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公開番号
2025026226
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023138440
出願日
2023-08-09
発明の名称
不同沈下修正機
出願人
株式会社高橋監理
代理人
主分類
E02D
35/00 20060101AFI20250214BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】地震や地盤沈下で建物が傾いたような場合でも、基礎コンクリートの下に基礎つかみ器具を取り付け、油圧ジャッキを使用することにより、簡単に建物の傾斜を元の状態に戻す工法を提供する。
【解決手段】基礎コンクリートの下側に配置し、基礎コンクリートを持ち上げるため概ねL形状に形成した基礎つかみ器具、油圧ジャッキ設置用部材と、コの字形油圧ジャッキ用鋼板を土圧分散用H型鋼に組み付けるための外れ防止用部材と、前記土圧分散用H型鋼が前記補強用H型鋼から離れないように、土圧分散用H型鋼の上側フランジと補強用H型鋼のフランジを概ねL形状に形成した離反防止用部材で固定した不同沈下修正機を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
不同沈下した建物の基礎に取り付け、持ち上げるための沈下修正機において、
基礎コンクリートの下側に配置し、基礎コンクリートを持ち上げるため概ねL形状に形成した基礎つかみ器具と、
前記基礎つかみ器具を持ち上げるため、垂直に配置した2本の補強用H型鋼の一方のフランジに複数個の穴を開けると共に、前記補強用H型鋼の複数個の穴にボルト、ナットで上下移設できるように取り付けた油圧ジャッキ設置用部材と、
地表面に油圧ジャッキを設置するため、フランジが上下になるように配置した土圧分散用H型鋼の上側フランジに、平板鋼板をコの字形に成形したコの字形油圧ジャッキ用鋼板を配置し、前記コの字形油圧ジャッキ用鋼板の上面に油圧ジャッキを配置し、さらに前記コの字形油圧ジャッキ用鋼板を土圧分散用H型鋼に組み付けるため、前記コの字形油圧ジャッキ用鋼板の左右の折り曲げ部と土圧分散用H型鋼の下側フランジを概ねコの字形に挟み込むように形成した外れ防止用部材と、
前記土圧分散用H型鋼が前記補強用H型鋼から離れないように、土圧分散用H型鋼の上側フランジと補強用H型鋼のフランジを概ねL形状に形成した離反防止用部材で固定したことを特徴とする不同沈下修正機。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記基礎つかみ器具は、平板台座鋼板の上面に粗やすり状鋼板を取り付けた基礎受止め台座を、概ね台形状に成形した2枚の台座支え鋼板で直角に受け止めると共に、前記台座支え鋼板を溝形鋼で成形したアンカーボルト取付部材の左右フランジに溶接接合し、前記アンカーボルト取付部材の左右フランジの先端部に平板鋼板で四角形に成形した荷重受け鋼板を溶接接合したことを特徴とする請求項1に記載の不同沈下修正機。
【請求項3】
前記油圧ジャッキ設置用部材は、平板鋼板をコの字形に成形したコの字形補強用取付鋼板のウェブ面の左右に、前記2本の補強用H型鋼のフランジに開けた複数個の穴と相対する位置に穴を開け、さらに前記ウェブ面に概ね台形状に成形した複数枚の補強用台形鋼板の下底を溶接接合し、前記補強用台形鋼板の中央部に配置した2枚の間に地表面と平行に平板鋼板で成形した油圧ジャッキ用天板を溶接接合したことを特徴とする請求項1又は2に記載の不同沈下修正機。
【請求項4】
前記離反防止用部材は、前記補強用H型鋼にボルト、ナットで取り付けるため複数個の穴を開けた当て板と、前記当て板に直角に溶接接合した概ね台形状の支え板と、前記支え板の先端部に直角に溶接接合した平板状の外れ防止板で形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の不同沈下修正機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤沈下等により傾斜した建物を水平に戻すための不同沈下修正機に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、地盤沈下等により建物が傾斜した場合、建物を元の水平状態に戻すための工法としては、アンダーピニング工法がある。
【0003】
前記アンダーピニング工法は、建物の基礎下側に穴を掘り、複数本の短鋼管を硬い支持層に到達するまで圧入と接続とを繰返して打ち込み、鋼管杭が支持層に到達したあと鋼管杭の頭部分に油圧ジャッキを取り付け油圧ジャッキで基礎を持ち上げ建物を元の水平状態に戻し、鋼管杭の頭部分にスペーサー等を設置して埋め戻しを行う工法であるが、基礎を持ち上げるためには基礎の真下に複数本の鋼管杭を設置し、前記鋼管杭を地盤の支持層まで圧入しなければならず、一般的な木造2階建ての住宅の場合でも約1ヵ月の工期が必要であり、加えてコストと安全面の上でも多くの問題があった。
【0004】
さらに、このようにして建物を元の水平状態に戻した場合でも、時間の経過と共に、再び建物が不同沈下する、といった問題もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、作業を行う人の安全性に配慮し、安価な費用と短い工期で不同沈下した建物を元の状態に戻すと共に、さらに地震や地盤沈下で再び建物が傾いた場合でも、基礎コンクリートの下に取り付けた基礎つかみ器具を再度活用して油圧ジャッキで建物を持ち上げ、建物の傾斜を修復することが可能な不同沈下修正機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、不同沈下した建物の基礎に取り付け、持ち上げるための沈下修正機において、基礎コンクリートの下側に配置し、基礎コンクリートを持ち上げるため概ねL形状に形成した基礎つかみ器具と、前記基礎つかみ器具を持ち上げるため、垂直に配置した2本の補強用H型鋼の一方のフランジに複数個の穴を開けると共に、前記補強用H型鋼の複数個の穴にボルト、ナットで上下移設できるように取り付けた油圧ジャッキ設置用部材と、地表面に油圧ジャッキを設置するため、フランジが上下になるように配置した土圧分散用H型鋼の上側フランジに、平板鋼板をコの字形に成形したコの字形油圧ジャッキ用鋼板を配置し、前記コの字形油圧ジャッキ用鋼板の上面に油圧ジャッキを配置し、さらに前記コの字形油圧ジャッキ用鋼板を土圧分散用H型鋼に組み付けるため、前記コの字形油圧ジャッキ用鋼板の左右の折り曲げ部と土圧分散用H型鋼の下側フランジを概ねコの字形に挟み込むように形成した外れ防止用部材と、 前記土圧分散用H型鋼が前記補強用H型鋼から離れないように、土圧分散用H型鋼の上側フランジと補強用H型鋼のフランジを概ねL形状に形成した離反防止用部材で固定したことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構造に加え、前記基礎つかみ器具は、平板台座鋼板の上面に粗やすり状鋼板を取り付けた基礎受止め台座を、概ね台形状に成形した2枚の台座支え鋼板で直角に受け止めると共に、前記台座支え鋼板を溝形鋼で成形したアンカーボルト取付部材の左右フランジに溶接接合し、前記アンカーボルト取付部材の左右フランジの先端部に平板鋼板で四角形に成形した荷重受け鋼板を溶接接合したことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構造に加え、前記油圧ジャッキ設置用部材は、平板鋼板をコの字形に成形したコの字形補強用取付鋼板のウェブ面の左右に、前記2本の補強用H型鋼のフランジに開けた複数個の穴と相対する位置に穴を開け、さらに前記ウェブ面に概ね台形状に成形した複数枚の補強用台形鋼板の下底を溶接接合し、前記補強用台形鋼板の中央部に配置した2枚の間に地表面と平行に平板鋼板で成形した油圧ジャッキ用天板を溶接接合したことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の構造に加え、前記離反防止用部材は、前記補強用H型鋼にボルト、ナットで取り付けるため複数個の穴を開けた当て板と、前記当て板に直角に溶接接合した概ね台形状の支え板と、前記支え板の先端部に直角に溶接接合した平板状の外れ防止板で形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、不同沈下した建物の基礎に取り付け、持ち上げるための沈下修正機において、基礎コンクリートの下側に配置し、基礎コンクリートを持ち上げるため概ねL形状に形成した基礎つかみ器具と、前記基礎つかみ器具を持ち上げるため、垂直に配置した2本の補強用H型鋼の一方のフランジに複数個の穴を開けると共に、前記補強用H型鋼の複数個の穴にボルト、ナットで上下移設できるように取り付けた油圧ジャッキ設置用部材と、地表面に油圧ジャッキを設置するため、フランジが上下になるように配置した土圧分散用H型鋼の上側フランジに、平板鋼板をコの字形に成形したコの字形油圧ジャッキ用鋼板を配置し、前記コの字形油圧ジャッキ用鋼板の上面に油圧ジャッキを配置し、さらに前記コの字形油圧ジャッキ用鋼板を土圧分散用H型鋼に組み付けるため、前記コの字形油圧ジャッキ用鋼板の左右の折り曲げ部と土圧分散用H型鋼の下側フランジを概ねコの字形に挟み込むように形成した外れ防止用部材と、前記土圧分散用H型鋼が前記補強用H型鋼から離れないように、土圧分散用H型鋼の上側フランジと補強用H型鋼のフランジを概ねL形状に形成した離反防止用部材で固定したことにより、安価な費用と短い期間で不同沈下した建物を安全に水平状態に戻すことが可能になった。
(【0011】以降は省略されています)
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