動するアタッチメントが装着されて所定の作業を行う作業用車両であって、
前記アタッチメントに作動油を供給する第1サービス回路および第2サービス回路と、
前記作動油を供給する回路を前記第1サービス回路と前記第2サービス回路とで切換を行う第1切換弁と、
前記アタッチメントの作動を制御するコントロールバルブと、
前記コントロールバルブの作動を制御する比例ソレノイドバルブと、
前記比例ソレノイドバルブを介して前記コントロールバルブにパイロット油を供給するパイロット回路と、を備え、
前記パイロット回路は、前記パイロット油を通流させる油路を第1油路と第2油路とで切換を行う第2切換弁と、下流側で該第1油路と該第2油路とを合流させる合流部と、を有し、該第2油路に減圧弁が設けられていること
を特徴とする作業用車両。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記第1切換弁の切換と前記第2切換弁の切換とを、一操作で同時に行う一つのトリガスイッチを備えること
を特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
【請求項3】
前記比例ソレノイドバルブの作動を制御するスライドスイッチを備え、
前記スライドスイッチは、操作レバーのグリップ部においてスライド可能に設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
【請求項4】
前記パイロット回路は、前記第2油路において前記減圧弁の下流側に逆止弁が設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
【請求項5】
前記減圧弁は、減圧量の調整が可能な調整部を有し、オペレータが着座するシートの下に設けられる機器室の内部で且つ該機器室の開閉扉の近傍位置に配置されていること
を特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の作業用車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧により作動する作業装置を備える作業用車両に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
作業用車両の例として、走行用のクローラもしくはタイヤが取付けられた下部体と、下部体の上に配設された上部体と、下部体もしくは上部体に取付けられて油圧(すなわち、所定圧力の作動油)により作動する作業装置を備える油圧ショベル、トラックローダ等が従来より知られている。
【0003】
上記の作業用車両においては、作業装置を構成するアタッチメントとして、複数種類の中から作業内容に適したものが選択されて装着される場合がある(特許文献1:特開2020-041266号公報参照)。そのため、作業用車両には、アタッチメントを作動させる作動油を供給するサービス回路が設けられている。当該アタッチメントには、例えば、ブレーカー等のように一系統のサービス回路に接続されて作動する構成(すなわち、一種類の作動を行うもの)や、チルトローテータバケット等のように二系統のサービス回路に接続されて作動する構成のもの(すなわち、二種類の作動を行うもの)等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-041266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、作業用車両において二系統のサービス回路を設けようとした場合、アタッチメントの作動を制御するコントロールバルブや、当該コントロールバルブの作動を制御する比例ソレノイドバルブ等を、系統毎(サービス回路毎)にそれぞれ設ける構成が標準設計として考えられる。しかしながら、作業用車両においては、搭載機器の簡素化および車両のコンパクト化が恒常的な課題として存在し、特に、小型の作業用車両程その要求は顕著となる。
【0006】
そこで本発明者らは、特に、二系統のサービス回路を備える作業用車両において搭載機器の簡素化および車両のコンパクト化を図るべく鋭意研究を行った。しかし、その過程において新たな課題が明らかになった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
先ず、本発明者らは、作業用車両において、比例ソレノイドバルブ、コントロールバルブをそれぞれ共通で一つ備え、且つ、コントロールバルブよりも下流側の回路に切換弁を備えることによって二系統のサービス回路を設ける構成を案出した。この構成によれば、比例ソレノイドバルブ、コントロールバルブ等を共通化できるため、搭載機器の簡素化および車両のコンパクト化を図ることができる。
【0008】
その一方で、上記の構成において新たな課題が明らかとなった。具体的に、二系統のサービス回路に接続されるアタッチメントは、切換弁によりサービス回路の切換が行われることによって二種類の作動を行うことが可能となる。しかし、いずれのサービス回路においても供給される作動油の油量は変わらないため、一方の作動が速過ぎる(あるいは、他方の作動が遅過ぎる)状態となり、作業性の悪化が生じることが明らかとなった。
【0009】
この課題に対しては、例えば、高度な制御コントローラを搭載して、切換が行われるサービス回路の系統(すなわち、アタッチメントの作動)に応じて比例ソレノイドバルブが最適な作動となるように制御することによって当該課題を解決する方法も考えられなくはない。しかしながら、そのような制御コントローラを搭載すれば、車両コストが高騰する要因となってしまう。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、搭載機器の簡素化、車両のコンパクト化、および車両コストの抑制を図りつつ、二系統のサービス回路に接続されて作動するアタッチメントの作業性を向上させることが可能な作業用車両を提供することを目的とする。
(【0011】以降は省略されています)
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