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公開番号2025019559
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123225
出願日2023-07-28
発明の名称鋼管矢板の接合方法
出願人五洋建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 5/14 20060101AFI20250131BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】継手用鋼管がどのような係合状態にあっても確実に各隔室の洗浄、排土及び充填材の充填を行うことができる鋼管矢板の接合方法の提供。
【解決手段】この鋼管矢板の接合方法は、継手用鋼管4,5同士を係合させた後、選択した隔室A,Cに洗浄ロッド9を挿入し、洗浄ロッド9から噴射された高圧水12によって選択した隔室A,C内の土砂13を切削・排土するとともに、連通口7,8を通して高圧水12によって隣り合う隔室B内の土砂13を切削・排土した後、選択した隔室A,Cに充填材を充填するとともに、連通口7,8を通して隣り合う隔室B内に充填材を充填する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
隣り合う鋼管矢板の外側部にそれぞれ固定された継手用鋼管を、該継手用鋼管に形成された縦向きのスリット部を通して互いに係合させた後、前記係合された継手用鋼管によって形成される隣り合う三つの隔室を洗浄するとともに、前記各隔室から排土し、
しかる後、前記各隔室内に充填材を充填し、前記両継手用鋼管を介して前記鋼管矢板を接合する鋼管矢板の接合方法において、
前記継手用鋼管の隣り合う隔室間を隔てる部分に前記スリット部に沿って継手用鋼管の内外に貫通する複数の連通口を設けておき、
前記継手用鋼管同士を係合させた後、中央の隔室又は該中央の隔室と隣り合う端部の隔室の何れかを選択し、
該選択した隔室に洗浄ロッドを挿入し、該洗浄ロッドから噴射された高圧水によって前記選択した隔室内の土砂を切削するとともに、前記連通口を通して前記高圧水によって前記選択した隔室と隣り合う隔室内の土砂を切削する洗浄工程と、
前記選択した隔室から切削した土砂を排土するとともに、前記連通口を通して前記選択した隔室と隣り合う隔室内の土砂を排土する排土工程とを経た後、
前記選択した隔室に充填材を充填するとともに、前記連通口を通して前記選択した隔室と隣り合う隔室内に充填材を充填することを特徴としてなる鋼管矢板の接合方法。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記連通口は、中央の隔室側の開口部が狭くなるテーパ孔状に形成された中央側縮小連通口と、端部の隔室側の開口部が狭くなるテーパ孔状に形成された端部側縮小連通口とが管軸方向で交互に配置されている請求項1に記載の鋼管矢板の接合方法。
【請求項3】
前記洗浄ロッドは、圧縮空気を供給する空気供給管と、該空気供給管の内側に配管された高圧水を供給する高圧水供給管とからなる二重管構造を成し、
前記洗浄工程及び前記排土工程は、前記高圧水供給管に接続された噴射ノズルから前記高圧水を噴射して前記選択した隔室内及び前記選択した隔室と隣り合う隔室内の土砂を切削するとともに、必要に応じて噴射口より前記圧縮空気を噴射し、前記高圧水中に生じる気泡の上昇力により切削された土砂を前記高圧水とともに前記選択された隔室及び前記選択した隔室と隣り合う隔室の上方に向けて上昇させて排土する請求項1又は2に記載の鋼管矢板の接合方法。
【請求項4】
前記高圧水を回転方向と逆側斜め後方に向けて噴射させつつ高圧水用ノズル又は前記洗浄ロッドを回転させる請求項1又は2に記載の鋼管矢板の接合方法。
【請求項5】
前記排土工程は、前記選択された隔室及び/又は前記選択した隔室と隣り合う隔室に排土管を挿入し、該排土管を通して切削された土砂を吸引する請求項1又は2に記載の鋼管矢板の接合方法。
【請求項6】
前記洗浄ロッドの外周面に清掃用ブラシを備えている請求項1又は2に記載の鋼管矢板の接合方法。
【請求項7】
前記排土管の外周面に清掃用ブラシを備えている請求項5に記載の鋼管矢板の接合方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼管矢板を連結する際に使用する鋼管矢板の接合方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
土留め壁や鋼管矢板井筒基礎等に用いられる連続鋼管矢板壁1は、図11に示すように、隣り合う鋼管矢板2,2間が継手構造3を介して連結されている。
【0003】
この種の鋼管矢板2,2の継手構造(以下、鋼管矢板継手という)3は、それぞれ隣り合う鋼管矢板2,2の外周に支持された一対の継手部材4,5が互いに係合されるようになっており、標準的な継手として所謂「P-P形」継手が広く用いられている。
【0004】
「P-P形」継手は、隣り合う両鋼管矢板2,2の外周面にそれぞれ継手用鋼管4,5が固定され、互いに継手用鋼管4,5に形成されたスリット部6を通して両継手用鋼管4,5を係合させることによって、図11に示すように、互いに継手用鋼管4,5によって隔てられた3つの隔室A,B,Cが形成されるようになっている。
【0005】
そして、両継手用鋼管4,5を係合させた後には、一般的に両継手用鋼管内を隔室A,B,C毎に洗浄するとともに各隔室A,B,Cの土砂を外部に排土し、続けて両継手用鋼管4,5内にモルタル等の充填材を充填するようになっている。
【0006】
このような継手用鋼管4,5内の洗浄方法としては、空気供給管内に高圧水供給管を配した二重供給管を、継手用鋼管内の隔室毎に順次挿入し、高圧水により掘削した土砂を空気供給管より噴射した空気によって高圧水中に生じる気泡の上昇力を利用し、土砂を各隔室の上部開口方向に上昇させて開口より外部に排出する方法等が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0007】
また、排土に関しては、上記二重管を用いずに排土管を隔室毎に挿入して排土管を通して各隔室から土砂を排土する方法も知られている。
【0008】
さらに、モルタル等の充填材を充填する際には、隔室毎にトレミー管等の充填材供給管を挿入し、充填材供給管を通してモルタル等の充填材を投入するようになっている。
【0009】
そして、鋼管矢板基礎1では、複数の鋼管矢板2,2からなる基礎全体が一体となって挙動するとの設計思想に基づいて構造計算がされているため、継手用鋼管4,5の係合(嵌合)状態及び継手用鋼管4,5内の洗浄工・充填工は基礎全体としての剛性に影響を与えるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2012-158981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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