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公開番号2025013089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023156456
出願日2023-09-21
発明の名称掘削・撹拌具
出願人有限会社 櫂設計事務所
代理人個人,個人
主分類E02D 3/12 20060101AFI20250117BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】簡素な構成でありながら、共回りを防止して掘削土と改良材とを均一に撹拌混錬することが可能な掘削・撹拌具を提供する。
【解決手段】 掘削・撹拌具A1は、地盤を掘削・撹拌しながら掘削土とスラリー状の改良材を混練することにより地盤改良を行うためのものであり、上下方向に伸延する掘削・撹拌軸1と、掘削・撹拌軸1の下端に設けられ、地盤を掘削する掘削翼2と、掘削・撹拌軸1の軸線Sに対して径方向に延出された第1撹拌翼4と、掘削・撹拌軸1の外周回りに遊嵌されたボス部7を介して設けられ、掘削・撹拌軸1の軸線Sに対して径方向に延出された第2撹拌翼5と、掘削・撹拌軸1の近傍に翼長方向を掘削・撹拌軸1に沿って設けた付着落とし翼6と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地盤を掘削・撹拌しながら掘削土と改良材を混練することにより地盤改良を行うための掘削・撹拌具において、
上下方向に伸延する掘削・撹拌軸と、
前記掘削・撹拌軸の下端に設けられた掘削翼と、
前記掘削翼の上方に配置された複数の撹拌翼と、
前記掘削・撹拌軸が回転自在に挿入された筒状部材と、
翼長方向を前記掘削・撹拌軸の軸線に沿って伸延した翼本体部を有し、前記掘削・撹拌軸および/または前記筒状部材に付着する改良土を落とすための付着落とし翼と、
を備え、
前記付着落とし翼の前記翼本体部の横断面形状は、横断面平面において、前記掘削・撹拌軸の外周円の半径方向の直線に沿う方向の幅を縦幅W1とし、前記外周円の半径方向の直線に直交する直線に沿う方向の幅を横幅W2として、前記横幅W2が前記縦幅W1以上であり、かつ、前記横幅W2が前記掘削・撹拌軸または円筒部材の外周円における中心角が90度の円弧の弦の長さ以下である、
ことを特徴とする掘削・撹拌具。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記付着落とし翼は、前記横幅W2が前記縦幅W1より長いことを特徴とする請求項1に記載の掘削・撹拌具。
【請求項3】
前記付着落とし翼の前記翼本体部において、前記掘削・撹拌軸の回転方向を向く側端には翼長方向に亘って前記翼本体部の外側面に連なるテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の掘削・撹拌具。
【請求項4】
前記付着落とし翼は、平面視において、前記掘削・撹拌軸の軸心を中心とし前記掘削・撹拌軸の外周面または前記筒状部材の外周面からの離間距離が150mmの仮想円または半径が前記掘削翼の回転半径の1/2の仮想円のどちらか大きい方の円内に配置されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の掘削撹拌翼。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤を掘削・撹拌しながら掘削土と改良材を混練することにより地盤改良を行うための地盤改良装置の掘削・撹拌具に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、軟弱地盤上に構造物を建設するときに、構造物の沈下や傾きの事前の防止策として、地盤改良が行われている。地盤を掘削しながら掘削土とセメント系固化材を主成分とする改良材とを混練して柱状改良体を構築するための地盤改良装置には、掘削・撹拌具が備えられている。掘削・撹拌具としては、掘削・撹拌軸と一体的に回転して掘削土や改良材、改良土等(以下、単に改良土とも言う。)を撹拌する駆動撹拌翼の他に、掘削・撹拌効率を向上させるべく、掘削・改良土の共回りを防止する共回り防止翼を備えたものが種々提案されている。
【0003】
一般的に、共回り防止翼としては、翼端部を掘削穴の内周壁(以下、単に周辺地盤とも言う。)に係合固定することにより掘削・撹拌軸の回転方向に対し不動状態となるものと、掘削・撹拌軸に対して自由状態で回転することにより駆動撹拌翼と異なる動き(例えば、遅延回転)をするものとがある。
【0004】
このような共回り防止翼は、掘削・改良土に対して駆動撹拌翼の回転に対する抵抗力を付与するとともに掘削・改良土にせん断効果を及ぼし、掘削・改良土を駆動撹拌翼と共に回転されることなく効果的な混練撹拌を図ろうとするものである。
【0005】
しかしながら、掘削・改良土が強い粘着性を有した粘性土である場合には、同掘削・改良土が、各撹拌翼に付着して肥大化すること(以下、土壌付着とも言う。)により土塊となる。このような土塊は、共回り防止翼と駆動撹拌翼とを一体化させるとともに駆動撹拌翼の回転に伴い連れまわされ、結果、共回り現象を生じさせる。そして、共回り現象が生じると、混練撹拌の効果が著しく低下する。
【0006】
かかる撹拌翼への土壌付着の対策として、例えば、撹拌翼に超音波発振器を備え、同超音波発振器から翼近傍の掘削・撹拌土へ超音波を発振する掘削・撹拌具(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)が提案されている。
【0007】
また、掘削・撹拌軸への土壌付着の対策として、例えば、上下に離間した撹拌翼間に掘削・撹拌軸に上下動自在に緩挿されたリング体(リング状カラー)を備えた掘削・撹拌具(例えば、特許文献3および特許文献4参照。)が提案されている。
【0008】
また、撹拌翼と共回り防止翼とに複数の補助撹拌部材を設けた掘削・撹拌具を備えた装置(例えば、特許文献5参照。)、共回り防止翼に可撓性を有する補助翼を取り付けた掘削・撹拌具を備えた装置(特許文献6参照)が提案されている。
【0009】
これらの掘削・撹拌具によれば、翼近傍の掘削・撹拌土を振動させたり、掘削・撹拌軸の周りの部材を滑動させたり、あるいは、撹拌翼および/または共回り防止翼に取り付けた補助部材によって土塊を細粒化することにより、撹拌翼および掘削・撹拌軸への土壌付着を防止し、共回り現象が防止できるとしている。
【0010】
また、特許文献7には、共回り防止翼を挟んで上下に複数の撹拌翼を備え、共回り防止翼に撹拌翼側に突出するように突出部材を設けた掘削・撹拌具を備えた装置が開示され、特許文献8には、共回り防止翼または回転軸(掘削・撹拌軸)に遊嵌され共回り防止翼の基端を固定したボス部に、排土板を設けた掘削・撹拌具を備えた装置が開示されている。さらに、特許文献9には、共回り防止翼が固定されているボス部に、垂直方向に延びる排土板を固定した掘削撹拌具を備えた装置が開示されている。
(【0011】以降は省略されています)

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